簿記が活きる仕事や職業は?元経理マンが紹介!
簿記は数ある資格の中でも群を抜いて知名度が高く、求人数も非常に多い資格です。
といった具合に、簿記がどのような場所で活用できるか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は簿記資格を保有しており、過去に経理を4年ほど経験したことがある筆者が、簿記が活かせる仕事を紹介していこうと思います。
簿記が活かせる仕事
もちろん、資格にはそれぞれ強みがあります。この資格を取れたからどけでも行ける!といったオールマイティな物はなく、その資格に合った仕事というものは必ずあります。
そもそも簿記を活かせる仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。最初にそちらを確認してみましょう。
経理・財務
最初に思いつく仕事が経理や財務といった企業のお金・資産に直接関係する部門ではないでしょうか。
具体的には
- 日々のお金の動き
- 財務諸表の作成
- 税務申告書作成
- 決算資料の作成
- 資金調達
- 資金運用
- 財務戦略の実案
- 減価償却の処理
- 経営部への企業内部の資金情報の提供
などが考えられます。
簿記では数値に強くなれます。そして数値を用いることで客観的な意見を発言できるようになり、経営者層に説得力のある発言につながります。
会計事務所・税理士事務所
会計事務所や税理士事務所で働く場合にも例え会計士や税理士を持っていなくとも簿記の資格は役に立ちます。
会計事務所や税理士事務所の役割としては監査をはじめとし
- 記帳代行
- 決算処理
- 税務申告
等を行ったり、顧客の相談に乗りながら経理をはじめとする経営戦略のコンサルタントを行う事もあります。
筆者自身、この事業で税理士の方に顧問を依頼していますが税務・会計の面からも的確なアドバイスを頂けているので非常にありがたい存在です。
管理職
管理職の場合、自分の部門で製造にかかっているコストはどれくらいか、材料費・労務費・経費をしっかりと押さえておかなければ予算案が出せません。
特に将来部門長や経営陣を目指している方は、簿記の知識は必須と言えるでしょう。
営業職
意外に思われる方も多いですが、営業職でも簿記の知識は役に立ちます。
相手方に対して商品を提供する場合にどれくらいメリットがあるかを伝えるのも数字が分かりやすいですし、自分が営業活動をする上で何を売るのが一番売り上げにつながるかも簿記の知識が関係します。
そして何よりメーカー企業で営業をする場合、自分の売る製品の原価がどれくらいかを知っておくことは重要です。
営業の場合そこまで高い級は必要ありませんが、メーカー企業の営業であれば2級、それ以外の場合は3級を取得しておきたいですね。
簿記を就職に活かすなら
次に簿記を就職に活かすにあたって、いくつかのアドバイスを残しておこうと思います。
経理職はおすすめ
まず、簿記が活かせる仕事の中で最初に経理職を書きましたが、経理職は非常におすすめです。
経理職は確かに繁忙期(決算期)があるものの、それ以外はほとんど定時に帰れますし、専門のスキルを得られます。
最近では経理業務を外部に委託する会社も増えているものの、経理そのものを行わない会社はまずないでしょう。
万が一今の会社に不満があり、別の会社へ移ろうと考えた時にも簿記の資格や経理の経験はそのまま活きます。
倍率は確かに高く人気で競争率も高い経理職ですが、まずは狙ってみてください!
2級は必須
経理をはじめとして税理士事務所に務めたり管理部門(特にメーカー)に就くにしても、簿記2級レベルは取得しておくことが求められます。
3級でも求人自体少なくはないのですが、合格率も高く保持者も多いのでライバルが非常に多いです。
簿記3級+特殊な経験や技能などがある場合問題ないかもしれませんが、そうでない方も多いと思うのでまずはスタンダードに2級を目指しましょう。
2級の求人数は以下の記事でまとめていますが、非常に多くて魅力的です。
最近は難化傾向にあり取得が難しいとされている分、その恩恵も多いので是非頑張ってみてください。
大手ホワイト企業を目指すなら1級も
大抵の方は簿記2級まで取得しますが、さらに良い条件で働きたい!という場合、1級も視野に入れてみて良いかもしれません。
特に誰しもが知るような大手企業の経理職を目指す場合、ライバルのレベルも相応に高くなってきます。
それでも1級を持っている確率はかなり下がるので、大きな武器となることは間違いないでしょう。
簿記1級を取得する際の注意点として
- 試験が難しいためかなり時間はかかる(500時間くらい)
- 大半の企業ではオーバースペックとなってしまう
辺りは押さえておきましょう。
効率よく就職するならエージェントを活用しよう
簿記資格を活かして就職するなら、エージェントの活用も必須と言えます。
資格があってもコネがない方も大半かなと思うので、その際、企業情報を豊富に蓄えている転職エージェントの活用は必要不可欠と言えます。
特に履歴書の書き方や面接の練習など、資格以外に不安に感じているポイントも多いと思うので、そのあたりも無料で活用できる転職エージェントは就活者の大きな味方と言えます。
特に筆者がおすすめするエージェントとしては以下の3社です。
Doda
種類 | 転職サイト・転職エージェント |
案件数 | 公開7万件 |
利用者層 | 20~40代 |
案件傾向 | 営業・エンジニア |
公開されている取り扱い案件数は6~7万程とされていますが、非公開案件が非常に多く魅力的なのがDodaです。
取扱い職種も多く、求人の幅も非常に広いので必ずご自身の持つスキルや資格とマッチする求人が見つかると断言します!
筆者自身もお世話になったことがありますが、エージェントの方がスキルや経歴を加味してオススメの案件をいくつもメールで送ってくれるため、マッチングしやすく求職に割くリソースも最小限で済みます。
MS-Japan
種類 | 転職エージェント |
案件 | 4,500件 |
利用者層 | 30~40代 |
案件傾向 | 管理職・士業 |
MS-Japanは管理部門特化型のエージェントで、大手上場企業や外資系企業、優良ベンチャー企業の求人が多く、税理士や会計士といった資格職の求人ももちろん多くなっています。
キャリアアップを考えている方、さらに大手への転職を考えている方はまずこちらに登録しておくのがベストです。
目的が絞られている分好みの求人と合致する可能性も高く、そこまで大きな転職エージェントではないためサポートも手厚く、内定までの時間が断然早いです。
ネオキャリア
種類 | 転職エージェント |
案件 | 5,000件 |
利用者層 | 20代 |
案件傾向 | 事務・営業 |
一人当たりのサポート時間が10時間越えと手厚く、ブラック企業を徹底排除の優良案件に絞った案件ばかりで安心できるのはこのネオキャリアになります。
万が一不採用だった場合はその原因もしっかり教えてもらえるのですぐに改善することが可能でさらに対象者としては大卒だけでなく大学中退や高卒、中卒の方にもポイントを当てているので学歴で今まではじかれてしまった経験があっても安心です。
簿記が活かせる仕事まとめ
今回は簿記資格が活かせる仕事についてご紹介させていただきました。
簿記は経理部員や事務所をはじめとし、営業部や管理部門などどの会社にもある部署へのアピールの武器となります。
特に2級の取得が就職結果に関与してくると思うので、まずは資格取得をし、その後はエージェントを活用しながらキャリア形成をしていってください!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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