[宅地建物取引士試験]30点の壁が超えられない?合格点まで行きつくには?
宅建試験の過去問を解いていると
と、なかなか点数が上がらずに悶々としている方は多いのではないでしょうか。
筆者自身もそうでしたが、30点は大きな壁があるように思えます。
せっかく30点まで来たのならもう少しで合格なので、どうすれば壁を越えられるかを押さえていきましょう。
宅建で30点を超えられない方へ
なかなか30点の壁が超えられない、30点前後でうろうろしているという方の特徴やアドバイスをまとめています。
宅建試験は毎回相対評価で、合格率が一定水準になるよう調整されているので、そのあたりの内容もお伝えできればと思います。
30点を達成できている時点で基礎力はある
宅建試験は50点満点の試験です。その試験で30点を取得できているという事は、すでに6割を取る実力はあります。
大学の試験でも、情報処理技術者試験やFPといった国家資格でも、6割が合格ラインであることは多いですね。
つまり通常の試験では十分合格を貰っても良い実力だと言えるわけです。
宅建は士業であり独占業務を持つ資格なので、あまり増えすぎるとその価値を喪失してしまうと言った懸念点があります。
そのため毎年相対評価といった評価方式にし、合格率を一定にすることで資格の価値を保っていると予想されています。
宅建試験の合格ラインを押さえておこう
あらためて、宅建試験の合格点について確認してみましょう。
過去10回の合格基準は以下のようになっています。
年度 | 合格点 | 合格率 |
R2 | 38点 | 17.6% |
R1 | 35点 | 17.0% |
H30 | 37点 | 15.6% |
H29 | 35点 | 15.6% |
H28 | 35点 | 15.4% |
H27 | 31点 | 15.4% |
H26 | 32点 | 17.5% |
H25 | 33点 | 15.3% |
H24 | 33点 | 16.7% |
H23 | 36点 | 16.1% |
直近10年を見ても30点では足りなくて、7割の35点取得できても怪しい年もありますね。
平成27年の士業化した頃から特に合格点が高くなったように思えます。
受験者のレベルが上がり、実質難化したとされる昨今の宅建試験では、安定して合格するためにも38点程取る必要があると言えるでしょう。
試験で落ちてしまう方の特徴
宅建試験に何度も受験しているけど毎回落ちるという方はよくいらっしゃいます。
特に30点を超えられずに・・・というパターンや、毎回30超えるものの1点足らずで落ちてしまう・・・という事もありますね。
落ちてしまう原因としては過去問の演習不足や、スケジューリングの不備などが挙げられます。
何度も落ちてしまうと受験料が無駄になりますし、精神衛生上も好ましくありません。
できるなら1発で合格を目指したいですよね。
なかなか合格できないという方は、以下の記事でも対策方法を紹介しているのであわせてご覧いただければと思います。
宅建試験に合格できる勉強方法は?
宅建試験に合格する方と落ちる方の特徴を見ていると、合格できる方は最初に出題傾向を分析し、よく出る箇所を重点的に押さえているように思えます。
一方、落ちる方はテキストを中心に読み込んでいき100%を最初から狙いに行って時間が足りずに不合格・・・というパターンが多いです。
この事からも、まずはテキストを読み込むのではなくざっくりと流し読みし、過去問演習に当たるのが吉と言えるでしょう。
宅建試験で30点を超えるために
試験で30点を超えるための具体的な対策方法をご紹介します。
特に最初の2つは無料で誰でもできるので、最初に意識して置いてください。
出題傾向や配点を把握しよう
宅建試験で出題される科目と配点は
- 宅建業法・・・20問
- 権利関係・・・14問
- 法令上の制限・・・8問
- 税・その他・・・8問
となっています。
この割り当てを見ると
と思いがちですよね。
しかし民法は思いのほか難しく、合格した受験生も5~6割平均であることが実情です。
特定の科目に時間をかけすぎてもなかなか点が取りづらく、むしろ合格が遠のくと言った罠もあるのです。
このように、分野ごとにどれくらい時間をかければ良いのか、何割目標にすればは事前に押さえておきましょう。
過去問をアプリなどで徹底的に攻略しよう
宅建試験は毎年、完全新規の問題も出題されます。
しかし過去問と同じような問題も出題されることが多く、過去問に慣れておくことは非常に重要です。
あまり古すぎると法改正の関係もあり最近の問題に対応できませんが、5~10年分くらいは遡って解いておいて損はありません。
特に最初は正答率も気になりますが、時間配分や問題の形式、どのような問題が出題されているのかを抑えることが重要です。
そして間違えたら1回1回の点数に悲観せず、解説を読み込んでテキストに振り替えることが30点の壁を超える鍵と言えるでしょう。
最近では過去問を無料で解けるアプリも多いので、ぜひ活用してみてください。
いざとなったら通信講座を活用する
独学でモチベーションが続かない、ペースがつかめないと言った方は通信講座も利用してみて良いかもしれません。
以前は確かに、大手スクールばかりが取り扱っており10万円を超えるようなスクール・通信講座も多く存在していました。
しかし最近ではIT技術の進歩もあって気軽に利用できる通信講座が増えています。
特にフォーサイトは5万円もかからずに受講できて受講者の合格率は8割近くと、今注目されている通信講座です。
講義動画やテキストのクオリティが高いのは言うまでもありませんが、スマホ1台でそれらのコンテンツを利用できたり、万が一合格できなかった場合受講料が返還される制度があったりと安心して学べます。
詳しい教材内容に関しては以下の記事で紹介しているので、気になる方はご覧ください。
5点免除の活用もアリ
宅建試験には初めから5点持った状態で試験を受けられる5点免除制度もあります。
こちらは宅建業に従事していなければならず、誰しもが使える制度ではありません。
しかしすでに不動産業界で働いており、キャリアアップの関係でどうしても宅建士を取りたい!という方は活用する価値は大いにあると言えるでしょう。
宅建試験で30点の壁を超える方法まとめ
今回は宅建試験で30点の壁が超えられないという方に向けて、原因や対策方法を解説させていただきました。
30点のラインに達しているという時点ですでに基礎的な力はあります。
あと少し頑張って数点上乗せできれば合格は目の前なので、苦しいところではありますがしっかりと対策して手堅く合格を狙いに行きましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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