[宅地建物取引士試験]マンション管理士との違いは?難易度の差やダブルライセンスのメリットは?
不動産関係の資格で有名どころというと、宅地建物取引士試験とマンション管理士があります。
これらの資格を狙うにあたって
といった疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそれぞれの資格について、違いやどちらを優先して取得すべきかについて解説していきます。
本記事のまとめ!
- マンション管理士と宅地建物取引士はどちらも不動産関係の資格
- 独占業務があり評価が高いのは宅建士なので、先にこちらを受けるのがおすすめ!
- 宅建試験の対策をするならフォーサイトがおすすめ!
宅建士とマンション管理士の違い
宅建士とマンション管理士、どちらも国家資格で有名なので耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
内容的には結構近いことも多く学びますが、資格が分かれているだけあり学習内容も変わってきます。
もちろん、合格率や難易度にも違いがあるのでそれらの内容を押さえていきましょう。
合格率の違い
まずは二者の合格率の違いについて確認してみましょう。
過去5年分の合格率は以下のように異なってきます。
宅地建物取引士試験 | マンション管理士試験 | |
R2 | 17.6% | 8.6% |
R1 | 17.0% | 8.2% |
H31 | 15.6% | 7.9% |
H30 | 15.6% | 9.0% |
H29 | 15.4% | 8.0% |
マンション管理士試験の合格率は宅建士試験のおよそ半分です。
このことからマンション管理士試験の方が宅建士よりも難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。
マンション管理士に関する情報は以下の記事もあわせてご確認ください。
偏差値の違い
次に偏差値も見てみましょう。
人によって背景が異なるので、難しい・簡単どう感じるかも人それぞれかもしれませんが、一応一つの指標として資格の取り方様を参考にさせていただきました。
宅建士建物取引士は57、マンション管理士は62となっています。
勉強時間の差としても、宅建試験は300時間前後であるのに対して、マンション管理士はその倍の600時間ほどと言われています。
学習内容の違い
学習内容としてはマンション管理士の方が多少範囲は広いですが、実際はほとんど変わりません。
具体的に言えば
- 宅建業法
- 不動産登記法
- 都市計画法
- 建築基準法
- 借地借家法
- 民法
等は重複しておりほとんど同じ問題が出ることもあります。
逆に出題範囲の違いとしては、宅建士は税法、マンション管理士は管理組合会計・建物の維持保全くらいです。
また、用語や表現についても同じ対象でも違うことがあります。例えば以下のような事例が挙げられます。
表現 | 宅建建物取引士 | マンション管理士 |
物件や価値 | 商品価値 | 資産価値 |
管理 | 自社賃貸・分譲管理 | マンション管理 |
お客さんの表現 | 購入客・賃貸客 | 住人 |
仕事内容の違い
宅地建物取引士は独占業務と呼ばれ、その資格を持っていないとそもそもできない仕事があります。
一方でマンション管理士の場合は名称独占資格と呼ばれ、マンション管理士を名乗れます。しかし、マンション管理士でなければできない仕事というのはありません。
不動産業務においては宅建士の方ができる業務内容が多いため、必然的に人気は宅建士の方が高くなると言えます。
また、宅建士はどちらかというとこれから物件を買ったり借りたりする人を対象に、マンション管理士はすでに物件を買っていたり借りていたりしている人を対象にしている点も違うと言えるでしょう。
優先して受けるべきは?
宅建士とマンション管理士の違いについてざっくりとご紹介しました。
では優先してどちらから受けるのが良いのでしょうか。その点についても見ていきましょう。
まずは宅建士から
宅建士とマンション管理士は不動産系資格の中でも知名度が高く、どちらを持っていても就職でプラスに働くことは間違いないでしょう。
しかし、先ほども述べたように宅建士の方が独占業務を持っておりできる仕事の幅が広いです。そのため求人数では圧倒的に宅建士の方が多くなっています。
取得難易度の点からも宅建士の方が簡単と言えるので、よほどの理由がない限りは宅建士から挑戦するのがベターです。
より高収入を目指すならマンション管理士のダブルライセンスを狙おう
もちろん、宅建士に合格した後さらにキャリアアップを目指したり強みを持ちたいと思ったりした方はマンション管理士のダブルライセンスを狙う価値は大いにあります。
先ほども紹介したように、宅建士とマンション管理士では学習範囲に結構な重複が見られます。そのため、宅建士→マンション管理士の流れで合格される方はよく見られます。
宅建士の勉強でインプットした知識が抜けないうちにマンション管理士も取得したいですね。
余談になりますが、宅建士と相性の良い資格は他にもいくつかあります。以下の記事でまとめているので、興味がある方はあわせてご覧ください。
ダブル受験はあまりおすすめしない
宅建士とマンション管理士は範囲も似ていることからダブル受験を考える方も多いようです。
一応実施日が異なるためダブル受験そのものは可能ですが、正直言ってあまりおすすめできません。
範囲が被っているとは言え宅建士は300時間、マンション管理士は600時間が必要なわけです。
ダブル受験は短期間で覚えることが多くなってしまい、最終的に虻蜂取らずになってしまうリスクが高いので避けておきましょう。
宅建士とマンション管理士の通信講座
宅建士とマンション管理士、どちらも難易度が高い試験で独学での勉強は難しいと言えるでしょう。
中には通信講座を考慮されている方も多いのではないでしょうか。そこで、筆者が受講した経験があり良いなと思える通信講座を2つ紹介します。
特に以下で紹介する通信講座は宅建士とマンション管理士の両方を扱っています。片方受講しているともう片方も割引適用で受けられると言ったメリットもあるので、ぜひ活用していただければと思います。
フォーサイト
講座数 | 20以上 |
得意資格 | 金融系・法律系・情報系 |
受講形式 | オンライン |
教材 | ・フルカラーテキスト ・eラーニングアプリ:Manabun |
サポート・特典 |
・全額返金保証制度 ・教育訓練給付制度 ・ダブルライセンス割引制度 |
公式HP | フォーサイトの公式HP |
重要論点のみを抽出したカリキュラムなので、各資格の勉強を効率よく進められます。
資格によっては万が一不合格だった場合、全額返金制度もあるため安心です。
スタディング
講座数 | 30以上 |
得意資格 | 情報系・論述系 |
受講形式 | オンライン |
教材 | ・WEBテキスト ・WEBアプリ |
サポート・特典 |
・合格祝い金 ・職業訓練制度 |
公式HP | スタディングの公式HP |
以前は通勤講座とも呼ばれており、サラリーマンが通勤途中の電車の中でも勉強できるようにと言ったコンセプトで作られています。
間違えた問題は繰り返し演習できるため、効率よく学習できます。
宅建士とマンション管理士の違いまとめ
本記事のまとめ!
- マンション管理士と宅地建物取引士はどちらも不動産関係の資格
- 独占業務があり評価が高いのは宅建士なので、先にこちらを受けるのがおすすめ!
- 宅建試験の対策をするならフォーサイトがおすすめ!
今回は、宅建士とマンション管理士の違いやどちらから優先して取るのが良いのかといった点について解説させていただきました。
特に未経験者の場合、合格率が高く仕事の幅も広い宅建士がおすすめと言えるでしょう。
また、宅建士を先に取った場合マンション管理士に限らず色んな資格と組合せて強みを発揮できます。
キャリアアップしたいという方や、転職したいと考えている方は是非活用していただきたく思います。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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