[医療事務資格]医事コンピュータ技能検定とは?パソコンを用いる医療事務資格!
医事コンピュータ技能検定は、医療事務の業務に特化したコンピュータの使用方法について詳しく学べる検定試験です。
医事コンピュータ技能検定はIT化が進む昨今において非常に注目されている資格です。
この記事では、医事コンピュータ技能検定について解説していきます。
医事コンピュータ技能検定の概要
資格名 | 医事コンピュータ技能検定 |
実施団体 | 一般社団法人医療秘書教育全国協議会 |
難易度(偏差値) | ・30台(3級) ・40(2級) ・47(準1級) |
合格率 | ・60%(3級) ・30%(2級) ・55%(準1級) |
勉強時間 | 2ヵ月~ |
医事コンピュータ技能検定は3級・2級・準1級の3つから成り立っています。
特に3級についてはそこまで難しくないので、テキストなどでの独学も可能です。
医事コンピュータ技能検定の主催者は?
医事コンピュータ技能検定は一般社団法人医療秘書教育全国協議会によって実施されています。
一般社団法人医療秘書教育全国協議会では、医事コンピュータ技能検定以外にも医療秘書技能検定試験や電子カルテ実技検定試験などが実施されています。
レセプト・レセコンについて詳しく学べる
医事コンピュータ技能検定では、レセプトおよびレセコンについて学べます。
レセプトは医療事務の中でも重要な業務で、ほかの試験でもよく出題されます。
一方でレセコンはレセプトコンピュータの略で、レセプトを作成するためのコンピュータのことです。
病院や薬局ではほとんどの職場に導入されており、レセコンを使いこなせなければレセプト業務が成り立ちません。
このレセコンについても詳しくなれる点が医事コンピュータ技能検定の強みです。
医事コンピュータ技能検定のメリット
医事コンピュータ技能検定は、医療事務×コンピュータといったニッチな領域のように思われます。
しかし、以下のようなポイントにおいて大きなメリットや強みが挙げられます。
IT化の昨今において注目されている医療事務資格の一つ!
昨今ではIoTやAIのように、ITの発達が目まぐるしいです。
これらのIT化は医療における職場でも例外ではなく、カルテの電子化をはじめ、患者の情報もほぼすべてが電子化しています。
当然電子データを取り扱うにはコンピュータに関する知識も必要で、それらの知識は医事コンピュータ技能検定で補うことができます。
難易度はそこまで高くないため独学でも取得可能
医療事務の資格全般に言えることですが、そこまで難しい資格ではありません。
したがって、独学でもがんばれば合格可能です。
独学で合格できれば費用も抑えられるため、金銭面で気になる方も安心して受講できます。
医事コンピュータ技能検定の試験について
医事コンピュータ技能検定の受験条件なども確認しておきましょう。
受験条件
医事コンピュータ技能検定には受験条件がありません。したがって誰でも受験可能です。
年齢や経歴、学歴は問われないので安心して受験してください。
出題内容
医事コンピュータ技能検定の出題範囲は領域Ⅰ~Ⅲに別れ、内容は以下の通りです。
領域 | 内容 |
Ⅰ | 医療事務 |
Ⅱ | コンピュータ関連知識 |
Ⅲ | 実技(オペレーション) |
いずれもマークシートでの出題です。
3級
3級では医療事務や医事コンピュータにおける基礎的な知識や技能があるかを問われます。
カルテや診療伝票からレセコンに入力して、間違いなくデータを作成できるか試されます。
基礎寄りで問われる内容も限定的なので合格率は高いです。
2級
2級になると医療事務や医事コンピュータに関する幅広い知識が問われるようになります。
正確性だけでなく、迅速にデータを作成できるかどうかも問われるので難易度は上がります。
準1級
準1級では医療事務や医事コンピュータに関する専門知識を問われます。
複雑なデータ処理や膨大な手続きを正確に迅速にこなす必要があるため、難易度はさらに上がります。
加えて、DPC(診断群分類包括支援制度)と呼ばれる制度に対する知識も必要なので求められる勉強量は相当多いです。
合格ライン・合格率
配点は領域Ⅰ~Ⅲのそれぞれ60点満点で、計180点満点です。
いずれも6割以上取得する必要があり、1つの領域でも6割(36点)を切ってしまうとその場でアウトです。
苦手意識のある分野の対策を怠らないようにしましょう。
医事コンピュータ技能検定の申し込み方法や試験日について
医事コンピュータ技能検定の申し込み方法や試験日も確認しておきましょう。
申し込み方法
申し込み方法は郵便のみでの申し込みになります。
受験の願書を取り寄せる必要もあるので、公式サイトから取り寄せましょう。
受付期間は例年、4月中旬~5月中旬と、9月中旬~10月上旬ころです。
受験料
受験料は以下の通りです。
- 準1級:8,600円
- 2級:7,500円
- 3級:6,400円
2級と3級、準1級と2級は併願可能ですが、割引があるわけではありません。
試験日
試験日時は6月の第2土日と11月の第2土日です。3級については土曜日限定で実施されています。
医事コンピュータ技能検定の勉強方法
医事コンピュータの対策方法も確認しておきましょう。
独学・テキスト
特に3級と2級については、市販の検定指定テキストを活用することで合格できます。
領域ごとにテキストが分かれているため、揃えて購入しておきましょう。
問題集は各級ごとに用意されているので、受験予定の級対応の問題集を選んでください。
また、勉強にはPCを用意しておくと良いです。持っていない方は購入したりレンタルしたりして用意しましょう。
通信講座
医事コンピュータの場合、通信講座でも対策可能です。
通信講座の場合、医事コンピュータ特化ではないものの、ほかの医療事務と合わせて専門知識を学べるためおすすめです。
特にユーキャンであれば合格後の就職支援にも対応しているため、興味がある方は活用してください。
ユーキャンの医療事務については以下の記事で詳しく解説しています。
医事コンピュータ技能検定まとめ
医事コンピュータ技能検定はIT化が進む昨今においては非常に将来性が高い資格です。
独学でも3級・2級であれば合格は可能なので、興味がある方は挑戦してみましょう!
高校卒業後に医療系専門学校に進学し、首席で卒業する。
医療事務だけでなく経理の経験もあり。一人息子をこよなく愛する。
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