[医療事務]年収は低い?それとも高い??具体的な平均年収などを解説!
必死の就職活動の末、医療事務に就職しもらえた初任給。
いざ額面を確認してみると
と感じる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
医療事務は全体的に薄給と言われています。
この記事ではなぜ医療事務の年収が低い傾向にあるのかといった理由と、収入をアップさせるための方法をご紹介します。
本記事のまとめ!
- 医者や看護師、薬剤師 など、他の医療専門職より相対的に給料が低いため、少ないと感じてしまう
- 小規模の病院が多く、賃金が安いところも多い
- 資格を取れば昇給や大手病院への転職可能性は上がる!
なぜ医療事務の年収は低いのか
ではまず、なぜ医療事務の年収が低いといわれるのか理由を解説します。
他の医療系専門職が相対的に高く、医療事務が低く見えてしまう
医療事務の周りには医療専門職として医師・看護師・薬剤師といったいわゆる高給取りの方々が多くいらっしゃることと思います。
特に医師は開業していれば年収1,000万円超えはザラですし、看護師・薬剤師でも医療事務の2~3倍もらっていることが多いです。
そうすると比較してしまって、どうしても自分があまりもらっていないといった感覚に陥ってしまうわけですね。
残業代が出ない、いわゆるブラックな職場が多い
医療系の職場で、特に小規模だとサービス残業あたりまえ、交通費も出ないといったブラックな職場が存在しています。
そもそも患者さんが少ないため病院自体の収入が少なく、従業者が全体的に薄給になっているケースです。
このような職場に長期間身を置くと抜け出せなくなるため、早めに行動に移してもよいでしょう。
勤続年収や年齢による昇給が少ない
一般的な企業や公務員などは年齢に伴って昇給したり役職が付いたりして、結果的に年収は上がります。
しかし医療事務の場合そのような制度が整備されておらず、年齢が上がっても収入が増えないケースがよく見られます。
長年勤めても年収が上がらないとなると、子供の育児や自分の老後を考えたときに不安になりますよね。
年収が高い職場ももちろんある
ここまで医療事務は給料が安いと書きましたが、大病院などであれば福利厚生がしっかりしていたり、ボーナスや残業代が出たりなど、恵まれた職場もあります。
しかし病院は圧倒的に開業医による小規模のクリニックなどが多く、年収が低い方が多いため、全体的に年収が低くなってしまっているのです。
また、大病院に就いていてよい給料をもらっていてもわざわざ自慢する方は少ないので、医療事務の給料は高いといった声が少なくなる要因の一つでもあります。
医療事務の具体的な年収
それでは医療事務の具体的な年収を見てみましょう。
正社員で300万円前後
転職大手サイト、dodaによると医療事務の平均年収は285万円となっています。
年代別で見ると
年齢 | 年収 |
20代 | 268万円 |
30代 | 301万円 |
40代 | 321万円 |
50代以上 | 332万円 |
となっています。
ボーナスは2~4ヵ月分
医療事務のボーナスについては平均的には2~4ヵ月分と言われています。
しかしボーナスもピンキリで、筆者が従事していた職場では3年間で1回ももらえませんでした・・・。
ボーナスにおいても、大学病院や総合病院といった規模の大きな職場が充実している傾向にあると感じています。
パートの時給は900円~1,500円ほど
医療事務の方は正規採用に限らずパートや派遣の方も多くみられます。
パートや派遣では時給で管理されていることも多く、パートの場合900円~1,200円ほど、派遣の場合は1,300円~1,500円ほどが多い傾向でした。
こちらも職場の規模や事務員の経験・資格によって多少前後するイメージです。
医療事務員が年収を引き上げるために
医療事務は年収が低いといわれがちですが、本人の努力次第でいくらでも年収を上げることはできます。
筆者も資格取得→転職活動を経て年収を50万円ほどあげることができました。
今の年収に満足していない方はぜひ参考にしていただければと思います。
資格を取って資格手当を狙う
医療事務は無資格でも就職できますが、資格があれば資格手当がついたりよい求人にたどり着ける可能性が上がったりします。
働きながらの資格取得は難しいですが、それだけ得られるメリットも大きいので興味がある方はぜひ挑戦していただきたく思います。
勉強に慣れておらず独学で合格する自信がない方は通信講座を活用してみてもよいかもしれませんね。
特に筆者がおすすめしているユーキャンはテキストや講義のクオリティが高く、添削や質問のサポートも整っているのでおすすめです。
資格取得後の就職・転職サポートも利用できるので至れり尽くせりですね!
もっと良い待遇の病院へ転職する
医療事務は病院によって待遇がまちまちなので、何度か転職してみると年収のよい職場に当たる可能性も十分あります。
筆者自身も転職して3ヵ月くらいで辞めて、また就職してといったループを3回ほど繰り返したところ、そこそこ良いところにたどりつけたため、今の職場に満足できなかったら思い切って転職するものアリですね。
その際、転職サイトやエージェントは活用することをおすすめします。
転職サイトやエージェントではよい求人を紹介してくれるだけでなく、面接対策や履歴書の書き方など転職希望者が不安に思う点も徹底的にサポートしてくれます。
中でもマイナビが運営するマイナビコメディカルは求人数も多くサポートが手厚いのでおすすめです。
医療事務自体をやめて別の業界・業種へ移る
医療事務はどうしても年収が低くなる傾向にあるので、医療事務の仕事にこだわりがなければいっそ別の業界や業種へ移動するのも一つの手です。
例えばほかの事務職の場合、dodaによると年収は
職種 | 平均年収 |
貿易事務 | 380万円 |
翻訳/通訳 | 350万円 |
一般事務 | 331万円 |
営業事務 | 330万円 |
秘書/受付 | 329万円 |
医療事務 | 285万円 |
となります。いずれも医療事務より高く魅力的な仕事が多いと思いませんか?
ご安心ください、医療事務は専門性が高いものの立派な事務職であり、レセプトやカルテ作成といった技能は経理や総務での会議資料作成や給与の計算にも生きてくる部分があります。
筆者も最終的には医療事務→IT企業の経理職へと転職できたので可能性は十分にあるといえます。
ただその際は医療系特化ではなく通常の総合エージェントを利用するのが望ましいでしょう。取り扱われている仕事の種類が多く、視野が広くなります。
おすすめできるエージェントとしては以下の3社が挙げられます。
doda
種類 | 転職サイト・転職エージェント |
案件数 | 公開7万件 |
利用者層 | 20~40代 |
案件傾向 | 営業・エンジニア |
公開されている取り扱い案件数は6~7万程とされていますが、非公開案件が非常に多く魅力的なのがDodaです。
取扱い職種も多く、求人の幅も非常に広いので必ずご自身の持つスキルや資格とマッチする求人が見つかると断言します!
筆者自身もお世話になったことがありますが、エージェントの方がスキルや経歴を加味してオススメの案件をいくつもメールで送ってくれるため、マッチングしやすく求職に割くリソースも最小限で済みます。
マイナビ
種類 | 転職サイト・転職エージェント |
案件数 | 約1万件 |
利用者層 | 20~40代 |
案件傾向 | 事務・営業・エンジニア |
多くの方が新卒時にもお世話になったであろう、マイナビも転職案件を多く取り扱っておりおすすめです。
マイナビはジャンルに合わせて、20代の方向けの転職、事務職に限った転職、クリエイティブ系の転職など最初から絞れているので、ミスマッチが起こりづらくなっています。
ミイダス
種類 | 転職サイト |
案件数 | 5万件 |
利用者層 | 20~60代 |
案件傾向 | 営業・事務・エンジニア |
ミイダスは自分の職歴や業務内容、勤めていた会社の規模などを入力していくことで条件に合う会社と年収を絞ってくれる転職サイトです。
資格はもちろんのこと、専門的な知識やニッチな経験も評価されるため思わぬ求人が見つかる可能性も高いです。
医療事務の年収まとめ
本記事のまとめ!
- 医者や看護師、薬剤師 など、他の医療専門職より相対的に給料が低いため、少ないと感じてしまう
- 小規模の病院が多く、賃金が安いところも多い
- 資格を取れば昇給や大手病院への転職可能性は上がる!
今回は医療事務の年収について解説しました。
平均的にみると年収は300万円弱と、仕事の専門性や大変さから割に合っているとは言えません。
しかし大病院や大規模な医療法人でははるかに高い傾向にあるので目指してみても良いでしょう。
また、医療事務にそこまでのこだわりがなく、高給取りを目指すのであれば医療事務にこだわらず他の職種を探してみてもよいかもしれませんね。
高校卒業後に医療系専門学校に進学し、首席で卒業する。
医療事務だけでなく経理の経験もあり。一人息子をこよなく愛する。
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