[医療事務]仕事がないのは本当?職の需要や資格の必要性、将来稼げるかといった現実を医療事務職員が回答!
医療事務は女性に人気のある仕事です。
一方で、医療事務には仕事がない、将来的になくなるといった声も耳にすることが多いです。
この記事では、医療事務に仕事がないと言われる理由や、将来性がどのようなものかについて、医療事務職員が直々に回答していきます。
今後医療事務を目指す方は、参考にしていただければと思います。
本記事のまとめ!
- 医療事務の将来性がないと言われるのは、AIの登場により仕事が奪われると考えられているから
- 少子高齢化に伴い、今後も需要はあるため仕事は減らない
- 資格を取ったり、PC技術を身に付けたりできれば将来性はさらに高い!
医療事務に将来性や仕事がないのは本当?
医療事務の仕事内容は、医療機関での受付や会計、月初めにあるレセプト(診療報酬明細書)作成になります。
景気に左右されることなく、安定したニーズがあり自分に合った働き方を選びやすいのも人気のお仕事です。
しかし、以下のような点から、将来的に仕事がなくなるのではないかと懸念されている点も事実です。
今後コンピュータに取って代わると言われている
医療事務の仕事は、レセプト業務や会計といったコンピュータが得意とする内容も多いです。
これらの業務は確かにコンピュータの方が早く正確なので、人の仕事が奪われる可能性はあります。
一方で、医療事務はそれだけではなく受付窓口での患者対応、電話対応、診療予約の管理や会計窓口、掃除清掃といった業務を行っています。
したがって、データ入力や計算といった、コンピュータが得意な処理に限らず、業務内容は多種多様です。
こまごまとした業務や雑務をAIに置き換えるのは難しいと考えられているため、医療事務の仕事は残ると考えられています。
PCスキルや会計知識は最低限備えておきたい
仕事の多くがコンピュータに置き換わることからも、計算力よりはPCスキルや会計知識を備えておくと、将来的にも役に立つと考えられます。
これらの知識は実務でも取得できますが、体系的に学びたいのであれば簿記3級・ITパスポートあたりは取っておいてもよいかもしれません。。
そもそも資格がいらない説がある
医療事務は、資格がいらないと言われています。
しかし、医療事務の求人に応募する際に医療事務資格ありの求人もあるので資格はあった方がよいです。
万が一資格がなくても経験者であれば優遇されますが、医療事務の経験なしだとやる気をアピールするためにも資格がある方が有利です。
医療事務の資格は医療事務の流れなども学べるため、勉強して損はありません。
医療事務の仕事自体は今後も需要が減らない
医療事務の仕事自体は、今後も需要が減ることはないと言われています。
その理由として、以下の3つが考えられています。
高齢化により医療を必要とする人が増える
今の日本は高齢化社会です。
具体的には2045年には65歳以上の割合が37%に達するとも言われています。
人生100年時代とはいえ、100歳まで健康に生活できる可能性は極めて低いです。
したがって、医療が必要となる人口は今後増え続けるため、需要も増えると予想されています。
少子化により若手はいっそう減る傾向にある
高齢化する一方で、少子化も懸念されており、2045年における15歳未満の人口は、全体の11%と言われています。
したがって、医療のサプライヤーが減るため、重要視されている仕事でもあります。
人でなければできない仕事も多い
医療事務の仕事のメインとなる会計業務やレセプト業務はコンピュータと相性が良いものの、その他の細々とした業務は人の方が向いていると先ほど紹介しました。
とくに患者さんに寄り添って不安を聞いたり、話し相手になったりするといった仕事は、コンピュータには難しく人でなければできません。
最終的に人の心を理解できるのは人なので、コンピュータに仕事を奪われると不安に思わず、自信と誇りを持ちましょう。
医療事務の強み
医療事務の将来性が高いことは紹介してきました。
この項目では、さらに医療事務ならではの強みについても解説していきます。
パートやアルバイトでも仕事が見つかる
医療事務は正社員以外にもアルバイト・パートといった労働形態が可能です。
育児や家事などでフルタイムの仕事がきつい方や、転勤などで長期間働けない方でも比較的就職しやすい点は医療事務の強みです。
安定した需要がある
先ほども少し触れましたが、医療は人の生活と切っても切り離せません。
どの地方へ行っても医療従事者の求人や需要がないケースは少ないです。
転職や就職でも、医療事務は比較的求人を見つけやすい傾向にあります。
患者さんと直接関われる
医療事務では患者さんと直接関われるケースが多いです。
人と関わることでコミュニケーションにもつながり、悩みや世間話を聞くことで自分のためになることもあります。
人とのつながりを作りやすいという面も医療事務の強みです。
医療事務は稼げない?
医療事務は給料が安いと耳にする方も多いかと思います。
給料の点についても解説していきます。
医者・薬剤師・看護師などの専門職には劣る
大前提として、医療従事者のなかでもより専門性の高い医師・薬剤師・看護師と比較すると医療事務の年収は低いです。
専門職の場合、医学部や薬学部などで6年間勉強する必要があり、学部に入学するためにも熾烈な受験戦争に勝ち抜かなければいけません。
また、医療事故による訴訟などのリスクもあるため、年収では必然的に差が出てきます。
専門職と比較して相対的に低いと感じてしまうことは仕方ありません。
看護師の転職に関しては転職レシピ様の記事を参考にしてください。
医療事務の平均年収
医療事務の平均年収は、正社員で300万円、パートやアルバイトの場合は時給1,000円~と言われています。
年収においては勤務先の規模によっても大きく変わるため、就職前に確認しておきましょう。
医療事務に就職するには?
医療事務に就職するためには、一般企業向けの就職・転職サービスを用いるよりも、医療事務特化の就職・転職サービスを用いたほうが効率的です。
マイナビが運営しているマイナビコメディカルでは、履歴書の書き方や面接のアドバイスも受けられて無料なのでおすすめです。
興味がある方はぜひ活用してみてください。
医療事務の資格を取るには?
医療事務は時間があれば独学でも合格できますが、仕事や家事で忙しい方はなかなか難しいです。
スキマ時間を活用して短期間で合格したいのであれば、通信講座を活用しましょう。
医療事務の通信講座の中でも、特にユーキャンはわかりやすくておすすめです。
合格実績も多く、取得後の就職サポートもあるので、興味がある方は試してみてください。
ユーキャンの通信講座が気になる方は、以下の記事もご覧ください。
医療事務の仕事や将来性まとめ
本記事のまとめ!
- 医療事務の将来性がないと言われるのは、AIの登場により仕事が奪われると考えられているから
- 少子高齢化に伴い、今後も需要はあるため仕事は減らない
- 資格を取ったり、PC技術を身に付けたりできれば将来性はさらに高い!
医療事務の仕事は部分的にPCやAIに置き換わる可能性はあります。
しかし、医療事務という仕事自体がなくなる可能性はほとんどありません。
時代の流れに取り残されないためにも、PCスキルや会計知識を身に着けていくことで医療事務としても活躍の幅が広がると期待できます。
高校卒業後に医療系専門学校に進学し、首席で卒業する。
医療事務だけでなく経理の経験もあり。一人息子をこよなく愛する。
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