[SPI・数学]図表:二つの表[無料問題集]

2018年6月28日

今回はSPIにおける二つの表の問題を確認していきましょう。

ラク
ラク
なんか表が二つ出てきてよくわからないんだけど!?
カズ
カズ
難易度が高そうだから、苦戦しそうだよね・・・

SPI二つの表の例題

二つの表を扱う問題は、SIPの中でも難易度が高めです。

それぞれの表がどのように関連しているか見抜く力が求められます。

問題1

とある大学A、B、C、Dでそれぞれの大学に通う学生の出身国を調査した。

表1は出身国(日本・アメリカ・中国・ロシアのいずれか)に基づいて大学ごとの割合を示したものである。また、表2は大学ごとの学生数が全体の学生数に占める割合を表している。
<表1>

A B C D 四つの合計
日本 20% 35% 25% 40%
アメリカ 60% 20% 15% 30.25%
中国 5% 15% 35% 20% 17.75%
ロシア 15% 30% 25%
100% 100% 100% 100% 100%

<表2>

大学 A B C D
学生数の割合 30% 15% 20% 35% 100%

大学Aに通う学生の内、中国出身の学生は四つの大学での学生数全体の何%か。

%

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問1の正解を表示
1.5%
問1の解説を表示
最初に二つの表がどのように関連しているかを確認する必要があります。この問題の場合、まず表2を使って全体のうち何%がA大学の学生かを見ます。

<表2>

大学 A B C D
学生数の割合 30% 15% 20% 35% 100%

表2を見ると全体の30%がA大学の学生と分かります。

次に表1から、Aの中国出身の割合を見ます。

<表1>

A B C D 四つの合計
日本  20% 35% 25% 40%
アメリカ 60% 20% 15% 30.25%
中国 5% 15% 35% 20% 17.75%
ロシア 15% 30% 25%
100% 100% 100% 100% 100%

この値を掛け算すればよいので、以下のような式が立てられます。

\[30\% \times 5\% = 1.5\%\]

したがって1.5%が答えとなります。

問題2

とある大学A、B、C、Dでそれぞれの大学に通う学生の出身国を調査した。

表1は出身国(日本・アメリカ・中国・ロシアのいずれか)に基づいて大学ごとの割合を示したものである。

また、表2は大学ごとの学生数が全体の学生数に占める割合を表している。
<表1>

A B C D 四つの合計
日本  20% 35% 25% 40%
アメリカ 60% 20% 15% 30.25%
中国 5% 15% 35% 20% 17.75%
ロシア 15% 30% 25%
100% 100% 100% 100% 100%

<表2>

大学 A B C D
学生数の割合 30% 15% 20% 35% 100%

D大学の日本出身の学生の人数はB大学の日本出身の学生の人数の何倍か。

小数が出る場合は小数第二位を四捨五入して求めよ。


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問2の正解を表示
2.7倍
問2の解説を表示
二つの大学の日本出身の学生の人数をそれぞれ求め、そこから何倍であるかを求めます。

したがって、まずはD大学、B大学の日本出身の学生の人数の割合を求めます。

それぞれの大学の人数の求め方は問1同様、全体に占める大学生の割合\(\times\)大学に占める各国の割合で求められるので、以下のようになります。

D大学の日本出身の学生の人数の割合:

\[35\% \times 40\% = 14\%\]

<表2>

大学 A B C D
学生数の割合 30% 15% 20% 35% 100%

<表1>

A B C D 四つの合計
日本 20% 35% 25% 40%
アメリカ 60% 20% 15% 30.25%
中国 5% 15% 35% 20% 17.75%
ロシア 15% 30% 25%
100% 100% 100% 100% 100%

B大学の日本出身の学生の人数の割合:
\[15\% \times 35\% = 5.25\% \]

<表2>

大学 A B C D
学生数の割合 30% 15% 20% 35% 100%

<表1>

A B C D 四つの合計
日本 20% 35% 25% 40%
アメリカ 60% 20% 15% 30.25%
中国 5% 15% 35% 20% 17.75%
ロシア 15% 30% 25%
100% 100% 100% 100% 100%

最後に、倍率を求めるためには「D大学の日本出身の学生の人数の割合」を「B大学の日本出身の学生の人数の割合」で割ればよいので、以下のようになります。

\[14\% ÷ 5.25\% = 2.666・・・\% \]

問題文より、小数第二位を四捨五入するため、答えは2.7倍となります。

問題3

とある大学A、B、C、Dでそれぞれの大学に通う学生の出身国を調査した。

表1は出身国(日本・アメリカ・中国・ロシアのいずれか)に基づいて大学ごとの割合を示したものである。

また、表2は大学ごとの学生数が全体の学生数に占める割合を表している。
<表1>

A B C D 四つの合計
日本  20% 35% 25% 40%
アメリカ 60% 20% 15% 30.25%
中国 5% 15% 35% 20% 17.75%
ロシア 15% 30% 25%
100% 100% 100% 100% 100%

<表2>

大学 A B C D
学生数の割合 30% 15% 20% 35% 100%

D大学のロシア出身の学生の人数は280人だった。

このとき四つの大学の全体の人数は何人か。


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問3の正解を表示
3,200人
問3の解説を表示
一つの数値から全体の値を求める問題です。

今までは表2を使ってから表1を使うことで、全体から個々の割合を求めてきました。

今回はその逆で、表1から表2を使うことで個々の数値から全体の数値を求めます

まず表1より、D大学の学生全員の数を求めます。

<表1>

A B C D 四つの合計
日本  20% 35% 25% 40%
アメリカ 60% 20% 15% 30.25%
中国 5% 15% 35% 20% 17.75%
ロシア 15% 30% 25%
100% 100% 100% 100% 100%

D大学全体の人数は「D大学のロシア出身の学生の人数」を「D大学のロシア出身の学生の割合」で割ることで算出できるので、以下のように立式できます。

\[280\verb|(人)| ÷ 25\% = 1120\verb|(人)|\]

したがって、D大学全体の人数は1,120人となります。

次に、表2より、四つの大学の学生全員の数を求めます。

<表2>

大学 A B C D
学生数の割合 30% 15% 20% 35% 100%

四つの大学全体の人数は「D大学全体の人数」を「四つの大学の人数の内、D大学の占める人数の割合」で割ることで算出できるので、以下の式で求まります。

\[1120\verb|(人)| ÷ 35\% = 3200\verb|(人)|\]

よって四つの大学全体の人数は、3,200人となります。

問題4

とある大学A、B、C、Dでそれぞれの大学に通う学生の出身国を調査した。

表1は出身国(日本・アメリカ・中国・ロシアのいずれか)に基づいて大学ごとの割合を示したものである。

また、表2は大学ごとの学生数が全体の学生数に占める割合を表している。
<表1>

A B C D 四つの合計
日本  20% 35% 25% 40%
アメリカ 60% 20% 15% 30.25%
中国 5% 15% 35% 20% 17.75%
ロシア 15% 30% 25%
100% 100% 100% 100% 100%

<表2>

大学 A B C D
学生数の割合 30% 15% 20% 35% 100%

C大学におけるアメリカ出身の学生の割合は何%か。

%

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問4の正解を表示
20%
問4の解説を表示
穴埋め問題です。

C大学のアメリカ出身の学生の人数を求める際、ロシア出身の学生の人数も分からないため、全体からアメリカ出身の学生の人数以外を引くといった計算方法ができません。

ここで注目すべきは、表1の四つの合計が何を示しているか、といった点です。

全部の数値が分かっている中国出身の表を見て見ましょう。

<表1>

A B C D 四つの合計
日本  20% 35% 25% 40%
アメリカ 60% 20% 15% 30.25%
中国 5% 15% 35% 20% 17.75%
ロシア 15% 30% 25%
100% 100% 100% 100% 100%

<表2>

大学 A B C D
学生数の割合 30% 15% 20% 35% 100%

すると、四つの合計は以下のようになります。

\[17.75\% =5\% \times 30\% + 15\% \times 15\% \] \[+ 35\% \times 20\% + 20\% \times 35\% \]

これより、四つの合計とは、「各大学における該当出身国の割合」と「四つの大学におけるその大学の占める人数の割合」の積の総和であることが分かります。

したがって、同じようにアメリカでの四つの合計を求める式を立てて見ます。ここで求めたい未知数は「C大学におけるアメリカ出身の学生の割合」なので、それを\(x\)と置くと、以下のようになります。

\[30.25\% =60\% \times 30\% + 20\% \times 15\% \] \[+ x\% \times 20\% + 15\% \times 35\% \]

<表1>

A B C D 四つの合計
日本  20% 35% 25% 40%
アメリカ 60% 20% 15% 30.25%
中国 5% 15% 35% 20% 17.75%
ロシア 15% 30% 25%
100% 100% 100% 100% 100%

これを解くと以下のようになります。

\[\begin{eqnarray} 30.25\% &=& 18\% + 3\% + x\% \times 20\% + 5.25\% \\ 4\% &=& x\% \times 20\% \\ x\% &=& 20\% \end{eqnarray}\]

これより答えは20%です。

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SPI二つの表のまとめ

百分率だけでの計算が慣れない場合、仮に人数を当てはめてみると分かりやすいです。

例えば問1で、全体を1,000人とします。するとA大学の生徒数は30%なので300人、そのうち中国出身の学生は5%なので15人となります。

全体が1,000人の中、中国出身のA大学生は15人なので、\(15 ÷ 1000 = 0.015 =1.5\%\)といった具合に算出することも可能です。

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