[情報セキュリティマネジメント試験]新しいセキュリティ国家資格は役に立つ?それとも意味ない?具体的なメリットを紹介!
情報セキュリティマネジメント試験は近年実装されたばかりでまだ数回しか実施されておりません。
そのため当然合格者数も少なく、メリットも明確でありません。
それゆえに、以下のように考える方も多いです。
しかし、情報セキュリティは今やどの企業にも重要視されており、そのセキュリティの知識を効率よくインプットできるのが情報セキュリティマネジメント試験になります。
この記事では、情報セキュリティマネジメント試験が役に立つ場面について解説します。
情報セキュリティマネジメント試験を受講しようか迷っている、気になっている方の判断基準になればなと思い記事をまとめます!
情報セキュリティマネジメント試験を取得するメリット
情報セキュリティマネジメント試験がしっかりと場所を選べば役に立つということを紹介したうえで、具体的にどのような場面で役に立つのか、メリットがあるのかを深堀して紹介していきます。
今やセキュリティはどこでも求められている
まず、IT化が進んでどの企業でもコンピュータをはじめとしたIT機器を導入している昨今においてセキュリティは切っても切り離せない存在です。
特に今現在はセキュリティの人手不足が謳われておりその不足人数は年々増加している傾向にあります。総務省が具体的な数値を出しているので、そちらも合わせてご覧いただければと思います。
筆者も田舎の製造業に勤めていた経験がありますが、あまりインターネットと関係ないような業界でもセキュリティに関する教育がしっかりと行われており、あらためて情報セキュリティの重要性について認知した経験があります。
不足数が今後も増えていくとなると、需要は非常に高く重宝されることは間違いありません。
就職にももちろん強い
気になる就職事情ですが、こちらも各エージェントから数千件の求人が出されています。
それぞれのエージェントの求人数は以下のページでまとめているので、あわせてご覧ください。
報奨金や給与アップも
国家資格!と言うだけあり、報奨金としていくら!と定めている企業も特にIT系企業では多く見られます。
額としては受験料+5,000~10,000円程ですがそれでも十分大きいですね!
また、セキュリティ関連企業だと報奨金ではなく給与に加算するといった形態をとっている企業もあるみたいです。
上位資格につながる
情報セキュリティマネジメント試験はスキルレベル2に分類されており、その上位には応用情報技術者試験や情報処理技術者試験、ネットワークスペシャリスト試験など、高難易度の試験がひしめいています。
いずれも簡単に取得できる資格ではなく合格率も10~20%の難関資格ですが、合格者が少ない分評価は高く、実際筆者も上記の試験を取得して日本の業界トップの企業から内定をもらうことができました。
そしてそれらの試験全てでセキュリティの問題も用意されているので、その基礎を築けるといった点で情報セキュリティマネジメント試験は非常に価値のある資格だといえます。
国家資格なので知名度も高い
情報セキュリティマネジメント試験はIPAが主催する国家資格になります。
現在日本には数千~数万もの資格があると言われており、その99.9%は誰も知らないといえます。
しかし情報セキュリティマネジメント試験は残りの0.1%であり、実際に採用担当者やビジネスパーソンをはじめ人気は非常に高いです。
以下の表はユーキャンが実際にビジネスパーソンにインタビューした結果になります。
出典:https://www.u-can.co.jp/topics/research/2018-12/index.html
情報処理技術者試験に該当するので、全資格の中で5位に位置するほど有名と言うことが分かりますね。
生涯有効
情報系の資格は3年~5年で更新するものが多く、同じ国家資格でセキュリティ関係の資格である情報処理安全確保支援士であれば年間2万円、さらに3年に一度集合講習会で数万円飛ぶのでコストも高く手間がかかります。
一方で情報セキュリティマネジメント試験は一度取ってしまえば維持費もかからず生涯有効です。
合格までの勉強時間と受験料などの費用が必要なだけなので気が楽でストレスなく保有できる、と言うのは大きなメリットです。
情報セキュリティマネジメント試験が役に立たないと言われるわけは?
情報セキュリティマネジメント試験に限った話ではありませんが、「資格は役に立たない」と言った意見はよく聞きます。
実際に筆者も数十の資格を持っており、すべての資格を効率的に活用しているかと言われれば怪しいですが、有効活用できているものももちろんあります。
具体的にどんなシチュエーションでは役に立ち、逆にどんな時に役に立たないかについて触れさせていただきます。
確かに取得しただけでは「役に立たない」
当たり前の話ですが、資格は取得したらゴールではなくスタートです。
合格発表が嬉しすぎてそのまま合格証書を額縁に飾って満足、ではもったいないですよね。
仕事をしていてセキュリティ関連の仕事をしたいのであれば人事部に掛け合ってみたり資格をもとに転職活動をしてみて初めて評価されて価値を発揮します。
資格を合格したから自動的に道が敷かれる、と言うわけではないのでそのあたりはしっかりと肝に銘じておきましょう。
適切な場所で適切な使い方をしてこその資格
特に情報セキュリティマネジメント試験は活きる場所が限られてくる試験です。
社内のセキュリティ部門やIT企業など、資格と関連性のある部署や企業でこそ真価が発揮されるのでアピールのしどころを間違えないようにしましょう。
情報セキュリティマネジメント試験はどんな人が向いている?
情報セキュリティマネジメント試験のメリットに触れたうえで、受けてみたいと感じた方も多いかなと思います。
その中でも特に情報セキュリティマネジメント試験がどんな方に向いているかをまとめてみます。
文系理系はあまり関係ない
情報セキュリティマネジメント試験は情報処理技術者試験の一種なので技術力が問われる=理系向けの試験と思われている方が多いように感じました。
しかし過去問を解いてみると分かるように、もちろん技術的な要素も問われますが、それ以上に長文を読んで状況を把握してマネジメントの視点からどのような対応を行うのが良いかと言った文章読解能力やマネジメントの知識など、文系的な要素も非常に濃くなっています。
したがって文系が有利、理系が有利と言うことはなく、どちらもできなければ合格できませんw
もちろん技術問題に関しても過去問の流用も多いので、しっかりと問題を繰り返し解いておくことで対策は有利と言えます。
IT系の知識が0でも努力次第で合格できる
IT系の知識があったほうが良いのかと言う質問も良くされますが、確かに経験や知識として持っていた方が多少有利です。
しかし社内SEをしていた筆者ですら知らないような技術や知識も非常に多く、経験者でもほぼ0からのスタートとなる可能性は十二分に考えられます。
したがって、全く知識がないからとあきらめる必要は全くなく、大抵の方が0からのスタートとなります。
そのため以下に試験対策をしたか、過去問を解いたか、それが一番合否に直結する要素になります。
技術者よりは管理者向け
試験にマネジメントとあるように、どちらかと言うと技術者よりもマネジメントの方向けの試験と言えます。
そのため技術の有無はそこまで試験に直結することは無くても、管理者としての経験があるかどうかは多少結果に影響してくるように思えます。
また、取得後の進路としてもセキュリティエンジニアと言うよりは管理者なので、将来的に自分がそのポジションに行きたいかどうかを考慮しておくのは重要です。
情報セキュリティマネジメントに合格するために
情報セキュリティマネジメント試験に合格するために必要なことも押さえておきましょう。
テキスト選びは慎重に
試験対策において、テキスト選びは重要です。
個人的にはイラストが多くてフルカラーで読みやすいニュースペックテキストがおすすめです。
以下の記事では、それ以外のテキストについても解説しています。興味がある方はご覧ください!
独学が難しいと感じたら通信講座を活用しよう!
独学が難しいと感じたら、通信講座も視野に入れてみて良いかもしれません。
通信講座は多少費用が掛かりますが、その分スケジュールに従って一定のペースで勉強できるためモチベーションが維持しやすいです。
情報セキュリティマネジメント試験の通信講座については、以下の記事で詳しく紹介しています。
情報セキュリティマネジメント試験のメリットまとめ
情報セキュリティマネジメント試験は新しい試験で情報量は少ないですが、至る所で需要が高く、特に企業では人手不足も相まって持っておくと強みになる資格と断言できます。
取得コストもそこまで高くないので、気になる方は是非一度チャレンジしてみてください!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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