[情報セキュリティマネジメント試験]難易度は難しい?簡単??他の国家試験などとの偏差値比較情報も掲載
情報セキュリティマネジメント試験は新設されたばかりで新しく、あまり情報も少ない資格です。
難易度に関しても出回っている情報としては
と言ったように漠然としたものばかりです。
ここでは実際に情報セキュリティマネジメント試験からセキュリティスペシャリストまでコンプリートした筆者が実際にどれくらいの難易度だったかをご紹介するとともに、他の資格との難易度の比較情報についてもまとめて行こうと思います。
本記事のまとめ!
- 情報セキュリティマネジメント試験の偏差値は48程度なので簡単
- マネジメント系の文系知識も問われる
- 情報セキュリティマネジメント試験は無料教材で独学合格も可能!
情報セキュリティマネジメント試験の難易度や偏差値
最初に、情報セキュリティマネジメント試験の難易度を数値的に分析してみます。
合格率から見る情報セキュリティマネジメント試験の難易度
直近3回の試験を見てみると合格率は以下の様になっています。
- R1秋・・・47.0%
- H31春・・・51.9%
- H30秋・・・46.3%
この3回を見ると大体50%前後で安定しているかなと言ったのが率直な感想です。
それ以前の変動などは以下の記事で詳しく解説しています。
情報セキュリティマネジメントは相対評価?絶対評価?
情報処理技術者試験は特に午後試験において配点基準が曖昧で、6割合格とされているものの毎回合格率が上位何%かに収束させられており下駄などがあるとされています。(要するに相対評価)
では情報セキュリティマネジメント試験もそうなのでしょうか。
この真偽に関して、筆者は情報セキュリティマネジメントに限っては相対評価ではなく絶対評価だと考えています。
理由として、情報セキュリティマネジメントの合格率は変動が激しく、過去には80%を超えるような回もありました。
できる人が多ければその分合格率も上がり、そうでなければ比例して下がっていく、と言うのが現状の様に感じています。
もちろん、回を重ねある程度合格率が安定することで絶対評価から相対評価へ推移していくことも考えられます。
偏差値で見る情報セキュリティマネジメント試験
次に、偏差値からも難易度を見てみましょう。
情報セキュリティマネジメント試験の偏差値は48(参照)となっており、50が標準値として考えると若干簡単かな、と言った具合です。
情報セキュリティマネジメント試験はどこが難しい?難化傾向って本当?
情報セキュリティマネジメントの難易度について、数値以外の点でもう少し掘り下げて解説します。
マネジメント寄りの知識が問われる
情報セキュリティマネジメント試験は試験のタイトルにマネジメントとあるように、テクニカル(技術的な要素)よりもマネジメントに関する知識を良く問われます。
そのため文章を読み込んで状況を把握したうえでどのような対応や管理をするかと言った判断力を問われることになります。
情報処理技術者試験のカテゴリなので技術的なことを聞かれ理系が有利、と思われるかもしれませんが、合格者は意外と文系や管理職の方が多いのも特徴です。
午前午後の長丁場なので体力的にも多少しんどい
情報セキュリティマネジメント試験は午前と午後の両方の試験に1日で合格しないといけません。そのため非常に長丁場になってしまい体力的にもしんどいです。
前日にはしっかりと睡眠をとり万全の体調で臨むようにしたいですね。
また、中小企業診断士やFPの様に、部分合格と言った制度もありません。1回の受験で午前午後ともに合格点に達成しなければ次回も両方受けないといけないので集中力が問われます。
合格率が下がりつつあり難化傾向との声も
試験が初めて実施された際は、合格率が80%程でした。
しかし今は50%を切っているので、難化傾向だという方も多いです。
しかし実際は、初回受験者層がベテランエンジニアだったり、上位のセキュリティスペシャリスト(現:支援士)を持っていたりして、レベルが高かったため合格率が上がったとの説もあります。
いずれにしても、同じスキルレベル2の基本情報よりは合格率が高いので、現時点ではそこまで難化傾向とは言えません。
情報セキュリティマネジメント試験と他資格の難易度の比較
次に、他の資格との比較情報もまとめておきます。
情報セキュリティマネジメント試験とITパスポートの比較
情報セキュリティマネジメント試験 | ITパスポート | |
難易度 | 48 | 45 |
知名度 | 中 | 中 |
求人数 | 中 | 中 |
将来性 | ◎ | ◎ |
受験料 | 5,700円 | 5,700円 |
情報セキュリティマネジメント試験がスキルレベル2であり、その下位資格としいてITパスポートが存在しています。
ITパスポートも毎年数万人受験される試験でありIT系資格の登竜門として扱われています。
合格率も大体同じ5割ほどですが、学習範囲として、情報セキュリティマネジメント試験はセキュリティ特化であるのに対し、ITパスポート試験はストラテジやテクノロジに関してもまんべんなく学習するといった内容になっています。
そのため完全に情報セキュリティマネジメント試験がITパスポートの上位互換に位置しているわけではない点に注意しましょう。
詳しい違いについては以下の記事で触れています。
情報セキュリティマネジメントと基本情報技術者試験の比較
情報セキュリティマネジメント試験 | 基本情報技術者試験 | |
難易度 | 48 | 49 |
知名度 | 中 | 高 |
求人数 | 中 | 多 |
将来性 | ◎ | ◎ |
受験料 | 5,700円 | 5,700円 |
同じ情報処理技術者試験のレベル2に該当する基本情報技術者試験との偏差値の差は1程度です。
ただ基本情報技術者試験はテクニカル寄りになっており、プログラミングができないと合格はかなり困難となります。
過去問を解いてみるとお分かりいただけると思いますが、結構このプログラミングが鬼門で毎年挫折されている方も多く見てきました。
そのため、基本情報技術者試験を攻略する場合はプログラミングの攻略がカギとなります。
この二つの試験の比較に関してはさらに掘り下げて別記事にまとめています。
情報セキュリティマネジメントとFP2級の比較
情報セキュリティマネジメント試験 | FP2級 | |
難易度 | 48 | 48 |
知名度 | 中 | 中 |
求人数 | 中 | 中 |
将来性 | ◎ | 〇 |
受験料 | 5,700円 | 8,700円 |
偏差値の数字から見ると同じ国家試験に位置するFP2級と同じ難易度になります。
分野こそ違うものの認知度や求人数的にも似通っており、可能であれば両方の資格を獲得しておくことでセキュリティの知識+金融の知識を兼ね備えた希少な人になれることは間違いありません。
銀行や金融機関のシステム部門などで働く場合はかなり重宝するのではないでしょうか。
ダブルライセンスを狙う場合、FP2級は下位の3級を取得する必要があります。そのため計画的に取得するようにしましょう。
情報セキュリティマネジメント試験に一発合格するために
情報セキュリティマネジメント試験は難易度的にはそれなりですが、近年難化傾向にあり半分近くの方は合格できない試験です。
そのため、確実に合格するためにも以下のポイントには気を付けましょう。
勉強方法を定着させる
試験を受けるにあたって勉強方法は非常に重要なポイントです。
中々勉強方法を身に着けておらず、集中しきれていない状態での勉強が常態化してしまうと、本来であれば50~100時間で合格できる試験でも半年1年とかかってしまいます。
そうならないために最初の段階で正しい勉強方法を定着し、決められた期間内で合格を勝ち取ってしまいましょう。
テキスト選びは慎重に
特に独学で勉強する場合はテキスト選びも重要です。
情報セキュリティマネジメント試験はテキストの種類も多く、それぞれ短所・長所が分かれています。
人によっても合う・合わないがあるので、まずはご自身の目で合っているものを選んでいただきたく思います。
以下の記事で一通りテキストをサンプル有で紹介しています。
どうしても決められない方向けにおすすめのテキストも紹介しているので、是非一度目を通してみてください。
また、当サイトでも基本無料で最新の情報を得られる学習コンテンツを用意しています。
確認問題に関しては一部有料となっていますが、解説を含め情報を網羅させていく所存ですので、是非一度ご利用いただければと思います。
通信講座でおすすめは2校
1人で勉強するのが苦手だったり、どうしても誘惑に負けてしまったりと言った悩みがある場合は通信講座も考慮しておくのがおすすめです。
周りにも試験を受験されているライバルがいるため、モチベーションの維持にもつながりますし、分からないところをすぐに聞けるといった安心感もあります。
特に以下の通信講座はおすすめなので、気になる方は体験レッスンや資料請求をしてみてください。
資格の大原のSG講座
開講60年以上の歴史があり、誰しもが一度は耳にしたことのある通信講座、資格の大原では取扱資格が非常に多く、情報セキュリティマネジメント試験も例外ではありません。
講師の数も豊富で対応やサポートも手厚く、分からないところは懇切丁寧に教えてもらうことができます。
もちろん、テキストも作りこまれており分かりやすく網羅的になっています。
老舗スクールと言うだけあり多少お高いイメージはありますが、その値段に違わないクオリティであることは筆者が保証します。
大原のSG講座について、詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
LEC東京リーガルマインドSG講座
価格を重視してより安い講座を受講したい場合、LEC東京リーガルマインドもおすすめです。
こちらは通常価格で大原よりも数千円安く、さらに割引制度も充実しています。
クオリティに関しては大原とそん色なく、唯一劣っているのが面談や相談と言ったサポートシステムです。
したがって価格を取るか、サポートを取るか、その二択でどちらを選ぶかを決めるべきです。
リーガルマインドのSG講座のレビュー記事は以下になります。
無料教材を使っての独学での合格も十分可能
情報セキュリティマネジメント試験は、そこまで難しい資格ではありません。
したがって、無料で配布されている教材を使っての独学合格も十分可能です。
インプット学習は当サイト上で公開されているので、ぜひ使ってみてください。
一方で、アウトプット学習は、情報セキュリティマネジメント試験ドットコムさんの過去問道場がおすすめです。
情報セキュリティマネジメント試験の難易度まとめ
本記事のまとめ!
- 情報セキュリティマネジメント試験の偏差値は48程度なので簡単
- マネジメント系の文系知識も問われる
- 情報セキュリティマネジメント試験は無料教材で独学合格も可能!
今回は情報セキュリティマネジメント試験の難易度についてまとめました。
情報処理技術者試験だけのカテゴリで見るのであれば、ITパスポートと基本情報の中間くらいの難易度と言えます。
また、難易度が決して高いわけではありませんがしっかりと戦略を立てて徹底的に対策をしたうえで学習を進めていきましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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