[情報セキュリティマネジメント試験]暗号各種[無料講座・例題付き!]
今回は情報セキュリティマネジメント試験で問われる暗号各種について学習していきます。
暗号各種
暗号は鍵を使った技術だけでなく、そこから派生させたり全く別の技術・概念を用いたものもあります。
一般的に実用化されているものや試験で良く問われるものをまとめるので確認していきましょう。
楕円曲線暗号
楕円曲線暗号は、公開鍵暗号方式の一つRSA暗号と比較すると鍵の長さが短く処理速度が速い特徴があります。
それでいてセキュリティの強度はRSAと同等レベルなので現在主流であるRSAに代わる後継の暗号方式として期待されています。
S/MIME
S/MIMEはハイブリッド暗号方式を応用し、メールを暗号化したりディジタル著名によるなりすましや改ざんの有無を確認する規格です。
電子メールでデータを取り扱うプロトコルのMIMEが安全になった感じだニャ!
PGP
PGPはハイブリッド暗号方式を活用し、メールを暗号化したりディジタル署名によるなりすまし・改ざんの有無を確認するソフトウェアです。
暗号各種・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
問1
楕円曲線暗号の特徴はどれか。(H.31/春)
ア RSA暗号と比べて,短い鍵長で同レベルの安全性が実現できる。
イ 共通鍵暗号方式であり,暗号化や復号の処理を高速に行うことができる。
ウ 総当たりによる解読が不可能なことが,数学的に証明されている。
エ データを秘匿する目的で用いる場合,復号鍵を秘密にしておく必要がない。
問2
A氏からB氏に電子メールを送る際のS/MIMEの利用に関する記述のうち,適切なものはどれか。(H.31/春)
ア A氏はB氏の公開鍵を用いることなく,B氏だけが閲覧可能な暗号化電子メールを送ることができる。
イ B氏は受信した電子メールに記載されている内容が事実であることを,公的機関に問い合わせることによって確認できる。
ウ B氏は受信した電子メールに記載されている内容はA氏が署名したものであり,第三者による改ざんはないことを確認できる。
エ 万一,マルウェアに感染したファイルを添付して送信した場合にB氏が添付ファイルを開いても,B氏のPCがマルウェアに感染することを防ぐことができる。
解説(クリックで展開)
暗号各種・まとめ
今回は暗号各種について学習しました。
どのような暗号方式があって、どのような特徴を持っているか確認しておきましょう。
次回は認証技術について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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