[情報セキュリティマネジメント試験]CBTによって変わったことは?
令和2年秋以降、情報セキュリティマネジメント試験はCBT方式へと移行しました。
このことによって
などといった不安が色々とあるかなと思います。
今回はCBTに変わったことによるメリットや注意点をまとめてみました!
情報セキュリティマネジメント試験がCBTへ移行
CBT方式とは
CBTはComputer Based Testingの頭文字であり、コンピュータを用いた試験です。
今までの様に問題用紙が配布されず、問題文中に書き込むといった事はできなくなりました。
今まではITパスポートのみがCBT
令和2年春まではITパスポートのみ、CBTでの受験が可能でした。
しかし令和2年秋からは情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験がCBT化、それ以外の試験でも有名どころでは日商簿記などがCBTで受験できるように移行しつつあります。
CBTの期間は不明
CBTによる実施の期間はIPAによると
令和3年度下期におけるCBT方式での基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験は、2021年10月頃~2022年1月頃の期間での実施を予定しています。
引用:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20201207_2.html
となっており、現時点で令和3年下期まではCBTで実施されるとされています。
ただ、令和4年以降の事はまだわからず、今後永久的にCBTなのか、またペーパーテストに戻るのかは何とも言えません。
試験がCBT化したことによるメリット
CBT化することによりいくつかのメリットが得られるようになりました。
受験地や日時を自由に選べるように
まず受験日ですが、以前は4月と10月の第3日曜日に固定で行われていました。
一方、CBT化することにより上期と下期に分けられ、令和2年の下期であれば11月16日~12月21日の間で選べるといった柔軟な受け方が可能となりました。
このことによって、午前試験と午後試験を同時に受ける必要がなくなり、計画的に受験することができるようになりました。
他の区分の試験と同時に受験できるように
受験地や日時を自由に選べるようになったことで、他の区分である基本情報や応用情報と似た時期に受験することも可能となりました。
なので極論を言ってしまえば半年間でITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報、応用情報を受験することも不可能ではありません。
おおよその結果がその場でわかる
CBTの場合、その場で正答率が分かり、翌日以降にメールで結果が送信されます。
以前は自己採点をしても合格発表まで詳しい配点が分からず1ヵ月程待つ必要がありましたが、直ぐに結果が分かるので待つ必要がなくなりました。
ただし合格証書が届くまではそこそこ期間が空くので注意しましょう。
試験がCBT化したことによる注意点
CBTによる恩恵も多いですが、一方で気を付けなければいけないこともあります。
CBTに慣れる必要がある
CBT形式の試験は現状あまり多くなく、身近なところでは同じ情報処理技術者試験のスキルレベル1に該当するITパスポートか、就職のときに受験するSPIが一般的ではないでしょうか。
コンピュータでの受験に慣れていないと操作に手間取ってしまい、試験に中々時間を割けずに終わってしまう可能性もあります。
まずはCBT形式に慣れるため、ITパスポートの対策ソフトウェアを触って慣れておきましょう。
また、問題用紙が配布されずメモ用紙のみなので、問題中に線を引けなかったり書き込みできなかったりするのも個人的には難しいポイントです。
申込手続きが大変
申し込み手続きも以前の様に受験地を選ぶだけではなく、外部のベンダー会社のサイトで午前・午後の日程も選ぶ必要があるので多少めんどくさくなりました。
申し込みの詳細はプロメトリック社のページに書かれているので、申し込み前に熟読してください。
持ち物がペーパーテストの時と異なる
ペーパーテストの時は筆記用具や時計は必須でした。
しかしCBTでは不正防止のためこれら以前まで持ち込めていた物は持ち込み不可能となり、支給される物を使用する必要があります。
試験で使えるもの、使えない物が今までと大きく変わるので、こちらも注意です!
同期間内での再受験は不可能
再受験に関してはIPAのページにも
験実施期間内での受験(予約)は、午前試験、午後試験とも、各1回までとなります。
引用:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_02annai/r02sg_exam.html
となっており、期間の中で1回しか受験できません。
また、片方が不合格の場合、次回以降も午前午後の両方を再度受験し合格する必要があります。
情報セキュリティマネジメント試験のCBT化まとめ
今回はCBT化した情報セキュリティマネジメント試験についてまとめました。
今までと比較して良くなったポイントもありますが、それ以上に注意する点が多くなっています。
翌々確認せずに申し込んだり受験を受けたりすると普段との違いに戸惑うこともあるので、注意して試験要項を熟読したうえで受験するように気を付けましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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