[情報処理安全確保支援士試験]いきなり受けても大丈夫?応用情報などの下位試験を飛ばして受験するメリットと注意点
情報処理安全確保支援士試験は、前身となる情報セキュリティスペシャリスト試験(スキルレベル4)を踏襲しており、非常に難易度が高い試験です。
IT化が進んだ昨今において、取得しておくと有利とは考えられるものの
と考える方も多いことでしょう。
この記事では、支援士試験をいきなり受験して合格できるのかどうかについて解説していきます。
情報処理安全確保支援士試験にいきなり挑戦するメリット
まず、下位試験である応用情報などをすっ飛ばして、いきなり情報処理安全確保支援士試験に挑むメリットを確認しておきましょう。
下位試験分の受験料を抑えられる
情報処理技術者試験は、1回の受験料が7,500円と、それなりに高いです。
例えば順当なステップとして、ITパスポート試験→基本情報技術者試験(もしくは情報セキュリティマネジメント試験)→応用情報技術者試験→情報処理安全確保支援士の順で受験するとすれば、すべての試験をストレートで合格すると仮定しても30,000円かかってしまいます。
一方で、支援士だけを受けるのであれば7,500円で済むので、非常にコストを抑えられます。
短期間で資格取得を狙える
受験のタイミングについて、ITパスポートは年中実施されているため考慮しないとしても、基本情報、応用情報は原則として半年に1回ペースで受験するケースが多いです。
基本情報技術者試験→応用情報技術者試験→情報処理安全確保支援士試験で準備期間も兼ねると、およそ1年半はかかってしまう計算となります。
専門的な知識のインプットに集中できる
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験は、セキュリティだけでなくストラテジやマネジメント、データベースなど、文系科目やセキュリティ以外のテクノロジ系も幅広く知っておく必要があります。
支援士試験においても、午前試験こそは幅広い知識が必要ですが、午後試験はセキュリティメインとなり、それ以外の知識はそこまで深く知っていなくても問題ありません。
支援士試験だけを受ける場合、あらかじめどの知識が必要か絞られているため、専門的に知識をインプットすることが可能なので、なかには基本情報や応用情報ほど苦労しなかったという声も見られます。
情報処理安全確保支援士試験にいきなり挑戦する場合の注意点
いきなり情報処理安全確保支援士に挑戦するメリットについて触れましたが、もちろん注意点もあります。
それぞれのポイントを押さえておきましょう。
応用情報合格による午前1免除を受けられない
情報処理安全確保支援士は、午前1・午前2・午後1・午後2の4つの試験からなるため、長丁場です。
しかも、いずれかの科目で60点を切ってしまうとその場でOUTで、それ以降の科目は採点されません。
ここで、応用情報合格後2年以内の場合、午前1が免除されます。
午前1が免除されるだけで試験が1つ減り、落ちる可能性がぐっと減ります。
更には起床や家を出る時間も大幅に遅らせることができるので、この恩恵が得られなくなる点は痛手となることでしょう。
基礎ができていないから勉強が大変
情報処理安全確保支援士ははっきり言って難易度が高いです。
具体的には、幅広いセキュリティ関連の知識だけでなく、長文を読む国語力や、高校レベルの計算力が求められるケースもあります。
他の国家資格を受験した経験があったり、大学受験のために勉強をした経験があったりすれば問題ありませんが、勉強慣れしていないとなかなか点が伸びず、何度も不合格を繰り返してしまうリスクもあるのです。
あまり情報になじみがなく、勉強にも自信がなければ、無難にITパスポート試験や基本情報技術者試験から積み上げていくことをおすすめします。
情報処理安全確保支援士試験にいきなり挑戦して合格できるの?
情報処理安全確保支援士にいきなり挑戦して合格できるものなのでしょうか。
情報系の国家資格で、スキルレベル4に相当する高難易度の資格であることから不安を覚える方も多いです。
実際どうなのかを確認しておきましょう。
未経験者の合格者数も多い
情報処理安全確保支援士の合格者の割合を見てみると、ソフトウェアや情報処理・サービス業だけでなく、サービス業や卸売業・建設業など、ITとあまり関係がない業種の方でも受験し合格していることが分かります。
参考:統計情報
逆にセキュリティエンジニアの方でも落ちています。
このことから、必ず業界経験者が有利なわけではなく、業界未経験者でも十分に合格の可能性があるのです。
午後試験は技術力だけでなく国語力も問われる
情報処理安全確保支援士の過去問を見ていただければお分かりいただけると思うのですが、午後試験では問題文が数ページにわたって状況を事細かに書かれています。
最新のセキュリティニュースや技術に関する知識問題も多少ありますが、大抵はどのような状況に陥っているかを文章や表・図などから読み取り解答するケースが多いです。
まさに情報処理安全確保支援士試験は国語の試験であり、読解力があれば知識が少なくても合格できてしまいます。
筆者の知り合いでも何名かは非IT系で、情報に関する技術や知識は疎くても無事支援士試験の合格を手にしていました。
このことからも、試験突破のためには知識を広げるだけでなく、読解力を伸ばす努力をしておくことをおすすめします。
効率的に学習したいなら支援士ゼミを活用しよう
情報処理安全確保支援士試験の対策として、通信講座を考えている方も多いかと思います。
しかし、支援士試験は新しい資格なだけあり、通信講座もあまり充実していません。
そこで、実績のあるベテランセキュリティエンジニア・コンサルタントの方を数名招き入れて作られたのが支援士ゼミです。
支援士ゼミでは過去問の解説動画を提供するだけでなく、時事ネタや質問コーナー、受講者同士のコミュニティが提供されており、月額制でいつでも退会できるので、気軽に利用できます。
興味がある方は一度試してみてください。
情報処理安全確保支援士試験にいきなり挑戦することのまとめ
今回は、情報処理安全確保支援士試験にいきなり挑戦する場合のメリットと注意点について触れました。
メリットは大きいものの、しっかりと対策ができていなければ、そのメリットが生きてきません。
いきなり支援士試験合格を目指すのであれば、支援士ゼミやテキストを活用し、計画的に学習を進めて行きましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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