情報処理安全確保支援士の講習の流れや維持費用は?更新までした筆者が解説!
情報処理安全確保支援士に登録すると、毎年オンライン講座を受講する必要があります。
そうなってくると気になるのが
といったように、講習の流れや維持費用だと思います。
また、支援士は更新制度がある資格なので、
と言った疑問も尽きないかなと思います。今回は取得後3年経過し、実際に更新までした筆者が、その手順や講習内容、更新にかかる手続きなどを解説していきます。
情報処理安全確保支援士の講習について
情報処理安全確保支援士の講習は毎年受ける講習と、3年に1回受ける集合演習からなります。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 更新期限 | 4年目以降 |
オンライン講習 (費用:2万円) |
オンライン講習 (費用:2万円) |
オンライン講習 (費用:2万円) |
このサイクルを繰り返す。 | |
集合演習(費用:8万円) |
オンライン講習はIPAが主催し、実践講習は民間事業者が行います。
どれか1つでも期限内に受講できなかった場合、資格の登録は無効となるので期限内に受講できるよう注意しましょう。
毎年1回の講習
IPAが主催する年に1回受けるオンライン講習は、サイバーセキュリティに関する知識や技能の更新に加え、その知識を実務でどのように活用するかと言った内容や、就業倫理に関する内容も学習することができます。
費用としては20,000円かかり、1年間の期間内であれば好きなタイミングで受けることができます。
流れとしては自分でスライドを読んで行って、最後に確認問題を5題解きます。この確認問題は全問正解するまで修了とならないので、間違える毎に1からやり直しになります。
講習に関する概要はIPAのページから引用したものを掲載しておきます。
受講頻度 | 1年に1回 |
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標準学習時間 | 6時間 |
開催時期 | 1年間の受講期間の間、受講したいタイミングで開始できます |
学習期間 | 申込後3ヶ月間(ただし、受講期間中1年間は内容の参照が可能です) |
受講費用 | 20,000円(非課税) |
受講環境 | インターネット接続が可能なPC 【OS】Windows 8.1、Windows 10、Macintosh OS X 10.7.5以降 【ブラウザ】Internet Explorer、Firefox、Safari、Google Chrome |
このコースのねらい | 登録セキスペとして期待される役割にふさわしい情報セキュリティ実践のために必要な知識・技能・倫理について学習する。 |
達成目標 | 次の内容について理解し、指導・助言・支援を求めている人に対して、説明できるようになる。
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科目 標準学習時間 |
知識:1時間 技能:3時間 倫理:2時間 計6時間 |
コース概要 |
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修了基準 |
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引用:https://www.ipa.go.jp/siensi/lecture/index.html
3年に1回の集合演習
IPAが主催するオンライン講習とは別に、3年に1回民間事業者が主催する集合演習を受ける必要があります。
こちらは実際に現地に足を運び、対面で他の支援士の方と合同で演習を進めていきます。
費用は80,000円で、受講時間としては7時間なのでほぼ1日潰れると思っておいてください。
内容としては、事前にケースステディを各自行い、その内容を議論しながらどういった対策を行うか、支援士としてどのように助言するかなどを議論しあいます。
筆者が受けたのは初回だったため実践講習Aになりましたが、2回目以降は実践講習Bを受けることが一般的なようです。
それぞれの概要も掲載しておきます。
実践講習A
実践講習Aの ねらい |
登録セキスペとして期待される役割にふさわしい情報セキュリティ実践のための具体的な技術や手法を、グループ討議や意見交換を通じて学習する。 登録セキスペ同士の相互研鑽(グループ討議や意見交換を実施)の場として位置付け、登録セキスペ同士の情報共有や人脈形成を推進する。 |
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達成目標 | 登録セキペとして必要とされる実践的知識とプロセスを演習(ケーススタディ)を通して修得する。
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科目 標準学習時間 |
知識:約2時間 技能:約4時間 倫理:約1時間 計約7時間程度 |
実施形態 | Web会議システムを用いたグループ討議 ※グループ討議の事前準備として、e-ラーニングでの個人学習をあわせて受講 |
コース概要 |
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修了基準 |
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引用:https://www.ipa.go.jp/siensi/lecture/index.html
実践講習B
実践講習Bの ねらい |
「経営課題の対応」に関する演習を通じ、業務で利用するための実践的な能力を修得する講習を、グループ討議や意見交換を通じて学習する。 登録セキスペ同士の相互研鑽(グループ討議や意見交換を実施)の場として位置付け、登録セキスペ同士の情報共有や人脈形成を推進する。 |
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引用:https://www.ipa.go.jp/siensi/lecture/index.html
情報処理安全確保支援士の更新について
支援士を更新する場合、講習とは別に更新手続きを行う必要があります。
講習を修了したからと言ってそのまま放置するとこちらも失効してしまうので注意しましょう。
更新期限
支援士の更新申請期限はその年度の3ヵ月前の月末営業日になります。
例えば2021年4月更新の場合、3ヵ月前の2021年1月末(31日が休みなので30日)となります。
更新費用は掛からない(資料の送料のみ)
支援士に登録する場合は印紙などが、受講する場合は受講料がかかりましたが、更新自体には費用は掛かりません。
しいて言えば資料を入れるためのA4封筒と簡易書留で送るための送料のみになります。
郵送資料
更新のための郵送資料としては以下のものになります。
- 更新申請書
- 誓約書
- 登録更新申請チェックリスト
- 連絡先等変更届け出書(ある人のみ)
これらの資料は以下のページから入手できるので、印刷して必要事項を記入した上で郵送しましょう。
支援士の演習・更新まとめ
今回は支援士の登録維持に必要な情報をまとめてみました。
特に受講期限や更新期限は忘れがちなので、手遅れにならないよう早めのタイミングで手続きを終わらせておくようにしましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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