[ITパスポート試験]ソフトウェア(OS・ファイルシステム)[無料講座・例題付き!]

2020年2月25日

ITパスポート OS・ファイルシステム

今回はITパスポートソフトウェアを中心に学習していきます。

ラク
ラク
よし、自作のパソコンができたからOSとかをインストールしてゲームしていくぜ!
くろん
くろん
OS???パソコンを組み立てるだけじゃ使えないのかにゃ?

コンピュータのソフトウェア

コンピュータはハードウェアを組み立てただけでは動作せず、ソフトもあって初めて利用できます。

ゲームで遊びたいときにハードがあってもソフトがなければ楽しめないのと同じですね。

特にソフトウェアには人がわかりやすくコンピュータを利用できるようになるために必要なOS(オペレーティングシステム)と、個別のアプリケーションがあります。

OS(オペレーティングシステム)

オペレーティングシステムはさまざまなアプリケーションが利用するために必要な機能を一括して提供する大元のソフトウェアであり、身近なものではWindowsやiOSなどがありますね。

このオペレーションシステムがあることで直感的にファイルを操作したりプログラムを起動させたりできます。

例えば以下のようなエクスプローラー画面で直接開きたいファイルを開くのもOSがあるからこそできる事です。

ラク
ラク
任意のアプリを起動するときにダブルクリックや右クリック→起動 で使用できるのもOSのおかげだぜ!

OSを導入することによりハードウェアをより効率的に使えるようになるといったメリットもあります。

例えば音楽アプリで曲を聴きながらWebブラウザで探し物をしたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。これら一つ一つの機能をタスクと呼びますが、この機能を同時に実行する(マルチタスク)ことも可能としているわけですね。

キュー
キュー
一つのCPUで複数の処理を実行できるのもOSのおかげってことやな

ファイルシステム

OSにはアプリケーション側をユーザに使用しやすい形式で提供するといった役割の他に、ユーザが独自のファイル構造を構築する際に構築しやすくする環境を提供するといった役割もあります。それをファイルシステムと呼んでおり、使い勝手の向上や見た目のわかりやすさにつながっています。

ファイル操作を行うにあたって、コマンド形式で

cd ls

の様に入力していく方式をCUI(Character User Interface)、マウスのクリックやタッチによって入力、操作する方式をGUI(Graphical User Interface)と呼びます。これらも頻出ワードなので一緒に押さえておきましょう。

コンピュータではデータはファイルと呼ばれる単位で補助記憶装置に記憶されます。しかしそのファイルの量が多くなってくるとどこに何があるのかが分かりづらくなり、ユーザビリティは低下していきます。

そこでそのファイルをしっかりと整理してどのファイルがどこにあるかを理解しやすくする入れ物がディレクトリ(フォルダ)と呼ばれるものになります。

そしてディレクトリは別のディレクトリを収納することも可能で、このような考え方を階層構造と呼びます。

よくブログなどを作っている方だとカテゴリを使うこともあると思いますが、最下層の記事がファイル、その記事を複数入れたものがフォルダと言った認識で問題ありません。

モナ
モナ
ディレクトリの中にディレクトリが入ることがあるってことだニャ

ディレクトリの上下関係をわかりやすく書いたものをツリー構造と呼び、上記の図は以下のような形式で表すこともできます。

ディレクトリの中に入っているディレクトリのことをサブディレクトリと呼び、逆に上位のディレクトリのことを親ディレクトリと呼びます。

例えば、ディレクトリDから見てディレクトリEはサブディレクトリ、ディレクトリDから見てディレクトリAは親ディレクトリとなります。

また、図ではディレクトリAの様に、最上位に位置するディレクトリをルートディレクトリと呼びます。

このツリー構造の場合は特定のファイルを指定するときにパスと呼ばれる形式で指定することができます。

絶対パス

ルートディレクトリから末端のファイルまでを指定する方法を絶対パスと呼びます。例えばファイル5を指定する場合、絶対パスを用いて書くと以下の様になります。

/ディレクトリD/ディレクトリE/ファイル5

絶対パスの場合はディレクトリの名前や構造を変化させない限り不変です。

相対パス

絶対の対義語が相対なので、相対パスと呼ばれる概念もあります。

こちらは現在作業しているディレクトリ(カレントディレクトリ)から見て対象となるディレクトリを指定する方法です。そのため場合によっては親ディレクトリに一度戻る必要があり、その場合は”..”で指定することになります。

例えば現在ディレクトリCにいて、ここからファイル5を指定したい場合は以下の様に書きます。

../ディレクトリD/ディレクトリE/ファイル5

最初の..は親であるディレクトリAへと移動していることを意味しています。

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ソフトウェア(OS・ファイルシステム)・例題

実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。

問題

問1

OSに関する記述のうち,適切なものはどれか。(H.25/秋)

ア 1台のPCに複数のOSをインストールしておき,起動時にOSを選択できる。
イ OSはPCを起動させるためのアプリケーションプログラムであり,PCの起動後は,OSは機能を停止する。
ウ OSはグラフィカルなインタフェースをもつ必要があり,全ての操作は,そのインタフェースで行う。
エ OSは,ハードディスクドライブだけから起動することになっている。

問2

あるWebサーバにおいて,五つのディレクトリが図のような階層構造になっている。このとき,ディレクトリBに格納されているHTML文書からディレクトリEに格納されているファイルimg.jpgを指定するものはどれか。ここで,ディレクトリ及びファイルの指定は,次の方法によるものとする。(H.26/秋)

〔ディレクトリ及びファイルの指定方法〕
1.ファイルは,”ディレクトリ名/…/ディレクトリ名/ファイル名”のように,経路上のディレクトリを順に”/”で区切って並べた後に”/”とファイル名を指定する。
2.カレントディレクトリは”.”で表す。
3.1階層上のディレクトリは”..”で表す。
4.始まりが”/”のときは,左端にルートディレクトリが省略されているものとする。
5.始まりが”/”,”.”,”..”のいずれでもないときは,左端にカレントディレク卜リ配下であることを示す”./”が省略されているものとする。

ア ../A/D/E/img.jpg
イ ../D/E/img.jpg
ウ ./A/D/E/img.jpg
エ ./D/E/img.jpg

解説(クリックで展開)

ソフトウェア(OS・ファイルシステム)・まとめ

今回はソフトウェアのOSとファイルシステムについて紹介しました。

試験で問われる以前に、私生活や仕事でも良く触れるソフト・システムなのでしっかりとその構造を理解しておきましょう。

カズ
カズ
ファイルパスの指定問題は絶対か相対かもよく読んで!

次回はプログラミングについて学習します。


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