[基本情報技術者試験]独学勉強方法を解説!初心者や未経験者が合格するコツとは?
基本情報技術者は、IT系国家資格の中でも相当メジャーな資格です。駆け出しのエンジニアや未経験でIT系に転職したい方に打ってつけです。
ただし試験名に「基本」と付くもののプログラミングが難しく、多くの方が手こずることも事実です。実際受験した方でも以下のような感想をよく耳にします。
筆者も基本情報技術者試験がペーパーテストだったころにアルゴリズムで手も足も出なかったことを覚えています。
この記事では未経験で基本情報技術者試験に合格するためのコツや勉強方法について解説します。これから基本情報技術者試験に挑戦する方や、何度受けても合格できない方は参考にしてください。
本記事のまとめ!
- 基本情報技術者試験はCBT化してから合格しやすくなった
- 合否のキモは科目B
- 独学で難しいと感じたら通信講座も活用しよう
基本情報技術者試験は難しい?簡単になった?
まずは基本情報技術者試験は、2023年までペーパーテストで行われていました。ペーパーテストのときは合格率が20%前後で難しい試験と言われていました。
2023年以降のCBT形式では合格率が30%前後まで上がり、簡単になったといわれています。
初心者の基本情報技術者試験勉強方法
基本情報技術者試験はITに詳しくない方でも、会社から取得するように指示されるケースがあります。
「勉強に慣れていないけど取るしかない」「ITに苦手意識があるけど昇給のため」といった方向けの対策を見てみましょう。
初心者は通信講座が圧倒的におすすめ
勉強に不慣れだったり、IT知識があまりない方が基本情報技術者試験を受ける場合、体系的に学べる通信講座はおすすめです。
通信講座では初心者向けのロードマップが提供されており、カリキュラムに沿って勉強するだけで合格を目指せます。
科目A対策に過去問道場はやっておこう
基本情報技術者試験は科目Aと科目Bに分かれます。科目Aは過去問の使いまわしも多く、何回か解けば十分に合格点を獲得できます。
科目Aについては過去問道場で無料学習できるので、活用しましょう。
科目Bに力を入れる
基本情報技術者試験の関門は科目Bです。特にプログラミングは経験がないと挫折するケースが多いです。
過去問を解きつつフロー図や概念をまとめていくことをおすすめします。
社会人の基本情報技術者試験勉強方法
次に社会人の方の基本情報技術者試験対策を見ていきましょう。
社会人とは、ある程度業務経験があったり他の試験をクリアし勉強の下地ができていたりする方を想定しています。
下地があるなら学習サイトやYouTubeを活用する
業務である程度IT機器や用語を知っていたり、勉強の習慣ができていたりする場合、改めて体系的な勉強をする必要はありません。
先ほど紹介した過去問道場や、無料のYouTubeで足りない知識を補完するだけで十分合格は目指せます。
時間が取れないなら科目A免除を利用する
社会人の場合、業務が忙しかったり家庭の事情があったりでなかなか勉強時間を確保できない可能性が考えられます。
基本情報技術者試験の科目Aと科目Bのうち、科目Aは免除できるケースがあります。科目Aを免除することで学習範囲を絞れるため、時間が取れない方は活用しましょう。
いざとなったら通信講座を検討しよう
社会人の方でも、ITに関連しない部署での業務経験しかなかったり、勉強が苦手だったりする方もいます。
独学で基本情報技術者試験に突破できなさそうなら、潔く通信講座を活用しましょう。多少出費は増えますが、より効率的にかつ確実に合格を狙えます。
基本情報技術者試験短期間合格の流れ
基本情報技術者試験の合格までの勉強の流れについて、確認しておきましょう。
- STEP1テキストでインプットまずはインプットから始めましょう。ここでは100%理解する必要はありません。
「どのあたりにどんなことが書いてあったか」をざっくり把握するだけで十分です。
業務経験や過去に勉強したことがあって自信があるなら、この過程は飛ばしてもええで - STEP2過去問を解く基本情報技術者試験対策として最もすべきことは過去問演習です。過去5回分ほど解いて頻出論点や傾向をつかみましょう。
- STEP3模試で演習基本情報技術者試験は2023年よりCBT形式を採用しています。
ペーパーテストとは異なりパソコンの操作や持ち込みの制限などがあるので、慣れる意味でも一度は受けておきましょう。
- STEP4本試験に挑戦過去問や模試で自信がついたら本試験に挑戦しましょう。基本情報技術者試験は通年実施されています。
いつでも受験できるため、焦らず無理のないスケジュールを決めて受験しましょう。
基本情報技術者試験の科目別対策・覚えておくべきこと
基本情報技術者試験は範囲が非常に多く、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の中でもさらに複雑に分化していきます。
午前午後含めた大まかな各分野の傾向と対策法をまとめるので、参考にしてみてください。
セキュリティ
セキュリティは必修で誰しもが絶対選択しなければいけない分野です。
基本情報で問われるセキュリティに関しては事例をもとにそれがどんな攻撃なのかだとか、その攻撃の対策法、なぜそのインシデントが起きてしまったのかなどを読み取れればOKで、攻撃手法もそんなに多くないため一通り覚えてしまいましょう。
加えて情報処理技術者試験では近年起きた事例をもとに問題が作られることもあります。
下記のIPA(基本情報の主催者)のサイトでは最近の事例や事件を発信しているので一度目を通しておいても良いかもしれません。
アルゴリズム・プログラミング
基本情報技術者試験の関門と言っても過言ではないのがこのアルゴリズムとプログラミングです。
それぞれ数学的な考え方が必要とされ、苦手な方はとことん苦手で乗り切れずに点を多く落としてしまう方も多いです。
午後の配点に限って言えば、他の分野の配点より高く、それぞれ25点、計50点で万が一全て落としてしまうと他が満点であっても合格できないと言った状況にさえなってしまいます。
プログラミングに関しては独学で何回もやって来たけど無理・・・という方も知っており多くの方がぶち当たる壁です。
筆者の方でもプログラミングに関しては別途対策記事を用意したので合わせてご覧ください。
ストラテジ(システム戦略・経営戦略)
ストラテジ分野では経営や経済に関する問題が問われます。
技術者とは程遠い分野ですが、簡単な計算問題は多く、また、簿記や経営学を学んできた方でも太刀打ちできる分野なので文系の方や非IT系の方は得点源にできることもあります。
理系の方でも午前中は必須科目でありここで点数を落とすと後が辛いです。最低限基本知識は押さえてきましょう。
マネジメント(プロジェクト・サービス)
コスト削減や時間短縮、リスク対応などが主に出題されこちらも覚える事がメインになります。
特にサービスマネジメントではITILと呼ばれる所から出題され、覚える事も膨大になってきます。
記憶力に自信のない方は外したほうが無難ですが、逆に覚えるのが好き!という方は得点源にできる分野でもあります。
ネットワーク
ネットワークでは社内のLAN構成だったりIPアドレス変換だったりと言った通信のやり取り手法をよく聞かれます。
IPアドレスの基礎的な知識をもとに、どのように設計すればよいのかを広く学習しておきましょう。
また、ネットワークはセキュリティと通じる部分もあり、セキュリティをしっかり勉強していればネットワークの知識が身についていることもあります。
セキュリティは必修なので、その勉強の過程でこの分野得意かも?と思ったら選ぶようにしましょう。
データベース
データベースでは関連データベースやSQLが良く問われます。
SQLも一種のプログラミング言語のようなもので見るだけでアレルギー反応を起こす方もいらっしゃいますが、実際は非常に簡単でプログラミングが苦手でも慣れてしまえば聞いてくることが同じなので得点源にしやすい特性があります。
下記サイトでは基本情報に対応したSQLの練習ができるので、一度見てみると良いですよ。
基本情報技術者試験における勉強方法のコツや注意点
基本情報技術者試験を受けるうえで、合格するためのコツや注意点を解説します。
テキストは最新版を利用しよう
基本情報技術者試験は最新の技術に基づいて出題されます。古いテキストを利用すると新傾向に対応できないリスクがあります。
必ず最新版のテキストを用意しましょう。
プログラミング未経験なら重点的な対策が必要
基本情報技術者試験の科目Bで問われるアルゴリズム問題は、他区分の情報処理技術者試験とは毛色が違います。
実技よりでプログラミングの知識が必要なことに加え、配点も8割を占めます。プログラミングは重点的に対策しておきましょう。
CBT形式に慣れよう
基本情報技術者試験のCBT形式に慣れるためには、実際に練習が必要です。
試験を実施しているプロメトリック社ではCBTの体験が可能なので、本試験前に1回は体験しておきましょう。
「文系だから」といった心配は不要
基本情報技術者試験は「技術者」なだけあり、理系向けの試験と思われがちです。
確かに計算も多く理系寄りではありますが、文系の方も十分合格を目指せます。「文系だから」と言って身構える必要は全くありません。
空き状況を見てベストなタイミングで申し込もう
基本情報技術者試験は通年実施しているため、自分の好きなタイミングで申し込めます。
また、万が一落ちてしまってもすぐに再受験できるので気軽に申し込みましょう。
基本情報技術者試験の勉強方法についてよくある質問
- 基本情報技術者は何ヶ月で合格できますか?
- 基本情報技術者は初心者の場合、200~300時間ほど必要です。1日3時間勉強する前提で、3ヶ月ほどと考えておきましょう。
- 基本情報技術者試験は何回でも受けれますか?
- 2023年のCBT化以降、通年実施です。お金が許す限り、何回でも受けられます。
- 基本情報技術者試験の勉強のコツは?
- 基本情報技術者試験に合格するためには、アウトプットを重視しましょう。また、受験日を自分で決められるので、スケジュール管理能力も求められます。
基本情報技術者試験の勉強方法まとめ
本記事のまとめ!
- 基本情報技術者試験はCBT化してから合格しやすくなった
- 合否のキモは科目B
- 独学で難しいと感じたら通信講座も活用しよう
基本情報技術者試験は基本と作物の中々の難易度で、名前に惑わされて甘く見ていると痛い目を見る試験です。
しかし、しっかりと対策を立てて挑めば必ず合格できるので、今後の将来のためにも踏ん張って勉強しましょう!
特に基本情報技術者試験は取得後に転職や昇進を目指せますし、上位資格を狙うことも可能です。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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