[基本情報技術者試験]合格率の推移は?2021年のCBTから上がった?それまでが低かった理由は?
基本情報技術者試験は毎回安定した合格率で推移しており、相対評価の試験と言われています。
合格率としては大体20%前半で推移しておりこの数字を高いととらえるか低いと取るかは人に寄るかなと思います。
20%と聞くとこのようにほとんど受からないと思われる方も多いと思いますが、しっかりと対策すれば決して合格できない試験ではありません。
今回は合格率の推移状況を表にプロットしつつ、どのような対策をすれば20%台の試験を突破できるかを紹介していこうと思います。
本記事のまとめ!
- 基本情報の合格率は20%~30%
- CBTになってからは合格率があがり
- 基本情報の対策ならスタディング!
基本情報技術者試験の過去の合格率
まずは過去の合格率の変動を見てみましょう。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
R3秋期 | 60,475名 | 52,831名 | 21,167名 | 40.1% |
R3春期 | 37,004名 | 32,238名 | 13,522名 | 41.9% |
R2秋期 | 60,411名 | 52,993名 | 25,499名 | 48.1% |
R1秋期 | 91,700名 | 66,870名 | 19,069名 | 28.5% |
H31春期 | 77,470名 | 54,686名 | 12,155名 | 22.2% |
H30秋期 | 82,347名 | 60,004名 | 13,723名 | 22.9% |
H30春期 | 73,581名 | 51,377名 | 14,829名 | 28.9% |
H29秋期 | 76,717名 | 56,377名 | 12,313名 | 21.8% |
H29春期 | 67,784名 | 48,875名 | 10,975名 | 22.5% |
H28秋期 | 75,095名 | 55,815名 | 13,173名 | 23.6% |
H28春期 | 61,281名 | 44,184名 | 13,418名 | 30.4% |
H27秋期 | 73,221名 | 54,347名 | 13,935名 | 25.6% |
H27春期 | 65,570名 | 46,874名 | 12,174名 | 26.0% |
H26秋期 | 74,577名 | 54,874名 | 12,950名 | 23.6% |
H26春期 | 65,141名 | 46,005名 | 11,003名 | 23.9% |
H25秋期 | 76,020名 | 55,426名 | 12,274名 | 22.1% |
H25春期 | 66,667名 | 46,416名 | 10,674名 | 23.0% |
H24秋期 | 79,674名 | 58,905名 | 15,987名 | 27.1% |
H24春期 | 75,085名 | 52,582名 | 12,437名 | 23.7% |
H23秋期 | 82,090名 | 59,505名 | 15,569名 | 26.2% |
H23特別 | 88,001名 | 58,993名 | 14,579名 | 24.7% |
H22秋期 | 100,113名 | 73,242名 | 17,129名 | 23.4% |
H22春期 | 92,108名 | 65,407名 | 14,489名 | 22.2% |
H21秋期 | 107,800名 | 79,829名 | 28,270名 | 35.4% |
H21春期 | 90,752名 | 64,544名 | 17,685名 | 27.4% |
H20秋期 | 101,552名 | 73,249名 | 17,074名 | 23.3% |
H20春期 | 90,065名 | 62,607名 | 12,933名 | 20.7% |
H19秋期 | 99,252名 | 71,302名 | 16,898名 | 23.7% |
H19春期 | 88,387名 | 60,710名 | 13,902名 | 22.9% |
H18秋期 | 100,636名 | 71,054名 | 17,163名 | 24.2% |
H18春期 | 93,643名 | 62,613名 | 9,202名 | 14.7% |
H17秋期 | 106,140名 | 74,122名 | 9,493名 | 12.8% |
H17春期 | 100,734名 | 67,444名 | 9,616名 | 14.3% |
H16秋期 | 118,096名 | 83,182名 | 13,323名 | 16.0% |
H16春期 | 109,985名 | 74,410名 | 12,314名 | 16.5% |
H15秋期 | 135,376名 | 96,477名 | 19,503名 | 20.2% |
H15春期 | 127,523名 | 85,047名 | 11,317名 | 13.3% |
H14秋期 | 142,878名 | 99,926名 | 15,579名 | 15.6% |
H14春期 | 134,252名 | 89,093名 | 16,632名 | 18.7% |
H13秋期 | 147,316名 | 102,205名 | 12,348名 | 12.1% |
H13春期 | 128,270名 | 84,113名 | 14,741名 | 17.5% |
基本情報技術者試験の合格率の推移
上記の表から合格率をグラフに落とし込むと以下のようになります。
2021年のCBTになってからは合格率が上がっている
2021年以降のCBT形式になって以降、合格率は40%ほどまで跳ね上がっています。
要因については後述しますが、明らかに受験しやすくなっています。
2020年までの基本情報技術者試験の合格率はなぜ低い?
このようにしてグラフや数値として見ると、2020年までは基本情報技術者試験の合格率が非常に少なく、狭き門と言えたことがお分かりいただけるかなと思います。
ではなぜそのような数値になってしまっていたのか詳しく見ていきましょう。
午後試験は相対評価で、合格率を20%前後に抑えようとするため
基本情報技術者試験は午前試験と午後試験に分かれており、午前試験は80問(1問1.25点)と明確な配点基準があります。
一方で午後試験は大問ごとの配点はあるものの、明確な配点基準が示されておらず傾斜配点と言われています。
全体的に問題が難しく受験者の平均点が低い場合は下駄があったり、簡単で平均点が高い場合は逆下駄もあったります。
そのため、自己採点をして合格したと思っても開示してみると思った以上に点数が低く不合格だったり、逆に手ごたえがほとんどなかったにもかかわらず合格だったりと言った話もよく聞きます。
プログラミングが半分を占める
基本情報技術者試験の午後問題は25点分がアルゴリズム、残り25点がプログラミング言語と全体の半分を占めています。
合格点が60点以上なのでこの2問を落としてしまうとその時点で合格は不可能になります。
プログラミングは経験者ならまだしも、0からの知識で挑もうとするとそれだけでかなりの時間を費やしてしまい、独学だとうまく勉強の仕方が分からずに時間をかけたのに点数が伸びない、と言った事態にもつながりかねません。
非IT系の方が一念発起して基本情報を目指した結果、プログラミングが対策しきれずに落ちてしまったと言うパターンは結構多いです。
プログラミングに関しては別途対策する必要があるので、以下の記事をご覧ください。
実受験者自体も少なく、対策が間に合っている人が少ない
先ほどの表を見ていただければお分かりいただけると思いますが、受験申込者数は毎回10万人前後であるにもかかわらず、実受験者数は6万人前後で6~7割となっており試験上に来ていない人も結構いることが分かります。
中には仕事の関係で忙しくて受験できなかった、体調を崩してしまったなどと言った可能性も無くはないですが、結構な方は勉強が間に合わなかったから受けなかったと言う人が多いと推察されます。
筆者も何回か別の試験で試験に間に合わなかったことがあったのですが、試験に間に合わなかった人の行動パターンとしては「ダメもとで受験する」か「次回に持ち越す」に分かれます。
そして間に合わないまま受験しても受かるわけがなく結果不合格となってしまいます。
この場合スケジューリングができていない場合が多いので、以下の記事を見ていただければ対策になるかなと思います。
2021年度からは易化!?合格率が上がっている理由や今後の傾向は?
令和2年度から、基本情報技術者試験は出題範囲が変更され、大問ごとの配点基準も大きく変わりました。
結果としてプログラミング比重が上がった(前述の通り)ので、今まではセキュリティやストラテジでゴリ押ししていた人も合格し辛くなってしまいました。
しかしながら、合格率は跳ね上がっていることが分かります。
その理由と、将来どのような傾向になるかをまとめたので、あわせてご覧ください。
午前・午後試験を別日に受けられるようになった
CBTになってから合格率が上がった大きな要因として、午前試験と午後試験を別日に受けられるようになったことが大きいです。
基本情報の難しい点として、午前試験と午後試験を1日のうちに受けなければいけないといった制約がありました。
それぞれの試験は150分で、体力的にも結構厳しい戦いとなります。
一方CBTになってからはそれぞれの試験を分けて受験することができ、午前試験を午後に受けることも可能です。
このことから時間的・体力的に厳しさが緩和した点は大きいです。
午後試験の相対評価で60点以上の割合が20%から40%になった
午後試験は明確な採点基準が公表されず、とりあえず上位20%に入ることが目標とされていました。
しかし最近ではその相対評価の範囲が上位20%から40%に緩和されたとのうわさもあります。
傾斜配点により、簡単な問題でも多くの得点をもらえる可能性が上がっているので、これからは基礎を固める勉強に徹底すると良いです。
少なくともCBTの間はこの傾向が続くと思われる
現在CBTに代わってから3期以上経過していますが、合格率は40%で推移しています。
しばらくの間はCBTが続くと思われるので、その間は40%前後の合格率が続くと予想されます。
CBTでどのような問題や論点が追加されたかは一度確認しておきましょう。
今後、CBTが終わった場合はどうなるか分かりませんが、比較的合格率が高い今のうちがチャンスかもしれません。
基本情報試験で上位40%に食い込むための対策方法
合格率が20%と言うとどうしても低くて難しそうと感じてしまいます。
しかし先ほど書いたように、受験者の中には記念受験の方も結構いますし、対策を立てればすんなりと20%に入ることは可能です。
ここでは合格するための対策方法を合わせて紹介させていただこうと思います。
勉強方法を押さえる
最初に、勉強方法を最初に抑えるところから始めましょう。
試験においてテクニックなどももちろん大事ですが、0から始める場合は小手先のテクニックより基礎をしっかりと付けある程度知識を補充していく必要があります。
そこで効率よく知識を仕入れるにはどうすればよいか、短期間で合格を目指すにはどうしたらよいか等特に初心者の方は注意すべき点がたくさんあるので、学習前にご一読いただけると良いかなと思います。
テキスト選びはしっかりと
勉強を始めるにあたってはテキストの存在が絶対です。
最近はオンライン上でも学習できますが、書き込みをしたり、持ち運んで場所を問わずに勉強したりするために、紙媒体のものも1冊は持っておくようにしましょう。
個人的におすすめするテキストはニュースペックテキストです。
ただ、これ以外にもいくつかおすすめできるテキストはあり、人によって図や表で理解したい、特定の分野を重点的に学びたいと言った異なる要望も多いかなと思います。
そこで、以下の記事ではテキストをまとめて紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。
通信講座の利用も効果的!
どうしても合格したい!と言った場合は通信講座を利用するのも一つの手です。
通信講座を利用することで講師から直接話を聞くことができて正しい理解が促されると同時に気になったところは直接質問することができますし、場合によっては午前試験が免除されると言ったメリットもあります。
ここでは、いくつかある通信講座の中でも特におすすめの2つを絞って紹介します。
BizLearn
BizLearnは、eラーニングに特化しておりスマホ1台でいつでもどこでも学習できる通信講座です。
これだけだと他の通信講座と比較して大きなメリットが無いと感じられますが、BizLearnでは午前試験免除・講師とのマンツーマンレッスン・各種プログラミング言語対応など、手厚いサポートが充実しています。
それでいて受講料は4万円以内なので、大手予備校と比較してもはるかにコスパが良いと言えるでしょう。
詳細に関しては以下の記事をご覧ください。
スタディング
もう一つおすすめの通信講座としてスタディングが挙げられます。
スタディングは全てがオンライン上で完結しており場所を問わず手軽に受講できるメリットがあり、何より他の通信講座の半額以下で受講できると言った魅力があります。
価格が安いと言うと質を気にする方もいらっしゃると思いますが、そちらの方も他には無い進捗管理機能の付いた問題集や他の人とつながれる勉強仲間機能と言った強みがそろっており決して劣っていることはありません。
こちらも詳しくは以下記事で詳細を書いているのでご覧ください。
その他の通信講座
その他の通信講座についても気になる方は多いと思います。
通信講座の選び方やサンプル講義、サンプルテキストをまとめた記事は以下にあるのでこちらもあわせてご覧になってください。
基本情報技術者試験の合格率まとめ
本記事のまとめ!
- 基本情報の合格率は20%~30%
- CBTになってからは合格率があがり
- 基本情報の対策ならスタディング!
今回は基本情報技術者試験の合格率に関する情報をまとめました。
比較的低い合格率の試験でしっかりと対策をする必要はありますが、上記に示したような対策をすることでほぼ確実に合格できると断言できます。
IT系にかかわらず、多くの企業で役に立つ資格なので、是非しっかりと対策を立てて合格をつかみ取ってください。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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