[基本情報技術者試験]文系の方向け!計算が苦手でも受かる勉強方法!
基本情報技術者試験はIT企業ではよく昇進条件にもなっており、その業界に身を置く以上避けては通れない試験と言っても過言ではありません。
しかし特に文系出身の方だと
といった疑問や悩みが尽きないと思います。
資格取得できないゆえに出世できなかったりキャリアを諦めたりしないといけないといった状況にならないためにも、今回は特に文系の方に向けて、基本情報の対策方法をご紹介しようと思います!
本記事のまとめ!
- 基本情報は文系の方も安心して狙える資格!
- プログラミングの対策は徹底的に必要!
- 効率の良い勉強は通信講座を活用しよう!
基本情報は文系に向かない?そんなことはありません
基本情報というと、コンピュータ関係の事を学ぶため、コンピュータ=機械=理系と脳内で変換する方も多く、理系寄りのスキルが求められるといった方も多いのではないでしょうか。
しかし、実のところ基本情報は理系寄りではなくしっかりと文系の知識も必要とされる試験です。そのため、文系だから難易度が高い、という事はまずありません。
筆者自身合格したときの職は経理職でした。そして問題では財務諸表を問うような問題も多く、むしろ経理(文系職)をやっていて良かったなと思うくらいでした。
マネジメントやストラテジはむしろ文系が有利
基本情報は大きく分けるとテクノロジ・マネジメント・ストラテジの3つの分野に分けることができます。
問題の割合としては確かにテクノロジの方が大きいですが、マネジメント・ストラテジも決して避けられない問題です。
そしてこの2つの分野はかなり文系知識が問われることになります。
例えば例題を見てみましょう。
我が国の証券取引所に上場している企業において,内部統制の整備及び運用に最終的な責任を負っている者は誰か。(H30.秋)
ア 株主
イ 監査役
ウ 業務担当者
エ 経営者
不正競争防止法において,営業秘密となる要件は,”秘密として管理されていること”,”事業活動に有用な技術上又は経営上の情報であること”ともう一つはどれか。(H29.春)
ア 営業譲渡が可能なこと
イ 期間が10年を超えないこと
ウ 公然と知られていないこと
エ 特許出願をしていること
このように、文系的な知識を問われたり、文章の読解能力が求められたりすることも多々あります。
理系の方の場合数式は読めても文章が読めないという事も多く、決して文系が不利とは言えないのではないでしょうか。
複雑な計算問題はほとんど出ない
情報処理技術者試験ではあまり難しい計算問題は出ることがなく、一般的な四則演算(+、-、×、÷)に加え、進数変換と組合せの計算ができれば問題ありません。
四則演算は小中学のときに習っていると思いますし、進数変換や組合せについてもその派生なので勉強に時間がかかることは少ないかと思います。
進数変換は少しやってみればパターンが頭に入ると思うので、以下の記事で練習してみてください!
基本情報の対策法(午後問題の選び方や勉強方法)
基本情報は決して理系だけが有利な資格ではないことはご理解いただけたかなと思います。
ただ逆に言ってしまえば理系でも苦戦する、しっかり対策が必要な試験になるという事です。
基本情報の対策方法についても見てみましょう。
一般的な勉強方法
理系だから、文系だからと言って勉強方法を分ける必要は全くなく、しっかりとスケジュールを立て、毎回目的を持って勉強をすることで必ず実力はついてきます。
まずは試験の概要を知ったうえでどのような対策を立てるか、参考書は何が良いのか、といった事は以下の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。
筆者が合格までたどり着けた勉強方法を詳細にまとめています。
午後試験はどうやって乗り切る?
基本情報の午前問題は80問全てを解く必要があり、48問以上正解すれば良く、使いまわしも多いため意外と対策は簡単です。
一方で午後問題は
問 | 分野 | 選択方法 | 配点 |
1 | 情報セキュリティ | 必須 | 20点 |
2~4 | ソフトウェア・ハードウェア データベース ネットワーク |
2~5の中から2問 | 15点 |
5 | プロジェクトマネジメント サービスマネジメント システム戦略 経営戦略 企業と法務 |
15点 | |
6 | データ構造とアルゴリズム | 必須 | 25点 |
7~11 | ソフトウェア開発(C言語、Java、Python、アセンブラ、表計算) | 7~11の中から1問 | 25点 |
となっており、戦略性も求められます。
問1と問6に関しては必須なので選択の余地がありませんが、問2~5と7~11に関してはあらかじめどれを取るか決めて集中的に対策しておくと良いでしょう。
プログラミングは早め早めに対策を
上記の午後対策の中でも最も関門になるのが問6のデータ構造とアルゴリズム、そして7~11のソフトウェア開発ではないかなと思います。
これらの問題はプログラミングが深く関与し、データ構造の動きやアルゴリズムをしっかりと理解していないと解けない問題です。
そのためもし仕事でプログラミングを扱っていない場合、3ヵ月くらい余裕をもって取り組んでおく必要があると言えます。
午後のプログラミング対策特化問題集も発売されているので、そちらを早期に用意しておくことをおすすめします。
プログラミング対策はそれだけでかなりの量になるので、以下の記事をあわせてご覧になってみてください。
どうしても合格できない・・・という時は?
何回独学で勉強してもなかなか合格できない、点が上がらない・・・と言った時の最終手段です。
通信講座を活用しよう
基本情報にどうしても合格したい!という場合で独学が難しい場合は通信講座の活用も検討しましょう。
基本情報のスクールは全体的に費用が高い傾向にありますが、通信講座によっては3万円台で受講できる物もあります。
また、基本情報のためにプログラミングを学びたい!といった理由からプログラミングスクールを受講しようと考える方もいらっしゃいますが、将来プログラマを目指す場合を除いてそちらも非効率です。
通信講座の中では、特に個人的にはスタディングがおすすめです。
理由としてはスマホ1台でどこでも場所を問わず受講可能で、学習アプリの使い勝手も良く、多くの方が苦手とする午後試験のプログラミングやアルゴリズムも徹底的に解説されているからです。
筆者自身も試したことがあるのですが、パソコンでももちろん利用できてノート機能などもあり効率よく学習できました。
もちろん、これ以外にもいくつも基本情報技術者試験の講座は存在しており、それぞれ比較しているので気になる方は以下の記事もあわせてご覧ください。
スタディングにおけるプログラミング対策講座は表計算に限定されます。それ以外のプログラミング言語をしっかりと対策したいという方はBizLearnもおすすめです。
BizLearnは表計算以外のC言語やJavaにも対応しており、マンツーマンでのレッスンや午前免除など、サポートも非常に充実しています。
スタディングより多少費用はかかるものの、大手スクールよりははるかに安いので候補の1つに入れておいてもよいでしょう。
どうしても無理な場合は応用情報にいきなり挑戦するのもアリ!
プログラミングがどうしても解けない、理解できない、という方で、どうしても基本情報技術者試験以上の資格が必要、という方は本当の最終手段として、基本情報の上位に位置する応用情報技術者試験に挑戦すると言った荒業もアリです。
確かに、応用情報は基本情報の上位に位置しており、難易度だけで見ると遥かに応用情報の方が高いと言われています。
しかし、実は応用情報にはプログラミングを避けて通れるといった抜け道があり記述力や文章読解力の方が高いという方には応用情報の方をおすすめしています。
実際筆者も基本情報のプログラミングがどうしても苦手で、先に応用情報を取ってしまったと言った経験があります。
その時の記事は以下にまとめているので、こちらもあわせてご覧いただければと思います。
もちろん、大抵の職場では昇進要件は「基本情報以上の資格」となっているはずなので、応用情報を取って基本情報を取れていないから昇進に響くという事も少ないかと思います。
基本情報を文系の方が狙うにあたってまとめ
本記事のまとめ!
- 基本情報は文系の方も安心して狙える資格!
- プログラミングの対策は徹底的に必要!
- 効率の良い勉強は通信講座を活用しよう!
今回は、特に文系の方に向けて基本情報技術者試験の対策方法について紹介させていただきました。
就活、転職ではもちろん、昇進条件にも指定されることが多い試験なので、なんとしても早いタイミングで取得しておきたい!と言った方が多いのではないでしょうか。
資格を通して得られる知識やスキルも多いので、是非頑張ってみてください!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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