[応用情報技術者試験]システムアーキテクチャが難しい?対策方法や解き方のコツは?
応用情報技術者試験の分野の中に、システムアーキテクチャがあります。
システムアーキテクチャの内容としては、ハードウェア・ネットワークなどの構成や、クラウド技術が含まれます。したがって、他分野とも被る部分は多いです。
この記事では、システムアーキテクチャの特徴や対策方法について解説していくため、午後で選択しようかどうか迷っている方は参考にしてください。
本記事のまとめ!
- システムアーキテクチャは広い分野にまたがる
- システムアーキテクチャだけを別途対策する必要はない
- 応用情報対策をするならスタディングを活用しよう!
応用情報技術者試験におけるシステムアーキテクチャの傾向
まずは、応用情報技術者試験のシステムアーキテクチャ分野について、傾向を確認しておきましょう。
過去の傾向を分析しよう
応用情報技術者試験の対策をするにあたって、過去問分析は欠かせません。
過去の出題事例としては以下の通りです。
大カテゴリ | 小テーマ | 出題時期 (IPA公式サイト) |
セキュリティ | 災害復旧対策 | 2009(春期)-4 |
災害復旧対策 | 2016(秋期)-4 | |
ネットワーク | Webシステムの構成 | 2009(秋期)-4 |
インターネットを介した情報提供システム | 2010(春期)-4 | |
サーバの仮想化 | 2011(秋期)-4 | |
VoIPシステムの導入 | 2013(春期)-4 | |
サーバの仮想化 | 2013(秋期)-3 | |
Webシステムの機能向上 | 2014(春期)-4 | |
キャンペーンサイトの構築 | 2015(春期)-4 | |
ネットワークの冗長構成 | 2016(春期)-4 | |
仮想環境の構築 | 2017(春期)-4 | |
WebAPIの設計 | 2017(秋期)-4 | |
システム構成の見直し | 2019(春期)-4 | |
データベース | ストレージ設計 | 2014(秋期)-4 |
システム要件定義 | 2015(秋期)-4 | |
プロジェクトマネジメント | 提案依頼書の作成 | 2012(春期)-4 |
非機能要件の定義 | 2011(春期)-4 | |
クラウドサービス | 2018(春期)-4 | |
情報数学 | Webシステムの性能評価 | 2010(秋期)-4 |
データ分析処理の並列化 | 2012(秋期)-4 | |
並列分散処理基盤を用いたビッグデータ活用 | 2018(秋期)-4 |
シラバスを確認しよう
試験対策においては、IPAのシラバスを確認することをおすすめします。
シラバスの内容を確認すると、以下のように記述されています。
➢ システムの処理形態,利用形態,適用領域を修得し,応用する。
➢ 代表的なシステム構成の種類,特徴,システム構成要素間の機能配分を修得し,応用
する。
➢ クライアントサーバシステムの特徴,構成を修得し,応用する。
➢ システムの信頼性設計の考え方,技術を修得し,応用する
各システムの構成や、構成要素間の機能配分と書かれていることからも、データベースやネットワークの知識が問われることがわかります。
さらに読み進めていくと、用語例として以下のようなものがあげられます。
デュアルシステム,デュプレックスシステム,クラスタ,クラスタリング,タンデム結合,マルチプロセッサシステム,ロードシェアリングシステム,バックアップサイト,ホットサイト,ウォームサイト,コールドサイト,主系(現用系),従系(待機系),シェアードエブリシング,シェアードナッシング,密結合,疎結合,シンクライアント,ピアツーピア,グリッドコンピューティング,仮想化(ホスト型,ハイパバイザ型,コンテナ型),VM(Virtual Machine:仮想マシン),VDI(Virtual Desktop Infrastructure:デスクトップ仮想化),クラウドコンピューティング,SaaS,PaaS,IaaS,FaaS,エッジコンピューティング,マイグレーション(ライブマイグレーションほか)
システムアーキテクチャでは基礎知識も必要です。
いずれもほかの分野と被ることが多いですが、わからない用語があれば再度意味を確認しておきましょう。
システムアーキテクチャを選ぶかどうかの判断
システムアーキテクチャを選ぶ基準としては以下の2つが挙げられます。
数学が得意かどうか
まず、システムアーキテクチャの傾向として計算問題が多いです。
稼働率についてやM/M/1モデルから始まり、IPの変換や数値の処理など、いずれも数学的な問題なので得意不得意がはっきりと分かれます。
数問解いてみて、解けそうなら選ぶ、無理そうなら避けるといった判断で問題ありません。
当日ざっとみて解けそうかどうか
システームアーキテクチャは範囲が非常に広いため、回ごとにネットワーク寄りだったりデータベース寄りだったりします。
受験者のなかにはネットワークは得意だけどデータベースは苦手だったり、もしくはその逆だったりする方も少なくありません。
本番でどの分野よりの問題が出るかは事前に分からないため、本番で問題を見て、得意分野だったら解く、そうでなければ解かないといった判断でも問題ないかと思います。
システムアーキテクチャの対策や解き方
正直に言ってしまうと、システムアーキテクチャの問題においては特別に対策することが少ないです。
他分野を徹底的に対策すれば十分(ネットワーク・データベース・マネジメントなど)
システムアーキテクチャはネットワーク・データベース・マネジメントからの出題が多いと解説しました。
したがって、それらの分野を対策することで、システムアーキテクチャもあわせて対策していることになります。
それぞれの対策については、以下の記事をご覧ください。
計算問題は慣れておこう
計算問題に関しては解き方にパターンがあるので、何回か解いて慣れておきましょう。
先ほども触れた通り、稼働率とM/M/1モデルは頻出です。
午前試験でも問われることが多い重要な分野なので、優先的に対策しておきましょう。
応用情報技術者試験の準備をしよう!
システムアーキテクチャに限らず、応用情報全体の対策方法も確認しておきましょう。
独学で勉強する場合、テキストは必ず用意しよう
応用情報技術者試験は難関試験ですが、勉強方法さえしっかりと押さえておけばテキストによる独学合格も十分可能です。
そのため、テキストだけは必ず用意しておきましょう。
体系的に学べるとなればテキストがおすすめです。また、分からないところに自分なりの解釈を書き込んだり、すぐに読み返すためにも1冊持っておくことを強くおすすめします。
一番おすすめのテキストはニュースペックテキストですが、それ以外のテキストも気になる方は以下の記事をご覧ください。
独学が難しいと感じたら、通信講座を活用しよう
独学が難しいと感じたら、通信講座を活用することもおすすめします。
最近は価格が抑え気味でコスパのよい通信講座も増えてきています。
特にスタディングは、場所を選ばずにどこでもスマホ一台で勉強できるので忙しい方にもおすすめです。
スタディング以外の通信講座については、以下の記事でも紹介しているのであわせてご覧ください。
応用情報技術者試験のシステムアーキテクチャ対策まとめ
本記事のまとめ!
- システムアーキテクチャは広い分野にまたがる
- システムアーキテクチャだけを別途対策する必要はない
- 応用情報対策をするならスタディングを活用しよう!
システムアーキテクチャは範囲が広い分、ピンポイントでの対策は難しいです。
しかし、ネットワークやハードウェアを勉強しておけばシステムアーキテクチャにも対応できるため、そのことを意識しつつ午後問題の準備を進めましょう。
独学での対策が難しいと感じたら、通信講座なども活用してみてください。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません