[応用情報技術者試験]経営戦略(ストラテジ)が難しい?対策方法や解き方のコツは?
応用情報技術者試験では、ネットワークやデータベースといった技術要素だけでなく経営戦略を問われる問題もあります。
ストラテジの分野は人によって得意・不得意が大きく分かれる傾向にあります。
この記事では、応用情報技術者試験の経営戦略(ストラテジ)について、対策方法や解き方を解説していきます。
本記事のまとめ!
- 応用情報技術者試験のストラテジは得意不得意が分かれる
- 国語力に限らず、計算力も必要!
- 得意な方でも安定しないことがあるので、まずは問題を見て解けそうか判断する力を養おう
応用情報技術者試験における経営戦略(ストラテジ)の傾向
それでは、応用情報技術者試験のストラテジ分野について、傾向についてみていきましょう。
過去の傾向を分析しよう
まずは、過去にどのような問題がどのような形式で出題されたかを押さえておきましょう。
苦手分野があれば積極的に解いていくと良いです。
大カテゴリ | 小テーマ | 出題時期 (IPA公式サイト) |
財務・会計 | 財務分析(飲食店) | 2010(春期)-1 |
財務分析(電子部品メーカー) | 2014(秋期)-2 | |
財務分析(電子部品メーカー) | 2017(秋期)-2 | |
原価計算 | 2009(秋期)-3 | |
正味現在価値 | 2013(秋期)-1 | |
M&A | 2012(秋期)-1 | |
工事進行基準 | 2009(秋期)-1 | |
事業戦略策定 | SWOT分析 | 2009(春期)-3 |
SWOT分析・外部委託 | 2011(春期)-1 | |
SWOT分析・ポジショニング | 2018(春期)-2 | |
BSC・財務分析 | 2017(春期)-2 | |
BSC | 2010(春期)-3 | |
ロジカルシンキング | 2012(春期)-1 | |
マーケティング | マーケティング戦略 | 2009(春期)-1 |
4P戦略 | 2016(秋期)-2 | |
販売戦略 | 2010(秋期)-1 | |
価格戦略 | 2011(秋期)-1 | |
ファイブフォース分析(料理教室) | 2013(春期)-1 | |
ファイブフォース分析(宿泊業) | 2019(春期)-2 | |
ブランド戦略 | 2015(春期)-2 | |
RFM分析 | 2014(春期)-2 | |
内部統制 | BCP(外食産業) | 2011(春期)-3 |
BCP(家電部品メーカー) | 2016(春期)-2 | |
業務改善 | 2012(秋期)-3 | |
在庫管理 | 2010(秋期)-3 | |
システム実現方式 | 2012(春期)-3 | |
分析・ツール | リスク分析 | 2013(春期)-3 |
EA | 2011(秋期)-3 | |
QC7つ道具 | 2018(秋期)-2 |
シラバスを参考にしよう
試験でどのような内容が問われるかを分析するには、IPAのシラバスを参考にすることが手っ取り早くておすすめです。
実際にシラバスを見てみると、以下のように書かれています。
➢ 情報システム戦略の目的,考え方,策定手順や留意事項を修得し,適用する。
➢ エンタープライズアーキテクチャなどの手法を修得し,適用する。
➢ プログラムマネジメント,フレームワーク,品質統制,情報システム戦略マネジメントを修得し,適用する。
このようにして見ると、情報システム戦略ではエンタープライズアーキテキチャや、品質統制がキーワードだと分かります。
さらに読み進めると、用語例として以下のようなものが挙げられています。
経営課題解決,事業展開,競争優位,情報システム構築,業務革新,情報技術の動向,情報基盤整備,情報システム化範囲,経営資源配分,業務プロセス標準化,業務モデル,ビジネスモデル,新技術導入,情報システム投資環境,投資効果,情報資産管理,BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画),コンプライアンス,IT 経営力指標,リスクマネジメント,情報セキュリティ
このようにう、押さえておくべき用語もわかるため、まずはシラバスを一読することをおすすめします。
経営情報戦略(ストラテジ)を選ぶかどうかの判断
応用情報技術者試験において、ストラテジ分野を選ぶかどうか悩んでいる方は多いと思います。
ここでは、いくつかの判断の指標を紹介していきます。
問題を読んでみて解けるかどうか
ストラテジの分野は非常に範囲が広く、毎回どの論点が出題されるかわかりません。
したがって、ストラテジが得意と思っていても回によっては思うように安定しないことがあります。
一度問題文を読んでみて、自分の知識で対処できるかどうか判断してもよいと思います。
簿記の知識があるかどうか
ストラテジ分野の中でも簿記に関しては得意・不得意がはっきりと分かれます。
知識があればほぼ満点をとれますが、なければ0点です。
経理経験者や簿記資格保有者は積極的に狙っていきましょう。
技術系が苦手かどうか
ネットワークやデータベースといったテクノロジ系は、国語力以上にセンスや経験が問われます。
したがって、技術系で戦うのが苦手という方も、ストラテジの挑戦は有力な選択肢の一つです。
応用情報では技術系の分野を外しても合格を狙えます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
経営情報戦略(ストラテジ)の対策や解き方
経営情報戦略分野の解き方についても押さえていきましょう。
国語力や理解力が大事
応用情報技術者試験は全体的に記述が多いですが、経営情報戦略は特に、モデルケースとなる企業や事業について文章で説明されていることが多く、国語力が問われます。
回答欄についても「〇〇文字以内で答えよ」といった要約力が求められるケースが多いので、普段から意識して文章に触れ、しっかりと対策しておきましょう。
計算力も重要
経営情報戦略では、グラフや表を読み取って計算する問題や、財務諸表から数値を求める問題も出題されます。
計算自体はそこまで難しくなくても、計算方法がわからなければ答えられないので、基礎的な計算方法は押さえておきましょう。
基本的な法律はしっかりと押さえる
経営情報戦略では、法律を問われることは午後試験ではそこまで多くありません。
どちらかといえば午前試験のほうで問われるのですが、間接的にかかわることもあるので、参考書レベルの知識は押さえておきましょう。
いずれにしても過去問で対策しよう
応用情報技術者試験の対策は、過去問を解くことが一番です。
最低でも3年分くらい解けばどのような問題が出てくるか傾向はつかめると思います。
3年ほど解いてみて、解けそうと思えば候補に、そうでなければ選択肢から除外してしまってもよいです。
午後試験の選び方については、以下の記事もご覧ください。
応用情報技術者試験の準備をしよう
応用情報技術者試験は決して簡単な試験ではありません。
挑戦する場合、以下の2点は準備しておきましょう。
独学の場合、テキストは必須
まず、応用情報の勉強をするなら、テキストは必須です。
通信講座を活用するのであれば一緒についてくることもありますが、独学の場合は絶対に用意しましょう。
応用情報技術者試験対策テキストの中でも特に、イラストが多くフルカラーで分かりやすいニュースペックテキストがおすすめです。
ニュースペックテキスト以外も興味がある方は、以下の記事をご覧ください。
独学が難しければ通信講座もアリ!
応用情報技術者試験はテキストで勉強してもなかなか合格できない方が多いです。
過去問を解いたり、ネットで調べてみても理解できない、モチベーションがわからないという方は、通信講座もあわせて検討してみましょう。
特にスタディングはコスパがよくてスマホ1台でいつでもどこでも気軽に勉強できるのでおすすめです。
スタディング以外の通信講座については、以下の記事でも紹介しているのであわせてご覧ください。
応用情報技術者試験の経営情報戦略(ストラテジ)対策まとめ
本記事のまとめ!
- 応用情報技術者試験のストラテジは得意不得意が分かれる
- 国語力に限らず、計算力も必要!
- 得意な方でも安定しないことがあるので、まずは問題を見て解けそうか判断する力を養おう
応用情報技術者試験のストラテジ分野は得意不得意がはっきりと分かれる分野です。
エンジニアの方で法務や戦略が苦手な場合、苦行となるケースもありますが、逆に文系の方だと得点源にすることもできます。
ある程度知識を広げておいて、本番で問題を流し読みして解けそうだったら解くといった流れを作っておくことをおすすめします。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません