[応用情報技術者試験]実は文系が有利!?文系科目の選び方と対策
応用情報技術者試験に挑戦しようと考えている方の中には
といった不安を持っている方も居るのではないでしょうか。
結論から言ってしまうと文系の方も十分取得可能で、分野によってはむしろ文系の方が有利と言える場合もあります。
今回は文系の方がどのようなポイントで有利なのか、また、おすすめの科目はどれかを紹介していきます。
本記事のまとめ!
- 理系科目が苦手なら、ストラテジやマネジメントといった文系科目で固めることも可能
- 情報セキュリティだけは必須科目なので、対策を立てる必要がある
- 手堅く合格したいなら通信講座を活用しよう!
応用情報技術者試験で文系の方が有利な場面
では具体的に、どのような場面で文系の方が有利か見ていきましょう。
文系科目が充実
まず、応用情報技術者試験の難関と呼ばれる午後試験は11の科目から構成されています。
問 | 分野 | 選択方法 | 配点 |
1 | 情報セキュリティ | 必須 | 20点 |
2 | 経営戦略 | 問2~11の中から4問選択 | 20点 |
3 | プログラミング | 20点 | |
4 | システムアーキテクチャ | 20点 | |
5 | ネットワーク | 20点 | |
6 | データベース | 20点 | |
7 | 組み込みシステム開発 | 20点 | |
8 | 情報システム開発 | 20点 | |
9 | プロジェクトマネジメント | 20点 | |
10 | サービスマネジメント | 20点 | |
11 | システム監査 | 20点 |
この中でストラテジとマネジメント2科目、システム監査は文系寄りの科目となります。
合格点が60点で文系科目だけでも全問解ければ80点は稼げるので、そこまで難しくは感じないのではないでしょうか。
午後の筆記試験は文章読解能力や要約力が問われる
午後試験は上記の文系科目に限らず、すべての問題が問題文だけで3~4ページの長文です。
そのため文章読解能力が必要で、理系の筆者はネットワークやシステムアーキテクチャのような理系科目でも文章を読むだけで結構苦痛でした。
普段から長文に慣れていればそれだけで有利になることは変わりません。
加えて設問も○○文字以内で説明せよといった問題が多く、要約力が問われます。この点でも文系が有利と言えますね。
文系の方におすすめの科目
あらためて文系の方が選ぶべき科目の傾向や対策を紹介します。
情報セキュリティ
情報セキュリティは必修なので絶対に対策しておきましょう。
出題傾向としてはある会社でインシデントが起き、それに対応するための施策を行う過程でどのような攻撃があったか、どうするべきであったか等を答えていく形が一般的です。
単純に攻撃手法にどのような物があり、どう対処すれ良いか、防衛技術にどのようなものがあるのかといった知識も重要ですが、加えて次回以降どうすればインシデントを防げるかといったマネジメントの観点も重要になります。
ストラテジ
ストラテジは企業戦略から法務、会計と言った専門知識が問われる分野です。回によっては非常に簡単で知識がなくても一般常識で解けてしまう事もありますが、逆に難しい回では法務や会計に関する問題も出題されます。
その際それらの専門知識があればほぼ満点を取れますが、逆に知識がないと0点になるリスクもあります。
過去10回分くらい解いて、傾向を分析したうえで専門的な知識を備えていきましょう。
プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメントはスケジュール管理やリスク管理に関する問題が出題されます。
簡単な計算問題を絡めて出題されることもあり、図やグラフから数値を拾って計算することが求められる場合もあります。
どのような状況だからどうしないといけない、といった論理的思考が求められるので、そのことを念頭に置いて過去問に取り掛かりましょう。
ITサービスマネジメント
ITサービスマネジメントではILIT(Information Technology Infrastructure Library)を題材に出題されます。
環境変化への対応力向上・利用者の満足度向上・ビジネスのレジリエンス強化・サービスの費用対効果向上を目的としていることを頭において問題文を読んでいくとスムーズに学習が進むかと思います。
システム監査
システム監査では導入したシステムが正常に動いているか、問題はないか、改善策はないかといった点について、客観的な立場から問題解決に臨むことになります。
他の問題よりも長文になる傾向があり、回答欄も選択肢がほとんどなく記述問題が多くなっています。
具体的な内容としては脆弱性に関わる問題も多く、セキュリティに関する知識も必要となるため、情報セキュリティの対策とあわせて学習を進めると良いかと思います。
その他の科目
その他の科目はネットワークやデータベース、プログラミングと言った理系寄りの科目です。
ただ、それでも挑戦してみたい!と言う方もいらっしゃると思うので、その方は以下の記事をご覧ください。
文系科目以外の科目についても傾向や対策を紹介しています。
文系の方が気を付けるポイント
冒頭で触れた通り文系の方が有利なポイントはありますが一方で気を付けるべきポイントもあります。
情報セキュリティは必修
5科目中4科目を文系科目で固めることはできますが、情報セキュリティは必修で取らなければいけません。
情報セキュリティは回によってはマネジメント寄りで文系に有利な場合もありますが、ネットワークと絡めた問題が出題された場合、図を用いたりIPアドレスを算出したりと理系的知識が問われます。
運に頼って計算問題が出ないことを前提に受験することはあまりおすすめできないので、理系の科目や考え方も一通り押さえて置く必要はあります。
文系科目でも計算問題は多い
先程紹介したストラテジやマネジメントでも工数を求める問題や費用を計算する問題など、計算問題は良く出題されます。
全く計算できない!と言う方はこの辺りで点を落としてしまうので、最低限の計算力はつけておきましょう。
ただし複雑な計算問題はそこまで問われることはなく、下位試験であるITパスポート程度の計算問題が自力でできれば問題ありません。
当サイトでも情報系の計算問題は解説しているので、不安な方は勉強していってくださいね!
文系科目の中でも専門性を問われることがある
特にストラテジ分野では法務や会計など専門的な知識を問われることがあります。
文系の方でもこの辺りは学んでいなければ太刀打ちできないので、知識を仕入れておきましょう。
また、午前試験については全部の問題を解かないといけないためまんべんなく学習を進める必要があります。
独学で0からの勉強となると相当な時間がかかってしまう可能性もあるので、時間をかけてたくない!確実に合格したい!と言う方は通信講座を利用するのも一つの手ではないでしょうか。
応用情報を取り扱う通信講座は多数ありますが、中でもおすすめできるのがスタディングです。
スタディングは価格が3万円台とお手軽価格で、内容としても充実した講義とテキストが用意されています。
オンラインならではの強みとして学習進捗管理機能だったり勉強仲間検索機能だったりも搭載しており、挫折しづらい設計となっています。
以下の記事ではスタディングについて詳細に解説しているので、あわせてご覧ください!
また、応用情報を取り扱う他の講座やスクールも気になる!という方は以下の記事もどうぞ。
文系の方が応用情報技術者試験に挑戦するにあたってのまとめ
本記事のまとめ!
- 理系科目が苦手なら、ストラテジやマネジメントといった文系科目で固めることも可能
- 情報セキュリティだけは必須科目なので、対策を立てる必要がある
- 手堅く合格したいなら通信講座を活用しよう!
今回は文系の方が応用情報に挑戦する際に有利となるポイントや気を付けるべきポイントを解説しつつ、どの科目を選ぶべきかについても触れていきました。
試験の名前に「情報」や「技術者」といった用語が使われていますが、文系に有利な点も多く含まれていて不利と言うことは決してありません。
企業からの評価も高い資格なので、興味がある方は是非チャレンジしてみてください!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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