[応用情報技術者試験]難しすぎ?難易度や偏差値は??簿記などの他資格、MARCHなどの大学レベルとの比較も掲載!
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位に位置しており、なかなか難しい試験と言われています。
難しいと言われても、難易度がよくわからなくなっているのが現状です。
この記事では実際に基本情報・応用情報両方を受験し、先に応用情報に合格してしまった筆者の実体験をもとに難易度について深堀していこうと思います。
本記事のまとめ!
- 応用情報の偏差値は65でかなり難しい部類
- 午後試験は相対評価ともいわれており、毎回合格率は20%前後
- より確実に合格するために、通信講座も検討しよう!
応用情報技術者試験の難易度について
まずは客観的なデータから難易度を分析していきましょう。
合格率から見る応用情報技術者試験の難易度
直近5回の応用情報技術者試験の合格率は以下の通りです。
- R3秋・・・23.0%
- R3春・・・24.0%
- R2秋・・・23.5%
- R1秋・・・23.0%
- H31春・・・21.5%
このように合格率は毎回20%強で安定しているように見えますね!
応用情報は絶対評価?相対評価?
試験には毎回明確に配点基準を決め、60点~70点を基準にそこで合否を分ける絶対評価と、大学受験の様に上位から何%までが合格と言ったような相対評価に分かれます。
応用情報技術者試験に関しては毎回の合格率が安定していることからも相対評価と言われています。
筆者の体験談になるのですが、筆者は1度応用情報技術者試験に落ちており2度目に合格しているのですが、1回目は全体的に簡単と言われていた回で自己採点をしたところ60点ギリギリのように感じていました。
しかしその後得点を開示したところ45点と言った結果で不合格でした。
次に2回目の受験では50点前半しか取れなかったかなと言った手ごたえでしたが、実際に開示すると65点で合格と言ったように予備校や自分の手ごたえとは乖離していました。
このことからも、配点基準は難易度ごとに変わってくるため相対評価で採点されていると感じています。
応用情報技術者試験の偏差値は65
次に偏差値の面からも応用情報技術者試験の難易度を見てみましょう。
応用情報技術者試験は偏差値65(参照)とされており、分類的には難関資格に該当しています。
結局のところ、応用情報技術者試験は難しい?
数値的な面からの応用情報技術者試験の難易度を紹介しましたが、筆者自身が受験して難しいと感じたのかどうか、特にどのような点が難しいと感じたのかなどを掘り下げて書いていこうと思います。
幅広く勉強しないといけないから大変
応用情報技術者試験は午後こそ選択問題なので取捨選択が可能ですが、午前試験で結局のところすべての問題が必修になります。
内容としてはざっくりと書いてもセキュリティ、ネットワーク、データベース、ソフトウェア開発、数学、マネジメント、監査、ストラテジと幅広く、それぞれがさらに細分化するため学習内容が広く、参考書も軽く鈍器になるような分厚さとなっています。
そのため勉強を始めても継続できなかったり試験日に間に合わなかったりと言った理由から挫折する人が大勢いらっしゃいます。
筆者はある程度数学が好きだったりセキュリティに興味があったりと言ったアドバンテージがあるものの、それでも厳しいと感じたので0からのスタートだとさらに修羅の道と言えるでしょう。
問題量が多く筆記もあるので国語力が求められる
応用情報技術者試験は技術者試験と言う名前からも理系向けの試験かなと思われる方が大半かなと思います。
しかし特に午後問題を見てみるとお分かりいただけると思うのですが、1題1題が非常に長く読解力を求められるうえに、解答用紙は基本情報までと異なり記述形式で答えを書かせる形式の問題がぐっと増えます。
そのため単純に理系的な技術的な能力だけではなく読解能力や記述能力と言った国語力も必要になります。
筆者はぶっちゃけ基本情報より簡単だった
ここまで書くと応用情報技術者試験はかなり難しい、と身構える方も多いのではないでしょうか。
ただ記事の冒頭でも書いた通り筆者は基本情報よりも先に応用情報に合格しており、難易度の観点からも基本情報より応用情報の方が簡単だったように感じています。
理由として一番大きいのが基本情報では必修とされており多くの方が苦手とするプログラミングを応用情報では避けて通れる点です。
プログラミングはもともと実務としてやっていたかどうかにもよりますが、それ以上にセンス的な部分もあり苦手な人はどれだけ時間をかけて勉強してもなかなか点が上がらないことがあります。
筆者もプログラミングだけは苦手意識があったため、別途数冊テキストを用意して勉強しましたがそれでも合格ラインに達することはできませんでした。
一方で応用情報技術者試験の場合、完全にプログラミングを避けることも可能なので苦手を避けて得意分野に注力することで効率的に勉強を進めることが可能でした。
また、午後について記述問題が増えると書きましたが、基本情報は逆に選択問題しかないためオール・オア・ナッシング(正解か不正解かの2択)でした。
一方応用情報では記述がわからなくても、本文中からそれらしいものを抜き取って書いておくだけでも掠る可能性もあり部分点をもらえることも十分にあり得ます。
そのため、小さな積み重ねで得点につなぎやすいというのも応用情報の良い点ではないかなと感じています。
応用情報技術者試験と他資格・大学レベルとの難易度比較
次に、他の資格や大学との難易度の比較情報も掲載しておきます。
日商簿記1級との比較
応用情報技術者試験 | 日商簿記1級 | |
難易度 | 65 | 67 |
知名度 | 中 | 高 |
求人数 | 中 | 中 |
将来性 | ◎ | 〇 |
受験料 | 5,700円 | 7,850円 |
良く応用情報技術者試験と引き合いに出されるのが日商簿記1級になります。
どちらも難易度が高く、さらに言えば応用情報は上位スペシャリスト系への、日商簿記は税理士や公認会計士への登竜門とされている試験です。
この論争はかなり根強くネット上でも議論されていますが、両方受けたことのある筆者からすると日商簿記1級の方が僅差で難しいのではないかと感じています。
日商簿記1級は範囲こそそこまで広くない物の原価計算や連結会計、諸取引等細々したものが多く、複雑な計算問題も多いので単純な暗記では決して立ち向かえません。
一方で応用情報技術者試験は範囲こそ広いものの用語に限っては暗記で充分に通用することが多く、計算問題もそこまで難しいものはありません。
ただもちろん、人によって計算は得意だけど覚えるのは苦手、簿記の方がしっくりくる、と言う方もいらっしゃるので、あくまで一個人の意見と言うことでお願いします。
行政書士との比較
応用情報技術者試験 | 行政書士 | |
難易度 | 65 | 62 |
知名度 | 中 | 高 |
求人数 | 中 | 少 |
将来性 | ◎ | 〇 |
受験料 | 5,700円 | 7,000円 |
難関資格で法律の専門家でもある行政書士との比較です。
行政書士と比較すると応用情報技術者試験の方が難しいとされており、筆者も両方目を通したところ、覚える内容的に応用情報技術者試験の方が範囲も広く難しいと感じています。
ただ、行政書士も狭く深く学ぶ必要があり、加えて法律的な内容も多く絡んでくるので、暗記的な側面は行政書士の方が強いといえます。
計算問題が少し入っても良いなら応用情報技術者試験、完全な暗記+ガチガチの法律であれば行政書士と言った具合になります。
また、就職に関しては応用情報の方がよく、行政書士はどちらかと言うと独立して仕事をするといった物になります。
将来の働き方の軸を決めたうえで受験する資格を選ぶのも良いかと思います。
情報処理安全確保支援士との比較
応用情報技術者試験 | 情報処理安全確保支援士 | |
難易度 | 65 | 67 |
知名度 | 中 | 中 |
求人数 | 中 | 中 |
将来性 | ◎ | ◎ |
受験料 | 5,700円 | 5,700円 |
情報処理安全確保支援士は情報セキュリティスペシャリストが生まれ変わった資格で、スキルレベル4にカテゴライズされており応用情報技術者試験の次のステップとして受験される方が多い資格になります。
セキュリティに関する人手不足が叫ばれている今、情報系の士業しかもセキュリティ関係と言うことでかなり注目されている資格になります。と言ってもまだ日が浅いので知名度がそこまで高くないのが実情です。
応用情報も支援士も両方持っている身として、難易度はそこまで大きく変わらず、両方読解能力や状況把握能力と言った国語力を求められる傾向にあり、支援士は知識ももちろんですがよりいっそう文章を深く読み込む必要があると感じました。
ただ、応用情報ほど学習範囲が広くないので偏差値の通り、そこまで難易度に大きな差があるとは感じませんでした。
大学で偏差値65はMARCH上位や旧帝大下位!
参考までに、大学入試で偏差値65と言えば以下のような大学がヒットします。
私立
- 中央大
- 法政大
- 立命館大
国立
- 北海道大
- 東北大
- 神戸大
- 広島大
- 九州大
私立レベルではMARCHや関関同立、国立レベルでは旧帝大レベルの偏差値に匹敵するので、合格できれば十分に胸を張れるレベルです。
応用情報技術者試験に合格するために
応用情報技術者試験はデータ的な面からも、実際筆者が受験しての経験からも、簡単な資格だったとは言い難いです。
しかし、例え未経験でもしっかりと戦略を立てて環境を選ぶことで合格は不可能ではありません。
勉強方法を押さえておこう
応用情報技術者試験に限られたことではありませんが、合格できるかどうかはしっかり戦略を立ててスケジュールを組み、それに合わせて継続できるかどうかと言った勉強方法にかかっています。
特にIT系未経験で知識がない場合、0からの知識を築いていくことになるので間違った勉強方法をしてしまうと後からの修正が大変です。
そのような事態を避けるためにも勉強方法はしっかりと押さえておきましょう。
実際にIT業界未経験の筆者が合格できた手法をご紹介しているので、興味がある方は是非参考にしてみてください。
テキスト選びは超・重要事項
勉強をするにあたってテキスト選びも非常に大切です。
図や表、テキストが多いテキストもあれば学習すべき点を完結にまとめられる薄いテキストもあります。
個人的にはニュースペックテキストがおすすめです。
ただしテキストは人によって向き不向きがあり、実際に中を見ていただかなければわからないところもあるので、できればご自身の目で見ていただきたく思います。
通信講座はアリ?
応用情報技術者試験レベルのボリュームや難易度になってくると独学ではきつい、集中力が持たない、と言う方も増えてくると思います。
実際筆者も独学では無理と感じてスクールを利用しました。
いくつかスクールはありますが、その中でもコスパが良く網羅性、クオリティの点で一番優れていると感じたのはスタディングです。
スタディングは3万円台で受講可能となっており、スマホ1台で気軽に受講できるので忙しい方でも安心して受講できます。
オンラインならではの機能として、他に学習している学習者と繋がれたり、気になったポイントをメモとして残して後から復習できる機能を搭載していたりと嬉しい機能が満載です。
実際にテキストや講義動画の様子を掲載している記事もあるので合わせてご覧ください。
それ以外の講座も見てみたい!と言う方は、それぞれの講義の良い所や悪い所、講義の選び方などを徹底的に解説した記事を用意しています。
あわせてご覧ください!
応用情報技術者試験の難易度まとめ
本記事のまとめ!
- 応用情報の偏差値は65でかなり難しい部類
- 午後試験は相対評価ともいわれており、毎回合格率は20%前後
- より確実に合格するために、通信講座も検討しよう!
今回は応用情報技術者試験の難易度について、実際のデータと筆者が受けてみての体験を踏まえて書かせていただきました。
スキルレベル3に該当しており応用と名前がつくだけあり、決して簡単な資格とは言えません。
しかししっかり対策を練って学習を進めることで合格は手にできると断言できる(筆者がそうだった)ので、戦略を最優先で合格を手にしましょう!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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