情報セキュリティマネジメント試験と応用情報技術者試験の難易度の差は?ダブル受験はできる?
情報処理技術者試験にはいくつか区分が設けられています。
今回はその中のスキルレベル2に該当する情報セキュリティマネジメント試験と、スキルレベル3に該当する応用情報技術者試験の違いについて見ていきましょう。
特に学習できる範囲や難易度について見ていきましょう!
情報セキュリティマネジメント試験と応用情報技術者試験について
まず初めに、情報セキュリティマネジメント試験と応用情報技術者試験の情報を簡潔にまとめてみます。
情報セキュリティマネジメント試験とは
業界 | IT・全般 |
職種 | システムエンジニア、マネジメント |
転職 | ★★★☆☆ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度 | 48 |
情報セキュリティマネジメント試験は2016年から実施された比較的新しい資格で、セキュリティ全般の知識を学ぶことができます。
マネジメントと名がついている通り、技術よりもマネジメント寄りの観点から問われる試験が多く、特に午後問題では状況を読んで理解するといった文章読解能力も求められます。
詳しい試験の難易度については以下の記事をご覧ください。
応用情報技術者試験とは
業界 | IT |
職種 | プログラマ、システムエンジニア、コンサルタント |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度 | 65 |
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位レベル(スキルレベル3)に位置しており、偏差値65と難関資格に分類されています。
学ぶ内容の大まかな範囲は基本情報と同じく、技術であればネットワークやセキュリティ、データベース、マネジメントであればサービスマネジメントやプロダクトマネジメント、ストラテジであれば経営戦略やマーケティングと言ったところです。
ただし午後試験で記述の概要が加わり、基本情報ではなかった論理的思考が問われます。
応用情報技術者試験の難易度については以下の記事でまとめています。
2つの試験の類似点と相違点
それぞれの試験の類似点や相違点を見てみましょう。
午前試験の難易度はそこまで変わらない
午前試験は単語の意味を問う問題や計算問題など、基礎的な内容をよく問われます。
どちらも難易度的には難しくなく、基本的に使いまわしが多いので対策は簡単です。
ただし情報セキュリティマネジメント試験は90分で50問、応用情報技術者試験は150分で80問なので、解く問題の量が違う点には注意しておきましょう。
午後試験もセキュリティに関する深さは変わらないが、その他の範囲が段違い
午後に関しては、情報セキュリティマネジメント試験も結構深く問われ、応用情報技術者試験のセキュリティ分野と問われる深さは正直あまり変わりません。
そのため簡単と言われる情報セキュリティマネジメント試験でも相当の知識量が求められることは念頭に置いておきましょう。
ただし応用情報技術者試験は情報セキュリティ以外にもネットワークやデータベース、ストラテジやマネジメントと非常に広い範囲を網羅的に学習する必要があります。
加えて応用情報の場合は午後試験に筆記が加わります。
文章能力も必要となるので、難易度は格段に上がりますね!
試験日が変わったから両方受験も可能となった
試験日は以前は基本情報技術者試験も情報セキュリティマネジメント試験も応用情報技術者試験も同日に実施されており、両方受験することは不可能でした。
しかし情報セキュリティマネジメント試験がCBT化したことにより受験日を選べるようになったため、これらの試験を似た時期に受験することも可能となりました。
評価されるのはどっち?
あらためて、情報セキュリティマネジメント試験と応用情報技術者試験、どちらが評価されるのか見てみましょう。
IT企業では圧倒的に応用情報技術者試験
IT企業では難易度や知名度の点からも応用情報技術者試験の方が圧倒的に評価されます。
特に開発部門やシステム部門では管理職以上に求められることも多く、昇給・昇格条件にされている企業も多いです。
一方で情報セキュリティマネジメント試験はIT系企業では簡単とされており、そこまで評価されることはありません。
非IT系企業ではどちらも評価されないことも・・・
一方で非IT企業の場合、どちらの試験も評価されない可能性もあります。
中には基本情報は知っているけどその上の応用情報なんてあるの?といった企業もあるくらいで、非IT系企業の情報系資格の認知度の低さが伺えます。
特に非IT企業の社内SEを狙う場合は資格だけでなく経歴やスキルもあわせてしっかりアピールできるようにしておきましょう。
情報セキュリティマネジメント試験と応用情報技術者試験まとめ
今回は情報セキュリティマネジメント試験と応用情報技術者試験の類似点や相違点について紹介させていただきました。
今後どちらの試験を受けようか迷っていた方の参考になれば幸いです。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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