基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違いとは?難易度が高いのはどっち!?ダブル受験の可否も
情報処理技術者試験には難易度別にいくつか試験が設けられています。
その中でも特にメジャーで手ごろな資格は基本情報技術者試験ではないでしょうか。
ただ、非IT系企業ではあまり聞きなれないかもしれませんが、その上には応用情報技術者試験と言った名前の試験も存在しています。
名前だけ見てみると
と思われがちです。しかし一方で、
と言った意見もあります。
そこで今回は、この両方を受験し、最終的にさらに上の支援士試験まで合格した筆者が、難易度的にどっちが難しかったか、どこがどう違ったかなどを解説しようと思います!
本記事のまとめ!
- 基本情報はプログラミングが、応用情報は記述がそれぞれ難しい
- CBTになってからはダブル受験も可能!
- 基本情報・応用情報の対策はスタディング
基本情報と応用情報について
まず初めに、基本情報と応用情報の情報を簡潔にまとめてみます。
基本情報とは
業界 | IT |
職種 | プログラマ、システムエンジニア |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度 | 50 |
基本情報技術者試験はネットワークやセキュリティ、プログラミングやマネジメントと言った情報系に必要な知識を一通り学べる資格で、幅広く浅く知識を仕入れることが可能です。
知名度が高いため需要も高く教材も充実しているので未経験で勉強を始めて取得するのもおすすめです。
一方でどうしてもプログラミングが苦手・・・という方はこのプログラミングがネックになってしまうことが多いようです。
基本情報の難易度については以下の記事でもまとめているので合わせてご覧ください。
応用情報とは
業界 | IT |
職種 | プログラマ、システムエンジニア、コンサルタント |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度 | 65 |
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位レベル(スキルレベル3)に位置しており、偏差値65と難関資格に分類されています。
学ぶ内容の大まかな範囲は基本情報と同じく、技術であればネットワークやセキュリティ、データベース。マネジメントであればサービスマネジメントやプロダクトマネジメント。ストラテジであれば経営戦略やマーケティングなどが挙げられます。
ただし午後試験で記述の概要が加わり、基本情報ではなかった論理的思考が問われます。
基本情報はスムーズに合格できたのに、応用情報は中々文章を書けずに合格できないと言った方が多いです。
応用情報技術者試験の難易度については以下の記事でまとめています。
基本情報と応用情報の同じ点
それではまず、基本情報と応用情報の同じ点、類似する点から見ていきましょう。
午前の難易度はそこまで変わらない
基本情報も応用情報も午前はそこまで難しくなく、過去問の流用が多いため数回過去問を解くことで合格点まで伸ばすことは簡単です。
聞かれ方が多少応用情報の方が難しい気もしますが、選択肢がそのまま同じ値だったり答えだったりするので、あまり気になるポイントではないでしょう。
150分の決められた時間の中で80問答え、6割である48問以上取れば合格と言った点でも午前試験の基準は同じです。
基本的に抑える単語や概念は同じ
基本情報から応用情報に変わったことで押さえて置くべき単語や概念がそこまで大きく変わることはありません。
情報システムやネットワーク、データベース、組込みシステムの設計・開発・運用・保守等基礎的なところをしっかり押さえて置けば、例え応用情報でも恐れる必要は全くありません。
基本情報と応用情報の違う点
一方で基本情報と応用情報の違う点を見てみましょう。
応用情報は午前免除がない
基本情報技術者試験は特定の通信講座や団体で試験をパスすることで免除を受けられる制度があります。
この制度を利用することで実質本試験では午後だけに注力すれば良いため試験難易度はぐっと下がります。
一方で応用情報技術者試験はどんなスクールや団体でも午前免除が用意されておらず、1回の試験で午前午後両方にパスする必要があります。
そのため、より長時間の集中力が問われる、と言った面からは応用情報の方が難しいと言えます。
試験日程が変わったためダブル受験も可能に!
令和元年度までは基本情報も応用情報も試験日程は同じになっており、毎年4月と10月の第3日曜日が試験日となっていました。
そのため、基本情報と応用情報を同時に受けることはできなかったのですが、令和2年度下期と令和3年度上期は基本情報がCBTで日程を選べるようになったため、ほぼ同時時期に受験することも可能となりました。
ただ、どちらの試験も午前午後150分の長丁場の試験です。そのため、あえてわざわざ近い日に受験する必要はないかなと思います。
基本情報はプログラミング必須である
基本情報技術者試験は午後で2問、プログラミング問題に回答する必要があり、それだけで配点が50点あります。
その為プログラミングに苦手意識がある場合、合格は非常に修羅の道であると言えるのではないでしょうか。
一通り以下の記事で各プログラミング問題の対策法をまとめているので、流し読みして自分に解けるかどうか判断基準にしてみてください!
筆者の場合はプログラミングが苦手過ぎて結果的に応用情報の方を先に合格してしまいました。
応用情報は午後試験が筆記である
応用情報技術者試験の午後問題は「○○について20文字で説明せよ」と言った筆記問題が多くなっています。
その為、基本4択問題のなか、勘で書いても25%は当たる基本情報のような運要素は一切ありません。この点が、応用情報は難しいと言われる一番の理由です。
ただ一方で、記述の場合部分点があります。そのため外れたら0点の基本情報より細かい点は集めやすいのではないでしょうか。
基本情報と応用情報のちがいは結局どれくらい?
これらの情報を加味したうえで、両方受験した筆者の意見をまとめると以下の通りです。
偏差値ほどの大差はない
結論として、基本情報と応用情報は偏差値の差ほど難易度が離れているとは言えません。
応用情報であっても未経験から合格することは十分可能で、筆者自身もそのパターンです。
応用情報技術者試験に合格できた場合、さらに上位の高度区分の午前1免除だったり、中小企業診断士の情シス科目免除だったりを受けられる恩恵があります。
その為基本情報の特にプログラミングに躓いている場合は基本情報に拘らず、応用情報にチャレンジしてみるのもアリではないでしょうか。
独学で勉強するのが不安な方は通信講座を利用しよう
基本情報技術者試験におけるもっとも大きな壁はプログラミングです。
一方で応用情報技術者試験の壁は午後の記述問題です。
いずれも独学で進めるのは難しく、基本情報のプログラミングであればそもそも勉強の仕方が分からないという方も多いことでしょう。
一方で応用情報の記述問題模範解答と見比べても自分の回答がどれくらいあっているのか、部分点はもらえるのかと言った判断が非常に難しいです。
そんな時はそれぞれ対策ができる通信講座を利用するのもアリではないでしょうか。
情報処理技術者試験を取り扱う講座はいろいろありますが、中でもスタディングがおすすめです。
理由として、スタディングは受講料が基本情報も応用情報も3万円台と非常に安く、それでいてテキストや講義動画と言った教材のクオリティが高いためコスパが良いからです。
午後問題対策のテキストでは解説の際に採点のポイントも記載されており、午後試験をどうやって解答すれば良いかも分かりやすくなっています。
それ以外にもオンラインならではの強みとして、他の学習者と繋がれるシステムだったり、任意のページにメモを残して後から復習できるシステムだったりが搭載されています。
講座の詳細が気になる方は以下の記事もあわせてご覧ください!
基本情報と応用情報まとめ
本記事のまとめ!
- 基本情報はプログラミングが、応用情報は記述がそれぞれ難しい
- CBTになってからはダブル受験も可能!
- 基本情報・応用情報の対策はスタディング
今回は基本情報と応用情報の違いや、どっちがどのように難しいかと言った点について紹介させていただきました。
どっちか迷っている方は自身の得意分野(プログラミングか記述)を軸に考えてみると良いのではないでしょうか。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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