[応用情報技術者試験]アルゴリズムやプログラミングは捨てられる?情報処理技術者試験の抜け道とは
応用情報技術者試験の選択問題の中にはアルゴリズム(プログラミング)があります。
アルゴリズムやプログラミングと聞くと
といった苦手意識を持つ方も多いかなと思います。
しかし、実はこの分野、午後試験では完全に捨てることができます。これが応用情報の抜け道となっており、基本情報より簡単と言われる所以でもあります。
そんなアルゴリズムについて、深堀してみていきましょう。
本記事のまとめ!
- 応用情報のアルゴリズム・プログラミングは記述がある分難しい
- アルゴリズムやプログラミングは午後がメインで、選ばずに避けることも可能!
- 応用情報対策なら通信講座を活用しよう!
応用情報技術者試験のアルゴリズムは難しい?
応用情報技術者試験のアルゴリズムの問題については、難易度は回毎によりますがそれなりに難しいと言えます。
特にプログラミングが苦手な場合は相当難しく感じるのではないでしょうか。
出題傾向
まず出題傾向を見てみましょう。過去10回分は以下のような内容になっています。
年度 | 内容 |
R2秋期 | 減色処理 |
R1秋期 | ニューラルネットワーク |
H31春期 | 状態遷移図を用いた判定アルゴリズム |
H30秋期 | ウェーブレット木 |
H30春期 | 再帰関数を用いたプログラム |
H29秋期 | ナップザック問題 |
H29春期 | 木構造の探索 |
H28秋期 | 魔法陣アルゴリズム |
H28春期 | ライフゲーム |
H27秋期 | 2分探索木 |
このように出題傾向としては探索アルゴリズムや判定アルゴリズム、再帰関数を用いた問題が良く出題されています。
最近話題のビッグデータと関連するニューラルネットワークなど、旬な題材も出ていることが分かりますね。
問題自体は基本情報とあまり変わらず
問題の内容や処理はそこまで複雑な物ではなく(苦手な人からすれば複雑ですが・・・)、基本情報と似通ったものになっています。
そのため基本情報技術者試験でアルゴリズムを経験している場合、特段に新しい知識を仕入れる必要はありません。
記述がある分難しい
問題の処理内容や必要な知識自体は変わりませんが、設問は選択式から記述へと変わります。
例えば関数に値を入力したらどのような数値になるか、どのような式を入れればアルゴリズムが正常に動くかといった内容が問われ、全体の処理を把握していないと解けません。
アルゴリズムを捨てる事はできる?
基本情報で苦しめられた人も多いアルゴリズムですが、応用情報では捨てられるのでしょうか。
午前試験は捨てられないがそこまで問題ではない
まず午前問題ですが、全部で80問出題され全て必答で、その中で2~3問アルゴリズム問題は出題されます。
ただし内容的には以下のような知識問題も多く、午前問題特有の過去問流用も多いので対策はそこまで難しくありません。
あるプログラム言語の解説書の中に次の記述がある。この記述中の”良いプログラム”がもっている特徴として,適切なものはどれか。(応用情報技術者試験・H17/秋)
このプログラム言語では,関数を呼び出すときに引数を保持するためにスタックが使用される。引数で受け渡すデータを,多くの関数から参照できる共通域に移せば,スタックの使用量を減らすことができるが,”良いプログラム”からは外れることもある。
ア 実行するときのメモリの使用量が,一定以下に必ず収まる。
イ 実行速度について,最適化が行われている。
ウ プログラムの一部を変更しても,残りの部分への影響が少ない。
エ プログラムのステップ数が少なく,分かりやすい。
午後はアルゴリズムを選択しなければ問題ない
午後問題は選択式となっており、配点や問題形式は以下のようになっています。
問 | 分野 | 選択方法 | 配点 |
1 | 情報セキュリティ | 必須 | 20点 |
2 | 経営戦略 | 問2~11の中から4問選択 | 20点 |
3 | プログラミング | 20点 | |
4 | システムアーキテクチャ | 20点 | |
5 | ネットワーク | 20点 | |
6 | データベース | 20点 | |
7 | 組み込みシステム開発 | 20点 | |
8 | 情報システム開発 | 20点 | |
9 | プロジェクトマネジメント | 20点 | |
10 | サービスマネジメント | 20点 | |
11 | システム監査 | 20点 |
ここでアルゴリズム問題は問3に該当しており、選択式なので捨てることができます。
プログラミングの思考は必要
問3を捨てればプログラミング問題を避けることはできます。
しかし組込みシステム開発や情報システム開発を含め、プログラミングの思考が問われることも多く、間接的にプログラミングについて知っておく必要はあります。
もちろんこれらの科目も避けて通れますが、プログラミングを避けると最終的に情報セキュリティ+マネジメント系×2+ストラテジ+監査といった文系科目しか残らなくなります。
アルゴリズムを対策するために
アルゴリズムにそれなりの自身があり、「午後試験でアルゴリズムを選択して突破したい!」または、「午前試験でのアルゴリズム問題の対策がしたい!」という方に向けて、対策方法を紹介します。
基本は過去問で対策
基本的には過去問を10回くらい解くことで問われるパターンが分かってくるのではないかなと思います。
特にソートや検索はよく出る内容なので、どのような手法があるか知識として持っておくと良いかなと思います。
加えてニューラルネットワークのような最新の話題も問われるので、旬な話題に対してもアンテナを張っておくと良いでしょう。
使う教材は基本情報のものでOK
基本情報技術者試験の場合はアルゴリズムとデータ構造や各言語の対策本が個別に発売されていますが、応用情報技術者試験の場合は発売されていません。
ただし先ほども解説したように、問われる内容や知識的には基本情報とほぼ同じなので基本情報のアルゴリズム対策テキストを用いて問題ありません。
基本情報のテキストにはアルゴリズムとデータ構造及び各言語(C言語など)の対策本の2種類がありますが、C言語などは応用情報では問われません。アルゴリズムとデータ構造の方だけで十分です。
独学が難しいと感じたら通信講座を
アルゴリズムやプログラミングは独学ではどうしても難しいところがあります。
元々エンジニア職などでプログラミングに触れている方は学べる機会がありますが、未経験の場合それも難しいです。
未経験の方向けのプログラミングスクールもありますが、試験の為だけに受講するのももったいないので、素直に資格の通信講座を利用すると良いかなと思います。
特にスタディングはスマホ1台で手軽に受講できて受講料も他の講座より安くなっています。
また、オンラインならではのシステムとして学習進捗管理機能だったり、勉強仲間検索機能だったりと言った学習に対するモチベーションを上げてくれる機能も盛りだくさん!
最近受講者数が増加しつつある注目の講義なので、是非試してみてください。
また、応用情報技術者試験の講座はスタディング以外にも複数あります。比較情報が欲しい方は以下の記事もあわせてご覧ください!
参考:【卒業生が選んだ】おすすめプログラミングスクール比較 | プロリア プログラミング
応用情報技術者試験のアルゴリズム対策まとめ
本記事のまとめ!
- 応用情報のアルゴリズム・プログラミングは記述がある分難しい
- アルゴリズムやプログラミングは午後がメインで、選ばずに避けることも可能!
- 応用情報対策なら通信講座を活用しよう!
今回は応用情報技術者試験のアルゴリズム問題について、傾向や対策法、そして捨てる事はできるのかといったポイントについて紹介しました。
午前問題は捨てることはできませんが対策自体は容易ですし、午後問題はそもそも選ばないと言った選択も取ることができます。
どうしても苦手な方は危ない橋を渡る必要もないので、他の分野を選択しましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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