事務におすすめの資格は?一般事務・経理事務など業種別に紹介
事務職は人気の高い仕事で、未経験で挑戦するとなかなか就活が難航してしまうケースが多いです。
未経験で事務職に就きたい場合、資格を取得してからチャレンジする方法はおすすめです。
この記事では、事務職においておすすめできる資格を、事務職をさらに細分化したうえで各々紹介していきます。
事務職に資格は必要?資格を取っておくメリットは?
そもそも事務職に就くために、資格は必要なのでしょうか。
確かに、専門性が高い医療事務や経理事務だと、資格よりも実務経験が優遇されるケースは多いです。
しかし、以下のポイントからも、資格は取っておくほうが有利と言えます。
ライバルとの差別化ができる
特に複数人が1つの職に応募した場合、採用者の立場から資格の有無は大きな決定打となりえます。
自身が未経験でライバルも未経験の場合、自身が経験者でライバルも経験者の場合で、ほかのスキルや経歴が似通っていれば、資格を持っていることにより有利になる可能性は高いです。
知識がそのまま業務に役立つ
簿記や医療事務で学ぶ資格の知識は、専門性が高くそのまま業務に役立つケースが多いです。
医療事務に限って言えば、レセプトと呼ばれる手順は資格で経験しているかどうかで、業務上での理解のスピードに差が出てきます。
「資格は役に立たない」という声を聴くこともありますが、「なければそもそも土俵に立てない資格」も多い点は押さえておきましょう。
一般事務におすすめの資格
それでは早速、一般事務におすすめの資格を紹介していきます。
具体的には以下の3つが挙げられます。
MOS
MOSは、マイクロソフトオフィススペシャリストの頭文字をとった資格で、その名の通りMicrosoft社製品の利用スキルを証明できる資格です。
ExcelやWord、Accessといった製品の利用スキルを問われ、合格できれば一定レベル以上のパソコンスキルを客観的に証明できます。
難易度はそこまで高くないものの、評価されるケースが非常に多いコスパの良い資格です。
一般事務ではExcelやWordを当たり前のように使うので、まずはこちらの資格を取得しておきましょう。
日商PC検定試験
日商PC検定試験は、商工会議所が行う検定試験です。
MOS同様、WordやExcelを用いて文書作成やデータ活用ができるかを問われます。
累計30万人の受験者数をほこり、ビジネス文書を作るうえで必要な知識を学べるおすすめの資格です。
ITパスポート
ITパスポートは、IPAが開催する情報系の国家資格です。
セキュリティやデータベースといった情報に関する内容と、マネジメント・ストラテジといった社会人に必要な知識を幅広く学べるので、新卒の方に特におすすめです。
年中通して実施されており、いつでも受験できることもおすすめのポイントです。
経理事務におすすめの資格
次に、経理を専門として行う経理事務に必要な資格です。
一般事務に加えて、以下の資格も持っていると有利です。
専門性が高いものの、未経験者でも目指せるので、興味があれば狙ってみてください。
日商簿記検定試験
日商簿記検定試験は、日商PC検定試験同様に、日本商工会議所が実施する公的資格です。
公的資格であるものの、ほとんどの国家資格よりも人気が高く、年間数十万人が受験することで有名です。
級は初級・3級・2級・1級と別れており、一般的には2級を取得できれば十分と言われています。
文書情報管理士資格
文書情報管理士資格は、JIIMAの認定資格で書類の電子化や個人情報の保護など、文書管理に関する知識を学べる資格です。
経理事務では決算書類を数年間にわたって保管する必要もあるため、取得しておくと役に立つことが多いです。
また、経理事務におけるおすすめの資格は以下の記事でも掘り下げてまとめています。
興味がある方は、あわせてご覧ください。
営業事務におすすめの資格
営業事務においては、ビジネスマナーを学んでおくとよりスムーズに業務に対応できるケースが多いです。
具体的におすすめできる資格は以下の2つです。
ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定は、その名の通り法務について学びビジネスに生かすことになります。
営業事務を行っていると、契約を結ぶ際の手続きなどで法律の知識が必要になることも多いです。
そのさいにビジネス実務法務検定の知識があれば、不利な取引や違法取引を見抜いて、自社に不利にならないように立ち回ることができます。
法務と聞くと難しいと感じる方も多いですが、行政書士や司法書士のような難関資格ではなく多くの方が合格しているので、ご安心ください。
秘書検定
秘書検定は、名前に秘書とあるものの、ビジネスマン全般に必要なマナーを学べる万能資格です。
営業事務はお客さんと関わることも多い職業です。
相手に身なりや作法で不快感を与えないためにも、秘書検定を取得しておいて損はありません。
余談ですが、秘書を目指さないなら3級、目指すなら2級は取っておくと良いです。
貿易事務におすすめの資格
次に、貿易事務をするにあたってのおすすめ資格です。
貿易事務では海外取引がメインとなる商社など、求められるスキルも高くなる傾向にあります。
TOEIC
貿易は海外との取引が多く、英語の文書を取り扱う場合もよくあります。
そのため、英語力は必然的に必要となります。
難しいビジネス用語や専門用語も出てきますが、TOEICはそのあたりもカバーしているため、試験勉強を通して慣れて行きましょう。
貿易実務検定
貿易実務検定は、貿易の流れから法務・税務、外国為替など、貿易をするにあたって必要な知識を幅広く学べます。
A級~C級まで存在しており、未経験者であればC級から目指すことになります。
医療事務におすすめの資格
医療事務は特に女性に人気のある仕事で、将来性も高いと言われています。
医療事務資格はかなりの種類がありますが、特に以下の3つはおすすめです。
診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定資格は、医療保険制度や公費負担医療制度を含め、多岐にわたる知識を学習できます。
医療事務関係の資格のなかでも、難易度は最も高いと言われており、その分評価も高いです。
いきなり目指すというよりはキャリアアップといった形で目指しましょう。
メディカルクラーク
メディカルクラークは、医療事務技能審査試験とも言われており、レセプト業務に加え患者さんへの対応に関する知識や技能も求められます。
医療事務に関する幅広い知識を学べることからも人気が高く、高校生や専門学生の受験生も多いです。
未経験で医療事務を目指す場合、この資格を最初に狙うとよいです。
医療事務認定実務者
医療事務認定実務者は、2016年から実施されたばかりの比較的新しい資格です。
しかし、実施後2年の2018年には、15,000人もの方が出願するなど、短期間で非常に注目を集めている資格です。
注目されている理由としては、需要の高いレセプトを学べることに加え、医療事務としてのマナーや医療知識を幅広くカバーできるからだと考えられています。
医療事務に関する資格はこれ以外にも多く存在しているので、気になる方は以下の記事をご覧ください。
資格を取って事務職への転職を成功させるために
最後に、これから事務職を狙うにあたってアドバイスです。
すでに仕事をしている方や、家事・育児などで忙しい方は、資格取得、転職にかける時間がなかなかないと思われます。
そこで、以下の3点は念頭に置いておきましょう。
事務に向いているか性格診断をしよう
事務職は強い責任感と高いコミュニケーション能力が求められます。せっかく事務に転職できても合わなければすぐにやめてしまい、今後のキャリア形成に悪影響が出てしまいます。
事務職に転職する前に、まずは自分が事務に向いているかどうか確認しましょう。
「就活の教科書」様では事務職に向いている性格について詳しく解説されているので、参考にしてください。
通信講座を活用して効率よく資格を取得しよう
資格の勉強を1から独学で始めるのは、なかなか大変です。
どのような教材が必要で、どれくらいの勉強時間が必要なのかといったことを、すべて手探りでしなければなりません。
そこで通信講座を活用すれば、体系的な学習ができて短期間合格も目指せます。
何よりも、分かりやすい講義動画だったり、講師への質問サポートだったりで、モチベーションを維持しやすい点も大きな特徴です。
生涯学習のユーキャンは、扱っている講座も多く価格も抑え気味なので、ぜひ試してみてください。
転職エージェントへの登録は必須
転職活動をするにあたっては、転職エージェントへもぜひ登録しておきましょう。
タイミングとしては、資格を取ってからではなく極力早い方が望ましいです。
理由として、求人のなかには資格よりも年齢を重視していたり、出てきてもすぐに埋まってしまうようなものもあり、資格を取ってからだとタイミングを逃してしまうリスクが考えられるからです。
資格があることが望ましいですが、緊急でとにかく人が欲しくて、あまり難しい条件を必要としていない求人が出ることもよくあります。
それらの求人を見逃さないためにも、早めに登録しておいて、いつでも求人を見られる状態にしておくことが理想です。
事務系のおすすめの転職エージェントは以下の通りです。
doda
種類 | 転職サイト・転職エージェント |
案件数 | 公開7万件 |
利用者層 | 20~40代 |
案件傾向 | 営業・エンジニア |
公開されている取り扱い案件数は6~7万程とされていますが、非公開案件が非常に多く魅力的なのがDodaです。
取扱い職種も多く、求人の幅も非常に広いので必ずご自身の持つスキルや資格とマッチする求人が見つかると断言します!
筆者自身もお世話になったことがありますが、エージェントの方がスキルや経歴を加味してオススメの案件をいくつもメールで送ってくれるため、マッチングしやすく求職に割くリソースも最小限で済みます。
ネオキャリア
種類 | 転職エージェント |
案件 | 5,000件 |
利用者層 | 20代 |
案件傾向 | 事務・営業 |
一人当たりのサポート時間が10時間越えと手厚く、ブラック企業を徹底排除の優良案件に絞った案件ばかりで安心できるのはこのネオキャリアになります。
万が一不採用だった場合はその原因もしっかり教えてもらえるのですぐに改善することが可能でさらに対象者としては大卒だけでなく大学中退や高卒、中卒の方にもポイントを当てているので学歴で今まではじかれてしまった経験があっても安心です。
事務職におすすめの資格まとめ
今回は事務職におすすめの資格をいくつか紹介いたしました。
専門性の高い事務職では、資格よりも経験が問われるケースも確かにあります。
しかし、資格を持っていれば同レベルのライバルと差をつけやすく業務への理解が早まります。
事務職を狙っている方はぜひ資格を取りながら、転職エージェントも活用して内定を勝ち取ってください。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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