簿記に初めて挑戦する人は何級がおすすめ?受験資格はあるの?
簿記試験は就職・独立ともに活かせる人気資格で、特に2級以上を取得できればその効果は絶大と言われています。
すると中には
といった疑問を持つ方も出てくるかと思います。
この記事では簿記の各級の受験資格や、どの級から挑戦するのが良いかについてまとめていきます。
簿記試験にそもそも受験資格はあるの?
まず、簿記試験の受験資格について軽く触れておきます。
初級~1級まで誰でも受験可能
簿記試験は初級から始まり、3級・2級・1級と難易度が上がっていきます。
肝心の受験資格ですが、級ごとに受験資格は設けられておりません。
もちろん、実務経験も必要ないので異業種や学生・NE○Tの方まで安心して受験できます。
税理士試験を受ける際は1級が必要
蛇足にはなるかもしれませんが、簿記1級の次に目指す資格として税理士にチャレンジする方も多いですが、この税理士試験は簿記1級の合格が受験資格となります。
将来的に税理士を狙う方は頭の片隅に置いておきましょう。
上位の級は下位の級の取得が前提なので飛ばすと難しくなる
一応どの級でも受験資格はなく、誰でも受験できます。
しかし、上位試験は下位試験の知識があることを前提として作られています。
例えば2級を受ける場合は3級の、1級を受ける場合は2級の知識が無ければ合格できる可能性はほぼ無いので、結果的に大多数の方が順当にステップアップして行くことになるでしょう。
簿記試験は何級から受けるのが正解?
あらためて、簿記試験は何級から受けるのが正解でしょうか。
簿記試験には初級・3級・2級・1級があります。
初級は飛ばせばOK
簿記試験の最も簡単な初級(以前は4級)ですが、例外的に初級は飛ばしてしまって問題ありません。
理由として、内容が簡単すぎて知名度も低く取得するメリットがあまりにも無いからです。
一応実施当初からCBT形式で、2020年11月からは上位試験の3級・2級もCBT対応したので、その練習として受ける分には良いかと思います。
未経験者は3級から受験するのがおすすめ
簿記や経理を全く知らない方は、簿記3級から受験するのがおすすめです。
簿記3級は基本的な仕訳を通して、会計の基礎が学べる資格です。
テキストの多くは簿記初心者を対象として作られており、知識が無くても挫折することはまずないでしょう。
年に3回実施されていることに加え、最近ではCBTで随時受験できるようになり気軽に受けられるので嬉しいですね。
前提知識や実務経験があれば2級からでもOK
簿記3級を持っていなくても、商学部や経済学部で簿記を勉強した方や、実務経験がある方は2級から始めてみても良いかもしれません。
特に簿記2級は良い求人も多く、それでいてそこまで難関ではないのでコスパが良い資格と言えます。
いきなり未経験者が3級を飛ばして2級を受験するのは無理がありますが、自分のバックグランドを振り返っていけそうな場合、是非チャレンジしてみてください!
効率よく簿記試験に合格するために
最後に、効率よく簿記試験に合格するためのテクニックを紹介して終わりにしようと思います。
勉強方法を最初に押さえておこう
まず、簿記試験の勉強を始めるにあたって、勉強方法を押さえておく事は非常に重要です。
間違えたままの勉強方法で勉強を続けてもなかなか得点につながりませんし、結果としていつまでたっても不合格・・・という事になりかねません。
以下の記事では筆者が独学で1発合格できた勉強方法を紹介しているので、勉強方法に自信がない方は参考にしてみてください。
テキスト選びは重要
簿記試験の勉強方法を押さえておく事も大事ですが、試験の勉強にあたってはテキスト選びも非常に大切です。
中には網羅的に深く解説しているものの、イラストや図表が少なく難解であるものや、逆に簡潔に書かれすぎていて内容が薄く、試験全体をカバーできていないテキストもあります。
それらを加味したうえでおすすめのテキストはスッキリわかる日商簿記シリーズになります。
こちらのテキストはイラストや図表が多く、ストーリー仕立てで論点が解説されているので分かりやすいです。
それ以外のテキストが気になるという方は以下の記事もあわせてご覧ください。
独学が難しければ通信講座も活用しよう
可能であれば簿記試験には独学で合格したいものですよね?
しかし場合によっては通信講座を活用したほうが良いこともあります。
特に簿記2級は工業簿記と呼ばれる新たな概念が出て来てつまづく方も多く、最近は1級からの範囲が下りてきたために難化したとも言われています。
独学で勉強してもなかなか合格できず、不合格を繰り返してしまうと結果的に受験費用がかさみ、思った以上に家計を圧迫してしまった・・・というパターンも十分にあり得ます。
サクッと1発で、短時間で合格したい場合は通信講座もぜひ活用してください。
特にフォーサイトはおすすめです。
理由として、必要最低限に絞られたコンパクトでフルカラーなテキストに加え、分かりやすいハイビジョン解説講義・スマホ一台で反復学習できるeラーニングアプリと挫折しにくいためで、受講者の合格率も非常に高くなっています。
筆者自身も教材をレビューさせていただく機会があり、記事をまとめていますが気になる方は是非参考にしてみてください。
また、他の通信講座が気になる方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
まとめ
今回は簿記試験にどの級から受験するべきかについて解説させていただきました。
初級はわざわざ受験するメリットは少ないので飛ばしてしまって構いません。
しかし未経験者の場合3級から順番に受験していくのがおすすめと言えます。
一方、学校で簿記を習ったり、実務経験があったりする場合は2級から挑戦しても問題ないと言えるでしょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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