エンジニア・SE・プログラマが簿記を取るメリットはある?エンジニアに簿記は意味ない??
エンジニア・SE・プログラマに求められる資格といえば情報処理技術者試験をはじめとする技術系の資格が多いイメージです。しかし、簿記も意外と人気があります。
以上のように考えるエンジニアの方も多いです。
筆者は経理の経験があり、簿記をすでに持っていた状態でエンジニアの世界に飛び込みました。そこで簿記を持っていて良かったと思えた局面は多いです。
この記事ではエンジニアが簿記を持つとどのようなメリットがあるのか、どのような場面で役に立つのか、詳しく説明していこうと思います。
エンジニア・SE・プログラマが簿記取るメリット
早速、エンジニア・SE・プログラマーが簿記を持っているとどのようなメリットがあるのか確認していきましょう。
ビジネスにおいて簿記は不可欠
会社におけるビジネスとは端的に言ってしまえば利益を生むことです。つまりお金を稼ぐことです。お金の根幹にあるものが会計学であり簿記の知識です。
ビジネスにおいて簿記が分からなければ「売り上げとは何なのか?」「原価って何?収益とは違うの?」など、ビジネスの基本が理解できません。
簿記を知ることでビジネスのベースができます。結果としてビジネスパーソンに共通する知識が養えるので会話がスムーズになります。
数字に基づいた話ができるようになる
会社において最も客観的で絶対的な物は数字です。その数字を理解し、筋道を立て論理的に話せるようになることでしっかりとした裏付けを取ることができて説得力のある話をすることができるようになります。
特に経営者はお金に関する話をすることが多く、その際簿記に関する知識があることは大きな強みにつながります。
「エンジニアだから経営とは関係ない」と思われる方もいるかもしれません。しかし利益を考えるにあたって、その考えは間違いです。
普遍的なスキルを得られる
エンジニアの世界では日々新たな技術が生まれては消えています。一つの言語やフレームワークをマスターしても、その技術や知識が数年後に活かせる保障はありません。
せっかく学んだのにすぐに使えなくなるのは虚しいものです。一方で、簿記の知識は普遍です。簿記に関してはかなり歴史が深く、600年以上とも、さらには古代ローマ時代からも続いていると言われています。
今後も取引の形が変わり少しの変更はあるかもしれませんが、根本的な簿記の考え方が変わることはまずありません。
簿記は英語同様、どの企業・業界でも通用する汎用性の高い資格です。
会計システムを扱う会社ではかなりの強みになる
筆者はIT業界未経験であったにもかかわらず、会計システムを扱うIT会社から内定をもらえた経験があります。
基本的にIT業界未経験で転職は難しいです。しかし簿記2級があったからこそ内定をもらえました。
技術だけを理解していても会計を理解していない場合、逐一クライアント側から会計の基礎に関するダメ出しが来ます。
都度エンジニア側で訂正すると実装に手間がかかってしまいます。しかしシステムを作成するエンジニアが会計を分かっていればスムーズに実装でき工数を減らせます。
したがって、簿記2級を持っているエンジニアはかなり評価されます。
周りのSEやプログラマと差別化できる
エンジニアはそれぞれ得意な技術はあるものの、簿記・会計が分かる人はほとんどいません。
簿記を通して管理会計を学べるため、マネジメント寄りのスキルも学べます。結果として、周りのSEやプログラマとは差別化できる点も多いです。
エンジニア・SE・プログラマが簿記を取った後のキャリアパス
エンジニアが簿記を取った後のキャリアパスを見てみましょう。
簿記にはあらゆる可能性があるため、取得できればエンジニアとして知識を深める以外にも、いくつも選択肢が増えます。
管理職への昇進
管理職になるためには、単純な技術力だけでなく管理能力も問われます。
特に予算管理についてはシビアなので、費用の計算ができないと予算が足りなくなる恐れもあります。
簿記を取っておけばより正確な計算をできるため、エンジニアから管理職に昇進しやすいです。
ITコンサルタントへ転職
ITコンサルタントはITを用いた戦略を社長や管理職にコンサルティングします。
ITコンサルタントはITの知識だけではなく、経営戦略や財務会計の知識も求められます。これらの知識がなければ実績を挙げられず、評価につながりません。
簿記を取れたらITコンサルタントへの転職もおすすめです。
起業
簿記の知識があれば起業にする場合にも役立ちます。起業すれば毎年決算処理をしなければいけません。
エンジニアの方が起業すると決算方法が分からず時間や費用がかかってしまうケースが多いです。しかし簿記の知識があれば決算もスムーズに進みます。
また、新たな事業の収益性分析も可能となります。投資の方向性が分かる点でも、簿記はあると良いです。
エンジニア・SE・プログラマは簿記何級まで取ると良い?
日商簿記には初級~1級まで4段階あります。エンジニアに求められる級が何級なのか、確認しておきましょう。
簿記の知識が全くないエンジニアでも3級は独学で取れる
簿記3級は簿記の基礎を学ぶところで最も重要な資格です。しかし範囲が限られており、独学で十分合格可能です。
筆者も前提知識がない状態で簿記3級に挑戦しましたが、しっかりと時間をかけ対策をしたところ、完全独学で合格できました。
しかしテキストは必要です。おすすめのテキストは以下の記事でまとめているので参考にして下しさい。
また、当サイトでも学習進捗を管理しながら簿記3級を学べるページもあるので興味があれば一度使ってみてください。
エンジニアが経理実務経験なしに簿記2級以上を狙うなら通信講座がおすすめ
エンジニアとして働くだけなら3級でも十分かもしれません。しかし専門的な知識が欲しいなら簿記2級まで狙うと良いです。
簿記2級があれば連結会計のソフトの作成や確定申告ソフトの制作にも携われます。
簿記2級になるとなかなか独学は難しいです。本気で簿記2級を狙うなら、通信講座を活用してみましょう。
1位:フォーサイト
受講料(税込) | 37,800円~ |
受講期間 | 次回試験まで |
受講形態 | 通信講座 |
教材 | ・受講ガイド / 戦略立案 / 合格必勝 テキスト&メディア ・eラーニング 道場破り ・確認テスト(道場破り内) ・テキスト1冊 ・模擬試験(1回分) ・問題集1冊 ・合格体験記 ・講義DVD6枚 ・簿記マンガ ・解答用紙集1冊 ・無料メール質問5回 ・解答・解説集1冊 |
サポート・特典 | ・教材無料サンプル ・合格時amazonギフト券贈呈 |
公式HP | https://www.foresight.jp/boki/ |
扱う論点を頻出分野に絞り、どこを学ぶべきかが一目瞭然です。スマホで簡単に学べるアプリ、Manabunも人気なのでぜひ試してみてください。
2位:スタディング
受講料(税込) | 19,800円~ |
受講期間 | 次回検定試験日まで |
カリキュラム | ・基本講座19回 ・検定対策模試3回 |
教材 | ・WEBテキスト ・通勤問題集19回 |
サポート・特典 | 無料講座登録で初回5%OFF |
公式HP | https://studying.jp/boki/ |
スマホ1台でいつでもどこでも講義視聴や問題演習ができるので手軽に勉強を続けられます。
価格も抑え気味なので、お財布にやさしい点も大きな魅力です。
その他の簿記通信講座
ここで紹介した以外にも、多くの通信講座が簿記講座を開講しています。下記記事ではそれぞれの通信講座を徹底的に比較しているので、一度ご覧ください。
エンジニア・SE・プログラマーが簿記を取るにあたってよくある質問
- SEが簿記2級を持っているのはすごいですか?
- SEで簿記2級を持っていると転職に有利になります。しかし以外にも結構な割合でSEは簿記2級を持っています。したがって特段すごいわけではありません。
- システムエンジニアで簿記1級を持っていると役に立ちますか?
- システムエンジニアで簿記1級があれば強みになります。しかし大抵の職場ではオーバースペックとなります。
- SIerで簿記が評価されることはありますか?
- 金融・会計絡みの案件に参加する場合評価されます。
エンジニア・SE・プログラマーと簿記の相性まとめ
システムエンジニアの世界は技術の入れ替わりが激しく今話題の技術も数年後には陳腐化しているといったリスクは非常に高いです。
そんな中での簿記といった普遍的なスキルはリスクヘッジにもなりますし、大きな武器にもなります。
技術だけにこだわるのももちろん悪くはないですが、視野を広く持って一度会計の世界にも飛び込んでみると、さらに自分の世界を広げられるのではないでしょうか!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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