[日商簿記3級]借入金の処理[無料講座・例題付き!]
今回は日商簿記3級の借入金について学習します。
※10日で利息1割という高利の金融のこと。
借入金
借入金は他の企業などからお金を借りた時に使う勘定科目です。
借りるという事は当然返さないといけませんね。
お金を借り入れた場合
最初にお金を借り入れた場合の処理から見ていきましょう。
これまでの知識を用いると・・・
すすき商事はひまわり商事からお金を借り入れるため、手元に5,000円が渡ります。
現金が増加することは資産の増加に当たるので借方に記載しましょう。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 (資産の増加↑) |
5,000 |
お金を借り入れた時の処理
お金を借り入れるという事は後々返す義務が発生します。この借りたお金を返す義務を借入金という負債の勘定で処理します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 5,000 | 借入金 (負債の増加↑) |
5,000 |
お金を返した場合
借りたお金は期日が来たら返さなければいけません。実際にお金を返した場合の処理も見てみましょう。
これまでの知識を用いると・・・
お金を返すため現金5,000円が減る事は火を見るよりも明らかです。
加えて利息も支払っており、年利率が4%で借入期間が6ヵ月なので、5,000×4%×6ヵ月/12ヵ月=100円となり、合計5,100円が減少することになります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 (資産の減少↓) |
5,100 |
借入金を返したときの処理
借入金を返したときは、後々お金を返す義務が消失するので、負債の減少として処理します。
また、借入金にかかる利息は支払利息という勘定科目を用いて費用として処理します。
費用 | 収益 |
利益 |
これらを考慮すると以下のような仕訳になります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
借入金 (負債の減少↓) |
5,000 | 現金 | 5,100 |
支払利息 (費用の発生↑) |
100 |
借入金・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[現金][借入金][支払利息]
問1
神奈川商事は、愛知商事より現金6,000円を貸付期間10ヵ月、年利率2%で借り入れた。なお、利息は返済時に支払う。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問2
神奈川商事は愛知商事に問1の借入金の返済を行い、利息とともに現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
(負債) |
|||
(費用) |
解説(クリックで展開)
借入金・まとめ
貸付金と借入金はともに真逆の処理を行うのでセットで覚えてしまいましょう。
利息の月割計算では〇ヵ月/12ヵ月で計算することを忘れてはいけません。
という事で、次回は約束手形を用いた貸付金、借入金の処理となります。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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