[日商簿記2級(商業簿記)]修繕引当金の設定[無料講座・例題付き!]
今回は日商簿記2級における修繕引当金の設定について学習します。
修繕引当金の設定
建物・機械・備品などの固定資産は定期的に修繕が行われ、結果として機能を維持できます。
したがって、毎年行うはずの修繕が当期に行われなかったとしても当期の費用を引当金として計上しなければいけません。
具体的には例題を通してみてみましょう。
① 決算につき、修繕引当金の当期繰入額500円を計上する
② 建物の定期修繕を行い、修繕費1,000円を小切手を振り出して支払った。なお、修繕引当金500円がある。
①修繕引当金の繰入時の仕訳
当期分の修繕引当金(負の資産)を計上するときは、修繕引当金繰入(費用)を用いて計上します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
修繕引当金繰入 (費用の発生↑) |
500 | 修繕引当金 (負の資産の増加↑) |
500 |
②修繕時の仕訳
修繕を行い、修繕費を支払ったときは計上してある修繕引当金を取り崩します。
また、修繕引当金を超える金額は修繕費(費用)で処理します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
修繕引当金 (負の資産の減少↓) |
500 | 当座預金 (資産の減少↓) |
1,000 |
修繕費 (費用の発生↑) |
500 |
修繕引当金の設定・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[当座預金][機械][修繕引当金][修繕引当金繰入][修繕費]
問1
決算につき、修繕引当金の当期繰入額5,000円を計上する。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問2
機械装置の修繕を行い、修繕費8,000円を小切手を振り出して支払った。
なお、前期末に計上した修繕引当金が5,000円ある。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問3
機械の修繕を行い、修繕費10,000円を小切手を振り出して支払った。
なお、このうち5,000円については資本的支出(改良)と認められる。
また、前期末に計上した修繕引当金が3,000円ある。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
修繕引当金の設定・まとめ
今回は修繕引当金の設定について学習しました。修繕引当金の処理に加えて資本的支出の場合の処理も復習しておきましょう。
次回は退職給付引当金について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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