[日商簿記2級(商業簿記)]当期純利益の計上[無料講座・例題付き!]
今回は日商簿記2級における当期純利益の計上について学習します。
当期純利益の計上
株式会社を含む多くの組織や企業は利益を上げることを目標に活動しています。
そして無事に純利益が出た場合は、純資産の増加させる仕訳処理を行います。
具体的な流れについて見てみましょう。
当期純利益を計上したときの処理
当期純利益は損益勘定から繰越利益剰余金(純資産)と呼ばれる利益を集計しておくための勘定に振り替えます。
純資産の増加は貸方に記載します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
損益 | 80,000 | 繰越利益剰余金 (純資産の増加↑) |
80,000 |
純資産 |
当期純損失を計上したときの処理
もし、当期純損失を計上してしまった場合は純資産(元手)の減少として、損益勘定から繰越利益剰余金勘定の借方に振り替えます。
したがって、もしひまわり商事㈱が当期純損失80,000円を計上してしまったら以下のような仕訳を切ります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
繰越利益剰余金 (純資産の減少↓) |
80,000 | 損益 | 80,000 |
当期純利益の計上・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[繰越利益剰余金][損益]
問1
当期純利益500,000円を、損益勘定から繰越利益剰余金勘定に振り替える。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問2
当期純損失300,000円を、損益勘定から繰越利益剰余金勘定に振り替える。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
当期純利益の計上・まとめ
今回は当期純利益の計上について解説しました。純資産勘定はあまり出てこないので忘れがちですが重要な勘定です。しっかりと押さえておきましょう。
次回は剰余金の配当について学んでいきます。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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