[日商簿記2級(商業簿記)]分記法[無料講座・例題付き!]

2021年6月13日

日商簿記2級 分記法

今回は日商簿記2級における分記法について学習します。

チョロ
チョロ
簿記には分記法ってのもあったはずでチュけど、忘れてしまったでチュ~・・・
キュー
キュー
よかろう ならば復習だ

分記法

分記法は商品の売買について、商品(資産)・商品売買益(収益)の2つの勘定に分けて記帳する方法です。

2つに分けて記すので分記法と覚えておきましょう。

では早速、分記法に関する問題を解いてみましょう。

買掛金

次の取引について、分記法によって仕訳しなさい。

①ひまわり商事は商品を300円で仕入れ、代金は掛けとした。

②商品(原価250円、売価350円)を売り上げ、代金は掛けとした。

③決算日を迎えた。期首商品棚卸高は30円、期末商品棚卸高は80円であった。

①商品を仕入れた時の分記法での仕訳

分記法では、商品を仕入れた時に原価で商品(資産)の増加として処理します。

借方には資産の増加として商品を、貸方には負債の増加として買掛金を記入します。

借方 金額 貸方 金額
商品 300 買掛金 300
キュー
キュー
三分法では借方が仕入(費用)やったんやけど、分記法では商品(資産)になってることを確認しとこ

②商品を売り上げた時の分記法での仕訳

分記法によって商品を売り上げた時は、売り上げた商品の原価分だけを商品から減らします。

さらに、売価と原価の差額は商品売買益を用いて処理します。

借方 金額 貸方 金額
売掛金 350 商品 250
商品売買益 100

③決算時の分記法での仕訳

分記法では決算時に仕訳は行いません。

カズ
カズ
取引の都度、商品の残高が分かるから必要ないんだね
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分記法・例題

例題を解いて慣れていきましょう。

問題

次の仕訳をせよ。

金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

使える勘定科目は以下のものとする。

また、仕訳がないときは借方勘定科目に[仕訳なし]と記入すること。

勘定科目:[売掛金][買掛金][商品][商品売買益][仕訳なし]

問1

商品800円を仕入れ、代金は掛けとした。なお仕訳の処理は分記法で行っている。

借方 金額 貸方 金額

問2

商品(原価750円、売価1,000円)を売上げ、代金は掛けとした。なお仕訳の処理は分記法で行っている。

借方 金額 貸方 金額
商品売買益

問3

決算日を迎えた。期首商品棚卸高は100円、期末商品棚卸高は150円であった。なお仕訳の処理は分記法で行っている。

借方 金額 貸方 金額

解答(クリックで展開)

分記法・まとめ

今回は分記法について学習しました。三分法との違いはしっかりと押さえておきましょう。

チョロ
チョロ
商品売買益をどのタイミングで計上するかが重要でチュ!
キュー
キュー
決算時の仕訳をしない事も押さえておこう!

次回は売上原価対立法について学んでいきます。


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