[日商簿記2級(工業簿記)]材料購入時の処理[無料講座・例題付き!]
今回は、日商簿記2級における材料を購入したときの処理について解説します。
材料を購入したときの処理
材料を購入した場合、材料自体の価格(購入代価)に引取運賃など、材料の購入にかかった付随費用(材料副費)を合計した金額を、材料の購入原価として処理します。
例題を通して確認しておきましょう。
ひまわり工場は、木材10枚(@500円)を購入し、代金は掛けとした。
なお、運送会社に対する引取運賃100円は現金で支払った。
購入原価の算出
購入原価は、購入代価+付随費用で求められます。
したがって、@500円×10枚+100円=5,100円となります。
したがって、購入時の仕訳は以下の通りです。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
材料 (資産の増加↑) |
5,100 | 買掛金 (負債の増加↑) |
5,000 |
現金 (資産の減少↓) |
100 |
材料を返品した場合の処理
工業簿記では、まれに材料を返品するケースが発生します。
その際の処理は通常の商品を返品した時と変わりません。
たとえば、掛けで購入した材料1,000円を返品したときの仕訳は以下の通りです。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
買掛金 (負債の減少↓) |
1,000 | 材料 (資産の減少↓) |
1,000 |
材料を購入したときの処理・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[現金][材料][買掛金]
問1
材料として、鉄板50枚(@1,000円)を購入し、代金は掛けとした。なお、運送会社に対する引取運賃10,000円は現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問2
材料として仕入れた鉄板50枚(@1,000円)のうち、10枚を返品した。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
材料を購入したときの処理・まとめ
今回は材料を購入したときの処理について学習しました。ほとんど通常の商品購入と同じ処理なので、しっかりと押さえておきましょう。
次回は材料を消費したときの処理について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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