[日商簿記2級(商業簿記)]クレジットカード取引[無料講座・例題付き!]
今回は日商簿記2級におけるクレジットカードで商品売買をした場合の処理について学習します。
クレジットカード取引
商品を売り上げた際に、代金の支払いがクレジットカードで行われた場合はクレジット売掛金で処理をします。
名前に売掛金とつくだけあり、後で代金を受け取れる権利です。
実際に問題を通して慣れていきましょう。
次の取引について、仕訳しなさい。
商品5,000円をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社への手数料(販売代金の2%)は販売時に計上する。
クレジット払いで商品を売り上げたときの仕訳
商品を売り上げて、代金の支払いがクレジットカードで行われたときは後で代金を受け取れる権利としてクレジット売掛金(資産)で処理します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
クレジット売掛金 (資産の増加↑) |
売上 | 5,000 |
また、代金の支払いがクレジットカードで行われた場合、会社は信販会社に決済手数料を支払わなければいけません。
この決済手数料は、支払手数料(費用)として処理をします。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
クレジット売掛金 | 4,900 | 売上 | 5,000 |
支払手数料 | 100 |
代金が入金されたときの仕訳
後日、信販会社より商品代金が入金された報告を受けたときにクレジット売掛金を減少させます。
仮に当座預金に振り込まれたとしたら、以下のような仕訳になります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
当座預金 | 4,900 | クレジット売掛金 | 4,900 |
クレジットカード取引・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[普通預金][クレジット売掛金][支払手数料][売上]
問1
商品10,000円をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社への手数料(販売代金の3%)は販売時に計上する。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問2
問1の代金が普通預金口座に入金された。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
クレジットカード取引・まとめ
今回はクレジットカードでの売り上げについて学習しました。支払手数料を計上するタイミングを覚えておきましょう。
次回は期末商品棚卸高の算定について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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