[日商簿記2級(商業簿記)]株式発行にかかる費用[無料講座・例題付き!]
今回は日商簿記2級における株式発行にかかる費用について学習します。
株式発行にかかる費用
株式を発行する時には、株主募集の広告や証券会社への手数料が発生するケースももちろんあります。
そこまで難しい処理ではないので、例題を通してみてみましょう。
② ひまわり商事㈱は増資にあたり、株式500株を1株50円で発行し、全株式について払い込みを受け、当座預金とした。なお、株式発行のための費用500円は現金で支払った。
①設立時の費用を支払ったときの仕訳
会社設立時の株式の発行にかかった費用は、会社設立にかかったほかの費用とともに創立費(費用)を用いて処理します。
資本金の計上とあわせて仕訳を切ると、
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
当座預金 | 50,000 | 資本金 | 50,000 |
創立費 (費用の発生↑) |
5,000 | 現金 (資産の減少↓) |
5,000 |
となります。
②増資時の費用を支払ったときの仕訳
増資のために株式を発行した際の費用は株式交付費(費用)を用いて処理します。
こちらも増資に関する仕訳とあわせて切ると、
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
当座預金 | 25,000 | 資本金 | 25,000 |
株式交付費 (費用の発生↑) |
500 | 現金 (資産の減少↓) |
500 |
となります。
株式発行にかかる費用・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[現金][普通預金][創立費][株式交付費][資本金]
問1
高知株式会社は、会社の設立にあたり、株式300株を1株500円で発行し、全株式の払い込みを受け、払込金額は普通預金とした。なお、株式の発行費用3,000円は現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問2
香川株式会社は、増資に当たり株式の発行費用4,500円を現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
株式発行にかかる費用・まとめ
今回は株式発行にかかる費用について解説しました。創立費と株式交付費の違いについて押さえておきましょう。
次回は当期純利益の計上について学んでいきます。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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