株式取引(指値注文・成行注文)[FP3級講座]
今回はFP3級で問われる株式取引について学習します。
株式取引
上場株式の注文方法については、大きく分けて指値注文と成行注文があります。
指値注文
指値注文は売買価格を指定して注文する方法です。
例えば「A社の株式を@500円で1,000株買う!」の様に指定します。
成行注文
成行注文は売買価格を指定しないで株数等で注文する方法です。
例えば「B社株式をいくらでも良いから1,000株買う!」の様に注文します。
また、同じ株式を2人が同時に購入しようとして片方が指値注文、もう片方が成行注文で購入しようとした場合、成行注文が優先されます。
優先順位について
成行注文優先の原則以外にもいくつか優先される事項があります。
価格優先の原則
同一銘柄について、複数の売り指値注文がある場合はもっとも低い価格が優先されます。
買い指値注文の場合はもっとも高い価格が優先されます。
時間優先の原則
同一銘柄について、複数の指値注文がある場合は早い段階で注文された方の注文が優先されます。
決済
決済については株式の売買が成立した日を含め、3営業日目に決済が行われます。
株式取引・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
問1
指値注文によって株式を買う際には、希望する価格の(①)を指定する。同一銘柄について、市場に価格の異なる複数の買い指値注文がある場合には、価格の(②)注文から優先して成立する。(2017年/1月)
1 ① 上限 ② 低い
2 ① 下限 ② 低い
3 ① 上限 ② 高い
問2
取引所における株式の売買注文の形態には、売買価格の限度を明示して注文する(①)と、売買価格を明示しないで注文する(②)がある。(2010年/5月)
1 ① 指値注文 ② 逆指値注文
2 ① 指値注文 ② 成行注文
3 ① 成行注文 ② 指値注文
問3
証券取引所における株式の売買には、価格優先の原則と時間優先の原則があるが、価格優先の原則とは、例えば同一銘柄に対する複数の売りの指値注文がある場合には、価格の(①)注文が優先されるもので、時間優先の原則とは、例えば同一銘柄に対する複数の指値注文が同じ価格である場合には、時間の(②)注文が優先されるものである。(2009年/5月)
1 ① 高い ② 遅い
2 ① 低い ② 早い
3 ① 高い ② 早い
解説(クリックで展開)
株式取引・まとめ
今回は株式取引について学習しました。
注文方法の二つ、指値注文と成行注文のそれぞれ注文方法と3つの原則を押さえておきましょう。
次回は株式指標について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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