[FP3級]役に立つ?意味ない??メリットや使えないと感じる場面を徹底解説
FP3級はお金に関する知識を得られる国家資格で年間10万人近くが受験されている人気資格になります。
知名度が高いだけに名前は聞いたことがある・・・という方も多いのではないでしょうか。
実はこのファイナンシャルプランナーは資格を取得していなくても肩書として名乗ることはできます。そういった話をすると、
と言った反応をされることが多いです。
そこで今回は、あえてこのFP3級を取得することで得られるメリットは何なのかを紹介していこうと思います。
また、そのメリットを得るために必要なこと、どんな方に向いているかも合わせて書いていこうかなと思います。
FP3級のメリット
お金の知識を学べる
資格にファイナンシャル(財政上の)とつくだけあり、お金についての知識を学ぶことができます。
FP3級で学習する単元は以下のようになっており、いかにも今後の人生においてかかわってきそうなラインナップになっています。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業継承
それぞれ具体的にどのような場面で役に立つか掘り下げてみて行きましょう。
1.ライフプランニングと資産計画
ライフプランニングと資産計画では、具体的に年金の繰り下げ需給や繰り上げ需給、社会保険や公的年金の仕組みや受給条件などに付いて学ぶことができます。
今後貰えるのかどうか危ぶまれている年金ですが、どういった仕組みになっていて、どのように払っておけば保証されるかといったことも学ぶことができます。
2.リスクマネジメント
リスクマネジメントでは保険に関することを学ぶことができます。
生命保険や医療保険はほとんどの方が加入されていると思いますが、賠償責任保険に関しても車を今後購入する場合は前提知識として押さえて置くとどのような補償が受けられるのか、どの範囲まで保証してもらえるかを知ることができて役に立ちます。
3.金融資産運用
金融資産運用ではその名の通り、資産運用について学ぶことができます。
外貨建ての株取引だったり、投資信託の手続きだったり、また、それで得られた利益の税金計算の手法も学びます。
全員が全員必須といったわけではありませんが、今後投資活動を通してお金を増やしたい方は必要不可欠な知識です。
4.タックスプランニング
タックスプランニングでは所得税の基本や、所得控除、課税計算について学ぶことができます。
サラリーマンとして働いている分においてはさらっと表面をなぞるような知識を得られる程度ですが、個人事業主や副業をしている方にとってはここで学ぶ知識がそのまま役に立ちます。
筆者自身もこのサイトで収入を得ていますが、FPを通して学んだ知識が直結しています。
5.不動産
不動産の項目では、不動産の取引や法令、税金などについて掘り下げて学んでいきます。
将来的に不動産業界に就職するつもりがなければあまり関与しない分野ではありますが、一生に一度の家という大きな買い物をする際には住宅ローンの知識などがあると自分のプランに合ったものを選びやすくなるので有利になります。
6.相続・事業継承
相続・事業継承では、相続時の資産の評価額算定や、相続に関する手続きをします。
自分が相続人になる場合も被相続人になる場合もこの知識はあった方がよく、特に借金があった場合に放棄の手段や手続きを知っているとそれだけでも損をしなくて済むので万が一のために備えておくと良いですね。
転職に有利
次に、転職においてかなり有利になるという点です。
国家資格で国からのお墨付きがもらえるFP3級は知名度が高いだけに企業からのオファーも多く、特にお金を扱う業界や部門では持っていることが前提条件というところもあります。
FPの転職事情に関する記事や求人数・向いている仕事を調べてまとめた記事もあるので、どれくらい有利なのか知りたい方は読んでみてください。
FP2級の受験資格が得られる
FP3級の上位資格としてFP2級なるものがあり、この資格を受験するにはFP3級の資格を取得している必要があります。
FP2級は3級の上位に位置しているだけあり評価も高く、難易度もそこそこあることから価値のある資格として広く認知されています。
FP3級を飛ばして2級だけ取得する!というのは不可能なためあらかじめFP3級を取得していることは2級を取得する上でも大きなメリットとなってきますね。
独立にも応用が利く
FPを通して得られる知識は個人の役に立つ知識なので、コンサルタントやアドバイザーとして顧客をもって独立している方も筆者の周辺で何人か知っています。
独立するとなるとFPの資格だけでなくさらに専門的な知識や営業力なども必要となってきますが、いずれにしてもFPの知識を持っていることは前提条件になるので資格がなければ始まりませんね。
FP3級が役に立たない・使えないと言われる理由
FP3級には上記のようなメリットがありますが、一方で使えない・役に立たないといった意見も見受けられます。
その理由も確認しておきましょう。
難易度が低くて誰でも取得できる
FP3級は合格率も8割越で、そこまで難しい資格ではありません。
したがって、簡単に取れる資格なので、転職市場でも他の資格より評価されにくいといった実態はあります。
そのためFP2級まで取得する方も多いです。
しかし、先述の通りFP2級を受験するためにFP3級を持っている必要があります。
FP2級の取得を見越す方も、まずは3級を取らないといけないので、基礎をないがしろにせず、しっかりと取得していきましょう。
独占業務がなく、税理士や弁護士の領域に踏み込めない
ファイナンシャル・プランナーと言う職業は、資格がなくても名乗れます。
一応FPにもファイナンシャル・プランニング技能士といった独占名称がありますが、あくまで名称だけですしファイナンシャル・プランナーといった方が認識されやすいので、資格のメリットをそこまで感じられないケースも多いです。
さらには、お金に関する法律相談や、確定申告の相談は弁護士・税理士の業務内容に踏み込んでしてはいけないといった決まりもあります。
このように、名称・業務ともに不自由が多いため、役に立たないといった声も多いそうです。
不合格だった方や活かせていない方のひがみの声も
FPに限った話ではありませんが、その資格に合格できなくて負け惜しみで資格が役に立たないと言っていたり、資格を取ったものの活かしきれていないため使えないと言っている方も多いです。
試験なので確かに落ちる人もいれば、学歴同様、資格もあって100%成功を保証するものではありません。
最後に活かすか活かせないかは、ご自身の営業力や仕事に対する姿勢も大きいです。
まずはどのように活かすか、どのように試験を突破するかも落ち着いて考えてみるとよいでしょう。
FP3級はどんな人に向いている?
FP3級に向いている方はどんな人なんでしょうか。こちらも掘り下げてみてみましょう。
金融・保険に興味がある人
FPの資格が活きる業界は金融業界や保険業界、不動産業界が挙げられます。
主に営業がメインになりますが、どのプランを選ぶとどのような恩恵が得られるかを説明し納得してもらうスキルが必要になってくる一方で売れれば大きく稼げる分野でもあります。
主婦(夫)
主婦(夫)の方で、家の家計を管理している、という方もお金の知識があると節約だったり投資で着実に稼ぐ方法を身に着けて家計の足しにすることができるようになります。
また、いくら稼ぎがあったら税金はどれくらい払わないといけないといった知識もつくので節税に繋げることもできます。
お金が好きな人
また、お金が好きな人もFPの資格は相性がよいです。とどのつまり全員ですね。
お金の流れや仕組み、価値の測り方などもFP経由で得ることができて、将来的に資産を形成するために今どのようなプランを組んで運用していけばよいかもわかります。
お金はいくらあっても困ることはないので、早いうちから無駄遣いせず、適切な運用を行えるように知識はつけておきたいですね!
FP3級を取得するために
FP3級の合格率は毎回7~80%と高い水準ですが取得したいと考えた場合はしっかりと対策する必要があります。
FPを知ろう
FPの試験傾向はどのような物か、どんな内容が出題されるのかと言った情報や、合格率、難易度、どういったテキストを使えばよいのか、その選び方なども知っておく必要があります。
当サイトではそれらもあわせてまとめているので、是非ご覧になってみてください。
勉強方法をしっかりと把握する
いざ勉強しようと一念発起してもしっかりとプランを立てて正しい勉強方法を重ねていかなければ点数も伸び悩み中々合格できません。
筆者が実際に勉強した際にどのような点に気を付けたか、どのような勉強をしたかをまとめた記事もあるので、あわせてご覧ください。
FP3級のメリットまとめ
お金は非常に大切です。
仕事に活かせるから、転職のためと言った理由でFP3級を狙うのももっともですが、それ以外の普段の生活でも役に立つ知識が得られるので自分にも関係あるかも!と思って取得しておくと今後の将来で役に立つことは断言できます。
時間やコストもそこまでかからないので、興味を持った方は是非チャレンジしてみてください!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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