[FP3級]火災保険(住宅火災保険・住宅総合保険)[無料講座・例題付き!]
今回はFP3級の火災保険について学習します。
火災保険
火災保険は火災によって生じた建物や家財の損害を補填するための保険です。
名前に火災とありますが、落雷や風災と言った自然災害などにも適応される点がポイントです。
火災保険の種類
火災保険にはいくつか種類がありますが、住宅物件に適応される保険についてみてみましょう。
住宅火災保険
もっとも一般的な保険で、火災・落雷・風災等に適応される保険が住宅火災保険になります。
住居用の建物だけでなく、その建物内の家財も対象となります。
住宅総合保険
住宅火災保険よりも補填範囲を広げ、水害や盗難なども補填できる保険が住宅総合保険になります。
範囲の違いはよく問われるので以下の表を基に押さえておきましょう。
損害内容 | 住宅火災保険 | 住宅総合保険 |
火災、落雷、爆発、破裂、風災、雹災、雪災害 | ○ | ○ |
水害、水漏れ | × | ○ |
盗難 | × | ○ |
外部からの落下、飛来、衝突 | × | ○ |
持出家財の損害 | × | ○ |
地震、噴火、津波 | × | × |
保険金の支払額
火災保険は契約時の保険金額が保険価額の80%以上かどうかで算定方法が変わります。
実損填補
保険金額を限度として、実際の損害額が支払われます。
保険金額が保険価額の80%以上の時はこちらの算定方法が適用されます。
比例填補
保険金額が保険価額の80%以下の時、以下の公式によって算定されます。
損害保険金=損害額×保険金額÷(保険価額×80%)
失火責任法
失火責任法によって軽過失によって火災を引き起こした場合は隣家に損害を与えてしまった場合でも賠償責任を負わなくて良いことが定められています。
また、借家人が借家を消失させてしまった場合、家主に対しては損害賠償責任を負わなければいけません。
地震保険
火災保険では地震や噴火、津波によって生じた火災について、補償の対象外となってしまいます。そのためあわせて地震保険にも加入しなければいけません。
地震保険のポイントとしては以下の4つになります。
- 単独では加入できず、火災保険とセットで契約しなければいけない
- 住宅と住宅内の家財(1個または1組の価格が30万円以下に限る)が補償の対象
- 保険金額は火災保険の30~50%の範囲で設定可能(ただし上限は建物が5,000万円、家財が1,000万円)
- 損害の程度(全損、大半損、小半損、一部損の4段階)
火災保険・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
問1
火災保険では、突風によって住宅の窓ガラスや屋根が破損し、一定の損害が生じた場合、補償の対象となる。(2014年/1月)
○
×
問2
借家人が失火により借家と隣家を焼失させてしまった場合、借家人に重大な過失が認められないときは、民法および失火の責任に関する法律の規定上、借家の家主に対する損害賠償責任を(①)、隣家の所有者に対する損害賠償責任(②)。(2019年/1月)
1 ① 負うが ② は負わない
2 ① 負い ② も負う
3 ① 負わないが ② は負う
問3
地震保険は、単独での加入はできず、火災保険とセットで加入する必要があり、地震保険の保険金額は、主契約である火災保険の保険金額の30%から()の範囲内で設定する。(2018年/1月)
1 50%
2 70%
3 90%
解説(クリックで展開)
火災保険・まとめ
今回は火災保険について学習しました。
住宅火災保険と住宅総合保険それぞれの守備範囲はしっかりと押さえておきましょう。
次回は損害保険の中の自動車保険について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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