[FP3級]投資信託の分類[無料講座・例題付き!]
今回はFP3級で問われる投資信託の分類について学習します。
投資信託の分類
投資信託にはいくつかの観点から分類することができます。
投資対象による分類
投資の対象が社債か株式かによって以下の2つに分かれます。
- 公社債投資信託・・・株式を一切組み入れないで運用する投資信託になります。
- 株式投資信託・・・株式を組み入れて運用できる投資信託になります。
購入時期による分類
購入時期が限定されているか否かによっても以下の2つに分かれます。
- 追加型(オープン型)・・・いつでも購入できる投資信託になります。
- 単位型(ユニット型)・・・募集期間中だけ購入できる投資信託になります。
解約時のペナルティの有無による分類
追加型公社債投資信託についてはさらに2パターンに分かれます。
- MMF(マネー・マネジメント・ファンド)・・・買付日から30日未満の解約にペナルティが発生します。
- MRF(マネー・リザーブ・ファンド)・・・ペナルティは一切ありませんが、MMFよりも利回りが低くなります。
解約の可否による分類
解約の可否についても以下の2パターンがあります。
- オープンエンド型・・・いつでも解約できる投資信託になります。
- クローズドエンド型・・・解約できない投資信託で、換金する場合は市場で売却することになります。
運用スタイルによる分類
運用スタイルによる分類としては大まかに以下の2つに分かれます。
- インデックス(パッシブ)運用・・・ベンチマーク(日経平均株価やTOPIX)に連動した運用成果を目標とする運用スタイルです。
- アクティブ運用・・・ベンチマークを上回る運用成果を目標とする運用スタイルです。
アクティブ運用の詳細
アクティブ運用についてはさらに4つにわけることができます。
- トップダウン・アプローチ・・・マクロ的な投資環境を予測し、資産配分や投資する業種を決定した後で個別銘柄を選ぶ運用スタイルです。
- ボトムアップ・アプローチ・・・個別企業の調査や分析から投資対象を選定する運用スタイルです。
- グロース型・・・将来的に成長が見込める銘柄に投資する運用スタイルです。
- バリュー型・・・企業の利益や資産から判断し、割安だと思われる銘柄に投資するスタイルです。
利益の出方による分類
- ブル型ファンド・・・相場が上昇した時に利益が出るように設計された投資信託になります。
- ベア型ファンド・・・相場が下落した時に利益が出るように設計された投資信託になります。
投資信託の分類・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
問1
投資信託約款に株式を組み入れることができる旨の記載がある証券投資信託は、株式をいっさい組み入れていなくても株式投資信託に分類される。(2019年/5月)
○
×
問2
MRF(マネー・リザーブ・ファンド)の投資対象は、信用力の高い大企業の株式や社債が中心となっている。(2015年/5月)
○
×
問3
パッシブ運用とは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの市場インデックスに連動した運用成果を目指す運用手法である。(2019年/9月)
○
×
問4
投資信託の運用において、バリュー型運用とは、一般に、企業の業績や財務内容等からみて株価が割安な水準にあると判断される銘柄を選択して投資する手法をいう。(2013年/9月)
○
×
解説(クリックで展開)
投資信託の分類・まとめ
今回は投資信託の分類について学習しました。
それぞれの運用スタイルについてはよく問われる分野で1回で2問ほど問われることもあります。しっかりと得点源にできるように勉強しましょう。
次回は投資信託の制度について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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