[FP3級]債券の利回り[無料講座・例題付き!]
今回はFP3級で問われる債券の利回りについて学習します。
債券の利回り
債券の利回りは、当初の投資額に対する利息と償還差損益の割合を表した物になります。
さらに深堀すると以下の4つに分かれます。
直接利回り
投資金額に対する毎年の利息収入の割合を直接利回りと呼びます。
直接利回りの求め方は以下の通りです。
\[直接利回り(\%)=\frac{表面利率}{購入価格}×100\]
応募者利回り
債券の発行時に購入し、償還まで所有した場合の利回りを応募者利回りと呼びます。
応募者利回りの求め方は以下の通りです。
\[応募者利回り(\%)=\frac{表面利率+\frac{額面(100円)-発行価格}{償還期限(年)}}{発行価格}×100\]
最終利回り
すでに発行されている債券を時価で購入し、償還まで所有した場合の利回りを最終利回りと呼びます。
最終利回りの求め方は以下の通りです。
\[最終利回り(\%)=\frac{表面利率+\frac{額面(100円)-購入価格}{残存年数(年)}}{購入価格}×100\]
所有期間利回り
新規発行の債券または既発行の債券を購入し、償還前に売却した場合の利回りを所有期間利回りと呼びます。
所有期間利回りの求め方は以下の通りです。
\[所有期間利回り(\%)=\frac{表面利率+\frac{売却価格-購入価格}{所有期間(年)}}{購入価格}×100\]
\[利回り(\%)=\frac{表面利率+\frac{売ったときの価格-買った時の価格}{所有年数(年)}}{買った時の価格}×100\]
因みにそれぞれの利回りを期間ごとにあらわすと以下の様になります。
債券の利回り・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
問1
表面利率(クーポンレート)3%、残存期間6年の固定利付債券を、額面100円当たり103円で購入した場合の単利最終利回りは、()である。なお、答は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入している。(2018年/5月)
1 2.43%
2 2.50%
3 3.40%
問2
表面利率(クーポンレート)1.2%、残存期間4年の固定利付債券を、額面100円当たり101円で購入し、2年後に額面100円当たり100円で売却した場合の所有期間利回り(単利)は、()である。なお、税金や手数料等は考慮しないものとし、答は%表示の小数点以下第3位を四捨五入している。(2019年/9月)
1 0.69%
2 0.73%
3 0.87%
解説(クリックで展開)
債券の利回り・まとめ
今回は債券の利回りについて学習しました。
利回りの問題は毎回必ずと言って良いほど出ます。解き方にはパターンがあるので何問か解いて100%正答できるようにしておきましょう。
次回は債券のリスクについて学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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