傷害保険(傷害・賠償責任保険)[FP3級講座]
今回はFP3級の傷害保険について学習します。
傷害保険と賠償責任保険
日常生活において交通事故や火災、不慮の事故によって自身が怪我をしたり、相手に怪我をさせてしまったり、はたまた物を壊すなどして賠償責任を問われることがあります。
ここでは主に2つの保険、傷害保険と賠償責任保険を見ていきましょう。
傷害保険
傷害保険は日常生活におけるさまざまな怪我に対して保険金が支払われる制度です。
主な傷害保険としては以下のようなものがあります。
- 普通傷害保険・・・国内外を問わず、日常生活で起こる傷害を補償する保険です。病気や食中毒、自殺、地震、噴火、津波が原因となる傷害は補償の対象となりません。
- 交通事故傷害保険・・・国内外で起きた交通事故、乗り物や建物の火災による傷害を補償する保険です。
- 国内旅行傷害保険・・・国内旅行中の傷害を補償する保険です。食中毒も補償の対象となります。
- 海外旅行傷害保険・・・海外旅行中の傷害を補償する保険です。対象は家を出てから帰宅するまでで、食中毒や地震、噴火、津波が原因の傷害も補償の対象となります。
賠償責任保険
賠償責任保険は、偶然の事故によって相手に怪我をさせたり物を破損させたり等により賠償責任を負った場合に補償される保険です。
主な賠償責任保険としては以下のようなものがあります。
- 個人賠償責任保険・・・日常生活における事故によって他人に怪我をさせたり、他人の物を壊したことにより賠償責任を負った場合に備える保険です。業務中の賠償事故は対象外になります。
- PL保険(製造物賠償責任保険)・・・企業向けの保険で、製造販売した製品の欠陥によって他人に損害を与えた場合に備える保険です。
傷害保険・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
問1
普通傷害保険において、被保険者がウイルス性の食中毒により通院した場合は、通常、保険金支払の対象となる。(2019年/5月)
○
×
問2
海外旅行傷害保険は、国内空港を出発してから国内空港に帰着するまでが対象となるため、住居から国内空港に移動する間に負ったケガは補償の対象とならない。(2020年/1月)
○
×
問3
食品の製造販売を営む企業が、販売した食品が原因で顧客が食中毒を起こし、法律上の損害賠償責任を負うことにより被る損害に備える場合には、()への加入が適している。(2018年/1月)
1 受託者賠償責任保険
2 施設所有(管理)者賠償責任保険
3 生産物賠償責任保険(PL保険)
解説(クリックで展開)
傷害保険・まとめ
今回は傷害保険について学習しました。
どのような傷害や事象が補償されるかよく問われるのでしっかりと押さえておきましょう。
次回は損害保険の税金について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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