[AFP]認定研修における提案書の作成手順について!丸写しでも大丈夫!?おすすめの教育機関は?
FP2級を持っている方が次にステップアップしたり、未経験の方がFP3級を飛ばして2級を受験したりするためにAFP認定研修を受けるケースも非常に多いかと思います。
しかしAFP認定研修を受けるにあたって
と言ったように提案書作成で挫折する方も多いです。
確かに、AFP認定研修で最もメンドクサイ大変なのが提案書の作成ではないでしょうか。
今回は提案書作成業務についての解説をしていこうと思います。
AFP認定研修の提案書とは?
そもそもAFP認定研修の提案書って何?と言ったところから見てみましょう。
AFP認定研修の研修過程の一つ
AFPに登録するにあたっては
- AFP認定研修を修了すること
- 2級FP技能検定資格に合格すること
の2つの要件を満たす必要があります。
AFP認定研修の内容としては
- FP基礎
- リスクと保険
- 金融資産運用設計
- 不動産運用設計
- ライフプランニング・リタイアメントプランニング
- タックスプランニング
- 相談・事業承継設計
- 提案書作成
となっており、提案書作成が必要であることが分かります。
また、AFP認定研修機関はさまざまですが基本的に通信講座がメインです。
内容によって受講期間や費用、必要な単位数が異なってきます。
以下の記事でそれらの違いについてまとめているので、参考にしてみてください。
最低で1日あれば書ける??
AFP認定研修にかかる時間ですが、基本的には数日~数週間とされています。
ただし動画は垂れ流しでよく、中には1日で受講を終えて1日で提案書を書いてしまう方もいらっしゃるようです。
講義の受け方
AFP認定研修の講義の受け方について解説します。
全体的な動画は聞き流しても問題なし
基本的に通信講座で動画を見るため、最悪講義中に寝ていても問題ありません。
特にFP2級をすでに取得している方の場合、試験でやった内容の繰り返しなので退屈なのも十分わかります。
また、スクールによっては内容もまちまちで、同じようなことを繰り返し言っていて退屈そのもの・・・なんてこともあります。
基本的にFPの基本知識から始まりますが、提案書作成に関してはあまり必要ないため、適当に聞き流しても問題ないのではないでしょうか。
一方でFPをまだ取得していない、FP3級の免除を目的として受講する、と言う方は基礎知識がないことが考えられます。知識を補う意味でも受講しておいた方が良いと言えます。
講師の方の解説するポイントをメモ
提案書作成に関する講義については重要です。
特に講師の方が何度も同じことを繰り返し解説している場合、その箇所は提案書で求められる内容になっています。
重要なポイントは講師の方も「ここを見ているから」・「合否に関わるところだから」と断言してくれるので、その点だけは押さえておきましょう。
提案書の作成方法
次に、提案書の作成方法を紹介します。
課題内容を確認
まずは課題内容を確認する必要があります。
基本的に重視するのは以下の4つで、
- 顧客の家族構成
- 顧客の金融資産
- 顧客の借り入れ状況
- 顧客が加入している保険
を押さえておきましょう。
これらを加味したうえで提案書を作成していくことで、基本的な枠組みはできると言えます。
CFを作成
上記で紹介した課題内容を加味したうえでCF(キャッシュフロー)を作成します。
キャッシュフローを作成することでお金の流れが分かるので改善点や問題点も見えてくると言えます。
FP2級の取得から時間がたってしまっている場合忘れている内容も多いかと思いますが、複利の計算などはよく出るので再度学習しておきましょう。
問題点をもとに提案書を作成
作成したキャッシュフローをもとに問題点を見つけ、どのように改善するか提案するのが提案書です。
今まではどうだったと言った過去の点や、今後どうするべきかと言った未来の点をしっかり押さえたうえで論理的に説明できるよう注意して書いていきましょう。
提案書の構成
AFP認定研修で作成する提案書の構成ですが、ただ問題点や改善点を列挙するだけではなかなか合格できません。
提案書では
- 表紙
- はじめに
- 現状分析
- 改善前の将来像(このままいくとどうなるか)
- 問題点・改善点
- 改前後の将来像(改善後どうなるか)
- プランにおける注意点
などがあります。
表紙
表紙にはタイトルと顧客名、プランナー(ご自身)の名前、そして作成日を記入します。
はじめに
はじがきには目次を挿入しましょう。
現状分析
現状分析として、顧客の現状や依頼内容(将来像の希望)、ライフイベント表の作成を行う必要があります。
この辺りは課題内容に記載されており、先ほど紹介した内容をそのまま書いていけば問題ありません。
改善前の将来像
改善前の将来像の提示では、このまま生活を続けていくとどのようになるかを提示します。
基本的にはキャッシュフロー表を作成すると数年後に赤字になります。
問題点・改善点
問題点・改善点の項目では、このままではなぜ赤字になるのか、どのようにすれば改善できるのかと言った内容を提示します。
ここではあくまで赤字から脱出できる方法を提案すればよく、この投資をすれば将来○○万円以上稼げますよ!と言った営業的な内容を加える必要はありません。
あくまで最低限の施策にとどめておくことも重要です。
改善後の将来像
改善点を加味したうえで、将来的にキャッシュフローがどのように推移していくかも表として作成する必要があります。
改善前と比べてどれくらい良くなったか、しっかりと赤字にならないようになっているかを確認しておきましょう。
プランにおける注意点
最後にプランの注意点を書いて終わりです。
- 顧客へのアドバイス
- 家族、経済状況の変化でプランの見直しが必要になる点
- 定期的な見直しが必要な点
を書いておけば問題ありません。
提案書を書くコツ
いきなり提案書を書けと言われてもフォーマットもなく、指標とするものがなければペンも進みません。
提案書を書くにあたってのコツも紹介しておきます。
日本FP協会の提案書を参考に
日本FP協会がAFP認定研修を受験している方を対象に後悔しているのが提案書作成ツールです。
この提案書作成ツールに沿って数値を入れていくだけで提案書を作ることができるので非常に心強いツールとなります。
誤字・脱字に注意!
AFP認定研修で求められる提案書は実際の顧客に渡すものではありません。
しかし誤字や脱字が多い場合、採点をする側も良い印象は持たないと言えます。
誤字や脱字が多いからそれだけで不合格!とはならなくても、減点要素の一つとなる可能性は高いので、気を付けて作成することを注意しましょう。
最悪丸写しでもOK!?
中には提案書の見本の丸写しで合格できた!と言う方もいらっしゃいます。
認定研修を修了することが目的の場合はこれでも良いかと思うのですが、最終的にAFPに求められる能力は顧客に対して、より良いマネープランを提供できるかどうかです。
必要な文章能力を培わずに合格しても本番で役に立たない・・・と言うパターンも考えられるので、その点は十分に考慮しましょう。
AFP認定研修機関の選び方
最後に、AFP認定研修機関の選び方を紹介して終わります。
いずれも提案書の作成方法についてしっかりと解説されているので安心してください。
FP2級を持っているのであればLEC東京
すでにFP2級を持っている場合、AFP認定研修を修了するだけでAFPに登録できます。
講習の費用は1万円程でも受講できる機関が多いですが、中には質問ができなかったり受講期間が短かったりする機関もあるので注意が必要です。
筆者の場合、LEC東京リーガルマインドで受講しましたが、1年程受講期間があり質問も可能、加えて費用も1万円前後で受講できたのでコスパは非常に良かったと記憶しています。
選択肢として教材なしの,8000円台のコースもありますが、こちらは質問もできないので注意しましょう。
FP2級を持っていないのであればフォーサイト
FP2級を取得しておらず、FP3級を飛ばしていきなりFP2級・AFPを狙う場合はフォーサイトがおすすめです。
こちらの講座では講習を修了するだけでFP2級の受験資格が得られるので、短期間で試験を取得したい場合におすすめです。
もちろん、FP2級の対策も数あるスクールや通信講座の中でダントツです。
詳しい内容は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧いただければと思います。
AFP認定研修の提案書まとめ
今回はAFP認定研修の提案書作成の流れや注意点、おすすめの機関を紹介しました。
AFPにサクッと登録したい!と言う方はあまり提案書に時間を掛けられないと思うので、手っ取り早く対策してしまいましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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