[日商簿記2級(商業簿記)]株式発行にかかる費用[無料講座・例題付き!]

2021年8月11日

日商簿記2級 株式発行にかかる費用

今回は日商簿記2級における株式発行にかかる費用について学習します。

チョロ
チョロ
そういえば株式発行に費用がかかったんでチュけど、これはどう処理するでチュ?
モナ
モナ
株式交付費って科目があるニャ

株式発行にかかる費用

株式を発行する時には、株主募集の広告や証券会社への手数料が発生するケースももちろんあります。

そこまで難しい処理ではないので、例題を通してみてみましょう。

① ひまわり商事は、会社の設立にあたって株式1,000株を1株50円で発行し、全株式の払い込みを受け、払込金額は当座預金とした。なお、株式発行のための費用1,000円と、その他会社の設立にかかった費用4,000円をあわせて現金で支払った。

② ひまわり商事㈱は増資にあたり、株式500株を1株50円で発行し、全株式について払い込みを受け、当座預金とした。なお、株式発行のための費用500円は現金で支払った。

①設立時の費用を支払ったときの仕訳

会社設立時の株式の発行にかかった費用は、会社設立にかかったほかの費用とともに創立費(費用)を用いて処理します。

資本金の計上とあわせて仕訳を切ると、

借方 金額 貸方 金額
当座預金 50,000 資本金 50,000
創立費
(費用の発生↑)
5,000 現金
(資産の減少↓)
5,000

となります。

②増資時の費用を支払ったときの仕訳

増資のために株式を発行した際の費用は株式交付費(費用)を用いて処理します。

こちらも増資に関する仕訳とあわせて切ると、

借方 金額 貸方 金額
当座預金 25,000 資本金 25,000
株式交付費
(費用の発生↑)
500 現金
(資産の減少↓)
500

となります。

キュー
キュー
会社を設立するまでが創立費、した後が株式交付費ってわけやな

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株式発行にかかる費用・例題

例題を解いて慣れていきましょう。

問題

次の仕訳をせよ。

金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。

使える勘定科目は以下のものとする。

勘定科目:[現金][普通預金][創立費][株式交付費][資本金]

問1

高知株式会社は、会社の設立にあたり、株式300株を1株500円で発行し、全株式の払い込みを受け、払込金額は普通預金とした。なお、株式の発行費用3,000円は現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額

問2

香川株式会社は、増資に当たり株式の発行費用4,500円を現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額

解答(クリックで展開)

株式発行にかかる費用・まとめ

今回は株式発行にかかる費用について解説しました。創立費と株式交付費の違いについて押さえておきましょう。

チョロ
チョロ
創立前が創立費、創立後が株式交付費でチュ
キュー
キュー
ちなみに開業費ってのもあるけどあまり出て来んから頭の片隅に置いておくくらいでええで

次回は当期純利益の計上について学んでいきます。


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