[日商簿記2級]最短合格までの勉強時間は？社会人が1～2週間で合格できる？
日商簿記2級を目指すなら、合格に必要な勉強時間を知っておくとスケジュールを立てやすいです。
この記事では、日商簿記2級の合格に必要な勉強時間について解説します。気になる方が多い「社会人が最短どれくらいで合格できるのか」についても解説します。
本記事のまとめ！
- 日商簿記2級の勉強時間は3級保有を前提に200時間ほど必要
- 社会人が1～2週間で合格を目指すのは厳しい
- 日商簿記2級を最短で取るなら通信講座を活用しよう！
日商簿記2級の勉強時間
日商簿記2級の勉強時間は一般的に、200時間前後と言われています。
しかし、下位の日商簿記3級を持っているかいないか、独学か通信講座かなどの前提によって、必要な時間も大きく変わります。
日商簿記3級を持っているなら200時間(3か月)ほど
一般的に日商簿記2級は、日商簿記3級を持っていれば200時間(3か月)あれば間に合うと言われています。筆者が受験勉強を開始したのも日商簿記3級の合格発表を受けてからすぐで、学習期間は大体3ヶ月前後でした。
1日に1時間確保できるなら3か月、2時間確保できるなら2か月弱を準備期間としてあてれば十分です。
日商簿記3級を持っていないなら300時間(5か月)以上
日商簿記2級の勉強時間200時間は、日商簿記3級をすでに取得していることが前提です。
もし「いきなり日商簿記2級を受ける！」という場合は追加で100時間以上かかることを念頭に置きましょう。
参考：日商簿記3級は50～100時間ほどかかる
参考までに、日商簿記3級は合格までに50～100時間ほど必要です。
日商簿記2級の最短合格は？週数シミュレーション
SNSや掲示板では「日商簿記2級に○○日で合格した！」といった意見が見られます。実際に実現可能かどうか、確認しておきましょう。
日商簿記2級に1週間で合格するのはほぼ不可能
日商簿記2級に1週間で合格を目指す場合、1日当たり28時間以上勉強する必要があります。したがって常人が1週間で日商簿記2級に合格することはほぼ不可能です。
日商簿記2級に1週間で合格できる可能性がある方は以下の通りです。
- 地頭が良く、一発で覚えられる天才
- 中規模以上の企業で経理の経験があり、複雑な論点を理解している
日商簿記2級に2週間で合格するなら1日14時間
日商簿記2級に2週間で合格を目指す場合、1日当たり14時間以上勉強する必要があります。理論上不可能ではありませんが、1日14時間の勉強も現実的ではありません。
日商簿記2級に2週間で合格できる可能性がある方は以下の通りです。
- 長時間勉強が苦にならない方
- 学生や無職で時間を大量に確保できる方
日商簿記2級に1ヵ月で合格するなら1日6時間
日商簿記2級に1ヵ月で合格するなら、1日6～7時間の勉強で十分に合格が見えてきます。
特に商業系の学生や、経理部門で働いているサラリーマンは日中も簿記に触れるケースが多く、実現可能です。
- 商業系の学生
- 現役経理マン
社会人が最短3ヶ月の勉強時間で日商簿記2級合格を狙うスケジュール例
日商簿記2級は詰め込めば1ヵ月以内での合格も可能です。ただし、普通の社会人ではなかなか実現不可能です。
社会人が働きながら無理なく勉強するとすれば、1日あたり2時間捻出して、3ヶ月ほどで合格を狙いましょう。
社会人が日商簿記2級に3ヶ月で合格するスケジュール例を紹介します。
- 試験3ヶ月前～70日前テキストで簿記3級の内容をインプット
日商簿記2級の勉強は遅くても試験の3ヶ月前には始めましょう。まずはインプットが大事です。
そもそもインプットしないとアウトプットできないよね！インプットとしては、参考書の通読がおすすめです。全体の勉強時間を200時間と想定するなら、40時間はインプットとしてつぎ込みましょう。
日商簿記2級は今までやってきた商業簿記だけでなく、新登場する工業簿記にも時間がかかります。工業簿記の方に重点を置いたインプットがおすすめです。
- 試験70日前～1ヵ月前過去問や問題集でアウトプット
一通り日商簿記2級の知識をインプットしたら、次はアウトプットしましょう。
アウトプットは、読んで理解した内容が本当にわかっているのかを確認しつつ、見たことない問題でも自分の頭で考えるための能力を養う最も重要な過程です。
問題集を解く時間も含まれ、最低でも100時間は必要です。1週目はゆっくりでいいので、全体の勉強時間のうちで最も費やすようにしましょう。
- 試験1ヵ月前～1週間前総仕上げ・直前対策
勉強時間のうち50時間ほどは総仕上げの時間です。この時期に2週目の問題集・過去問を進め理解を深めましょう。
同じ問題集を2回解く場合、1回目に解けた問題を解き直す必要はあまりありません。この時期に大切なことは自分の力がついたことの確認だけでなく、苦手を洗い出し潰す作業です。
Adviceどうしてもわからない内容だけをまとめたノートを作っておけば、試験前の最後の復習に役立ちます。 - 1週間～試験までラストスパート
最後の1週間は最も大事な期間であり、合否の明暗を分ける時期です。ここで10時間ほど費やします。ラストスパートとして、分からなかった問題を徹底的に解いていきましょう。
筆者は3級の試験1週間前の過去問5回で全部70点以下、2級も試験1週間前の過去問5回で3回70点以下でしたが、本番ではどちらも80点以上を叩き出せています。
焦らず慌てず諦めず。(筆者はこのことをトリプルAと呼んでいます。)最後の最後まで粘りながら分からない問題を3週4週し、完成度を高めていきましょう。
日商簿記2級に最短の勉強時間で合格するためのポイント
筆者は運よく日商簿記3級～2級までストレートに合格できました。しかし中には何度受けても合格できない、500時間以上かけてもわからないという方も多いです。
必要以上に勉強時間をかけても、要領よく勉強しなければ日商簿記2級には合格できません。効率的に勉強する方法を押さえておきましょう。
工業簿記に時間をかけて高得点を狙う
日商簿記2級の配点は「商業簿記：工業簿記＝6：4」です。一見商業簿記の方が配点が高く、重点的に対策したくなります。
しかし、工業簿記は出るパターンが決まっていて得点に直結します。工業簿記は時間をかければかけただけ伸びるので、優先して勉強しておきましょう。
勉強時間より勉強内容を重視して勉強する
ただ勉強時間を重ねただけで、自然に点数が上がって合格ラインを超えることはありません。毎回勉強内容を意識して、しっかりとインプット・アウトプットすることが重要です。
質の良い勉強さえできていれば200時間どころか150時間ほどでも日商簿記2級に合格可能です。日商簿記2級の詳しい勉強方法については以下の記事でまとめています。
スキマ時間を活用する
社会人・主婦・学生に限らず、時間は有限です。限られた時間の中で日商簿記2級に合格するためには、スキマ時間の活用が重要です。
例え1日あたりの10分のスキマ時間でも、3ヶ月あれば15時間になります。小さなスキマ時間をかき集めれば勉強時間を確保できます。
忙しい人でも合格・不合格を分けるポイントとして、スキマ時間を使っているかどうかは大きいです。
独学が難しいと感じたら通信講座で最短合格を狙おう！
「会社が忙しくて勉強時間が確保できない」「独学だとだらけてしまって時間がかかってしまう」と言う方は、通信講座がおすすめです。
通信講座を活用することで、重要論点に絞った学習ができたり、理解しにくいところを丁寧な解説で理解できたりするため、最短の勉強時間で合格を目指せます。
特にフォーサイトなら、eラーニングアプリのManaBunでスキマ時間を活用して効率的に勉強できます。
日商簿記2級の勉強時間に関するよくある質問
- 日商簿記2級に最短1週間～2週間で合格することは可能ですか？
- 学生や無職で時間に余裕があるなら可能かもしれません。しかし社会人には厳しく、現実的ではありません。
- 日商簿記2級に最短50時間～100時間で合格するにはどうすれば良いですか？
- 通信講座を活用して重要ポイントを集中的に押さえていきましょう。ただし、100時間以内での簿記2級合格は通信講座を活用しても困難です。もう少し時間にゆとりをもって勉強すると良いです。
- 日商簿記2級は独学だと何か月くらい必要ですか？
- 日商簿記2級に独学で合格する場合、200時間～300時間はかかります。通信講座よりも時間はかかるため、あらかじめ長めにスケジュールを組んでおくと良いです。
日商簿記2級の勉強時間まとめ
本記事のまとめ！
- 日商簿記2級の勉強時間は3級保有を前提に200時間ほど必要
- 社会人が1～2週間で合格を目指すのは厳しい
- 日商簿記2級を最短で取るなら通信講座を活用しよう！
簿記2級の勉強時間は200時間です。しかし勉強時間はあくまで目安で、大事なのは勉強の質です。
質を高めれば最短150時間ほどでの日商簿記2級取得も狙えます。逆に、質が悪ければ何時間かけて何回受けてもなかなか合格はできません。
独学が難しいなら通信活用もフル活用して、最短で簿記2級に合格できるよう頑張りましょう！
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
