情報処理技術者試験とはどんな資格?試験の概要や各試験の違いなど
情報処理技術者試験とはIPAが主催する国家資格でIT全般にかかわることからセキュリティやネットワーク、データベースに特化した試験などいくつかの群からなる試験です。
スキルレベルが1~4まで用意されており、数字が上がっていく程難易度も上がっていきます。
昔は第一種・第二種情報処理技術者認定試験と呼ばれたり情報処理システム監査技術者試験といった名前だったりと名前が良く変わり、最近では情報セキュリティスペシャリストが情報処理安全確保支援士に移行するなど名前は度々変更されます。
しかし、この試験自体1969年から存在している非常に歴史の深い試験になります。
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ITパスポート試験
ITパスポート試験については以下のページで詳細にまとめています。
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験については以下のページで詳細にまとめています。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験については以下のページで詳細にまとめています。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験については以下のページで詳細にまとめています。
情報処理安全確保支援士試験
情報処理安全確保支援士試験については以下のページで詳細にまとめています。
ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークスペシャリスト試験については以下のページで詳細にまとめています。
情報処理技術者試験の概要
情報処理技術者試験の概要についてまとめていきます。
難しさについて
情報処理技術者試験は先述の通り、スキルレベル1から順に4までステップアップしていきます。
レベルが上がると試験自体の難易度ももちろん上がっていくのですが、特に最高ランクのスキルレベル4では各分野のスペシャリスト試験となっており得意不得意もあるので、一概にどれが簡単・どれが難しいとは言えません。
以下の試験で情報処理技術者試験の各試験の概要や難易度を解説しています。
合格点はどれくらい?
情報処理技術者試験の合格点は午前と午後ともに6割です。(ITパスポートは午前午後の概念がありませんが)
午前試験はどのランクの試験でも明確に配点基準が決まっているのですが、午後は毎回合格率を調整されているので一口に60点と言っても自己採点と合致するとは言えません。
平均で何%くらい合格する?
情報処理技術者試験の合格率ですが、ITパスポートは50%前後、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は20%前後、上位試験は10%弱となっています。
基本情報と応用情報はともに20%前後なので難易度に違いが無いように思えます。しかし、応用情報を受験する階層は基本情報を保持していることが前提なので難易度には大きな違いがあります。
合格するために必要な時間
ITパスポート試験の合格に必要な勉強時間は初心者が始めて大体50時間、基本情報は150時間、応用情報やスペシャリスト系になると300時間以上と言われています。
情報処理技術者試験の日程
情報処理技術者試験の日程についてまとめて行きます。
申込日
情報処理技術者試験の申込開始日は大体試験2ヵ月程前からです。
申し込みは公式サイトから可能なため、余裕のあるうちにチェックしておくと良いでしょう。
試験日
試験日は通年のITパスポートを除くと春期と秋期の2期で行われています。
情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験、応用情報技術者試験と情報処理安全確保支援士試験は両方で実施されています。
一方でスキルレベル4のスペシャリスト試験に関しては春のみ・秋のみの年1回実施になるので注意しましょう。
試験区分 | 春期 | 秋期 |
ITストラテジスト試験 | ○ | |
システムアーキテクト試験 | ○ | |
プロジェクトマネージャ試験 | ○ | |
ネットワークスペシャリスト試験 | ○ | |
データベーススペシャリスト試験 | ○ | |
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 | ○ | |
ITサービスマネージャ試験 | ○ | |
システム監査技術者試験 | ○ |
また、2020年秋より情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験はCBT化しています。これによって試験日を受験者側で選べるようになりました。
こちらもあわせて確認しておきましょう。
合格発表日
情報処理技術者試験の合格発表日は、ITパスポート・基本情報・情報セキュリティマネジメント試験の場合大体試験終了1ヶ月後です。応用情報技術者試験以上は2ヵ月ほどが目安です。
その他の情報
その他の試験の情報をまとめておきます。
試験形式
試験は午前試験がマーク形式、午後試験が基本情報まではマーク、応用情報以上は記述形式になります。
試験時間も各試験区分によって変わってくるので受験前に確認しておきましょう。
試験区分 | 試験時間 |
ITパスポート試験 | 120分 |
情報セキュリティマネジメント試験 | 午前:90分 午後:90分 |
基本情報技術者試験 | 午前:150分 午後:150分 |
応用情報技術者試験 | 午前:150分(9:30~12:00) 午後:150分(13:00~15:30) |
ITストラテジスト試験 | 午前1:50分(9:30~10:20) 午前2:40分(10:50~11:30) 午後1:90分(12:30~14:00) 午後2:120分(14:30~16:30) |
システムアーキテクト試験 | 午前1:50分(9:30~10:20) 午前2:40分(10:50~11:30) 午後1:90分(12:30~14:00) 午後2:120分(14:30~16:30) |
プロジェクトマネージャ試験 | 午前1:50分(9:30~10:20) 午前2:40分(10:50~11:30) 午後1:90分(12:30~14:00) 午後2:120分(14:30~16:30) |
ネットワークスペシャリスト試験 | 午前1:50分(9:30~10:20) 午前2:40分(10:50~11:30) 午後1:90分(12:30~14:00) 午後2:120分(14:30~16:30) |
データベーススペシャリスト試験 | 午前1:50分(9:30~10:20) 午前2:40分(10:50~11:30) 午後1:90分(12:30~14:00) 午後2:120分(14:30~16:30) |
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 | 午前1:50分(9:30~10:20) 午前2:40分(10:50~11:30) 午後1:90分(12:30~14:00) 午後2:120分(14:30~16:30) |
ITサービスマネージャ試験 | 午前1:50分(9:30~10:20) 午前2:40分(10:50~11:30) 午後1:90分(12:30~14:00) 午後2:120分(14:30~16:30) |
システム監査技術者試験 | 午前1:50分(9:30~10:20) 午前2:40分(10:50~11:30) 午後1:90分(12:30~14:00) 午後2:120分(14:30~16:30) |
情報処理安全確保支援士試験 | 午前1:50分(9:30~10:20) 午前2:40分(10:50~11:30) 午後1:90分(12:30~14:00) 午後2:120分(14:30~16:30) |
受験料
受験料はどの区分でも一律5,700円となっています。
情報処理技術者試験は消費税込み、情報処理安全確保支援士試験は非課税です。
主催者サイト
情報処理技術者試験の主催者はIPAで、サイトは以下になります。
資格取得後は
情報処理技術者試験に合格できた後、どの様な活躍ができるかをまとめて行きます。
資格を活かして転職
情報処理技術者試験は知名度も高く、また、昨今のIT化も後押ししており転職に役立つと言えます。
IT=未経験者NGのイメージが強く、なかなか転職に踏み込めない方も多いのではないでしょうか。
しかし、IT業界は人手不足で深刻なのも事実。資格があれば未経験でも良い求人につながる可能性は十分あります。
以下の転職サイトでは取り扱っている求人数も非常に多く無料で利用できるのでぜひ活用してみてください!
上位資格を目指す
ITパスポート合格者であれば基本情報、基本情報合格者であれば応用情報を目指すなど、さらなるステップアップも良いでしょう。
特に難しい試験に突破できれば高給な求人に出会える可能性もあります。また、情報処理技術者試験は簿記や中小企業診断士との相性も良いのでダブルライセンスを狙うのも良いですね。
資格取得はフリーランスエンジニアへの転身にも有効です。興味がある方はこちらの記事もご参考ください。
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まとめ
今回は情報処理技術者試験に関する情報をまとめました。
この記事で情報処理技術者試験に興味を持った方は是非、受験してみましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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