[ITパスポート試験]配点や合格ライン、足切りラインは?その場で結果がわかるって本当??
ITパスポートを受験しようと思った際に、
と疑問に思う事もありますよね。
この疑問に対して、中には
と答える方もいますが、厳密に言うとこの考えは不正解です。
この記事では、ITパスポートはどのように配点されているのか、合格ラインはどれくらい取れば良いのかを解説していきます。
本記事のまとめ!
- ITパスポートの問題には、採点されないものもある
- おおよそ6割取れれば合格するが、1科目でも4割を切ると足切りでアウト!
- 効率よく資格を取りたいのなら、スタディングがおすすめ!
ITパスポートの配点は?
まず気になるITパスポートの配点です。
100問で1,000点満点だから1問10点は間違い
ITパスポートは2時間の試験時間で100問解き、満点は1,000点です。
そのため常識的に考えると1問辺り1,000÷100で10点だと思われます。
しかしIPAの試験要綱には
総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。
残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。
引用元:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
とあるように、実のところ8点は採点されません。
したがって、単純に1問10点とは言えないことが分かります。
採点されない問題と配点は?
では採点されない問題はどれか、それは受験者には一切分からなくなっています。
また、配点に関しても1,000点を残り92問で割って均等に評価する方式ではなく、IRT方式と呼ばれる配点方式と明示されています。
IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出します。
つまり配点の基準も一切分かりません。
ただ、採点される92問の分野別の内訳は公表されており、
- テクノロジ系・・・42問/45問
- マネジメント系・・・18問/20問
- ストラテジ系・・・32問/35問
となっています。
IRT方式とは
ここで聞きなれない言葉としてIRT方式と言った単語が出てきました。
このIRT方式について少し触れると、採点時に補正を書けて得点を算出する方式の事です。
なぜこのような方式を取っているかというと、試験地や受験のタイミングによる差をなくすためです。
ITパスポートは全国で随時開始されると言った特性から、毎回受験する度に出題される問題が異なっています。
問題が違うため、受験する回ごとに難しい問題が集中したり、逆に簡単な問題が集中したりとばらつきが出てしまい、そのままで一律採点をしていたのでは不公平になってしまいます。
そこで簡単な問題が多い回では採点を厳しく、逆に難しい問題が多い回では採点を緩くしており、不公平にならないようにしています。
これがIRT方式になります。
このIRT方式を念頭におき、万が一問題を解いている途中で難しい問題ばかり出題されていると感じても、諦めずに最後まで解ききりましょう!
総合評価点と分野別評価点がある
ITパスポートにはテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野を合算した総合評価点(満点1,000点)と、それぞれをバラバラで評価した分野別評価点(こちらも満点1,000点)があります。
この二つの評価点の関係ですが、単純に分野別評価点の平均が総合評価点になるわけではないので、その点も注意しておきましょう。
問題数 | 満点 | ||
総合評価点 | 100問 | 1,000点 | |
分野別評価点 | テクノロジ系 | 45問 | 1,000点 |
マネジメント系 | 20問 | 1,000点 | |
ストラテジ系 | 35問 | 1,000点 |
ITパスポートの合格ライン
それではあらためて、ITパスポートの合格ラインを見てみましょう。
総合評価点で600点以上
まず総合評価点は、採点される92問の内での評価で600点以上を取得する必要があります。
92問それぞれが同じ配点だとすると
1,000÷92=10.869・・・
となるので、600点を達成するには採点される問題を約55問正解する必要があります。
しかし先ほど述べたように、採点される問題がどれかは受験生には分かりませんし、IRE方式により配点基準も分かりません。
したがって、結局のところ全体で約6割取れればよい!と押さえておきましょう。
分野別評価点で各分野300点以上
もう一つ忘れてはいけないのが、分野別評価点で各分野300点以上必要、つまり足切りがあるという事です。
例えばストラテジ系とテクノロジ系で試験全体の問題の8割を占めているので、全問正解すれば総合評価点は600点を超えると予想されます。
しかしマネジメント系が1問も正解できず0点になったとしたら(そもそもなるかは不明ですが)各分野300点以上の条件を満たせないため、不合格となります。
このことからも、苦手分野を残さず、全ての分野をまんべんなく勉強する必要があることが分かります。
一応の目安としては
- テクノロジ系・・・13問/42問
- マネジメント系・・・6問/18問
- ストラテジ系・・・10問/32問
となります。
足切りを食らわないために
試験全体の結果が良くても1科目でも300点を切ってしまうとその場でアウトです。
苦手分野を残さないことが理想ですが、人によっては
何てこともあるかもしれません。
特に独学で勉強を進めると分からないところで延々と時間が経ってしまうので、思い切って通信講座を利用してみるのも一つの手です。
特にスタディングはおすすめです。
充実したeラーニングシステムによって受講者からの評価も高く、最近は受講者数も増えてきています。
こちらの講座は筆者も実際に受講しましたが、クオリティが高くて驚きました。具体的な内容は以下の記事でまとめています。
また、それ以外の通信講座やスクールが気になる方に向けて、他のスクールとの比較記事も用意しております。
試験結果はその場でわかる!
試験の配点は不明確ですが、試験結果自体はその場ですぐに分かります。
具体的に合格・不合格の文字は出なかったように思えますが、評価点と合格基準を見比べれば自分ですぐに結果を算出できます。
そのため、再度ITパスポートの勉強をしないといけないのか、ステップアップできるのかその場で判断できるので嬉しいですね!
ITパスポートの配点・合格点まとめ
本記事のまとめ!
- ITパスポートの問題には、採点されないものもある
- おおよそ6割取れれば合格するが、1科目でも4割を切ると足切りでアウト!
- 効率よく資格を取りたいのなら、スタディングがおすすめ!
今回はITパスポートの配点について、結構わかりづらい計算方法を取っており、受験者がその配点を試験中に知ることができないと言った点について紹介させていただきました。
ただ結局のところ、大まかに6割以上取れれば良い点、足切りがあり3割を切らないようにする点を押さえて置けばOKです。(それ以上考えても仕方がないため)
まどろっこしいことは抜きにして全力で勉強し、いっそのこと満点狙うくらいの勢いで突っ走りましょう!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません