[FP3級]合格率や受験者数の推移は?FP協会・きんざいそれぞれの過去20回におけるデータを徹底分析!
FP3級は合格率が高く回ごとに変動もそこまでないため安定した試験と言われています。
しかし中には以下のような意見もあります。
特に、きんざいで受けるかFP協会で受けるか迷っている方も多いです。
この記事では、過去数回に遡り合格率の推移を見ていくとともに、データから分かる今後の試験対策についても触れていきます。
これからFP3級に挑戦する方は、参考にしてください。
本記事のまとめ!
- FP3級の合格率はFP教会で80%、きんざいで50%
- 両者で試験内容に違いはなく、受験者層の差によって合格率が違う
- 確実に合格したいならフォーサイトがおすすめ!
FP3級の過去の合格率
最初に合格率に関する情報を表とグラフで見てみましょう。
FP協会のFP3級の合格率のデータ
まずはFP協会の公式ホームページに記載されている統計情報より、過去の合格率のデータを見ていきましょう。
FP協会の場合、実技試験はすべて資産設計提案業務になります。
年月 | 区分 | 受検申請者数 | 受検者数 (イ) |
合格者数 (ロ) |
合格率 (ロ)/(イ) |
---|---|---|---|---|---|
2021年9月 | 学科試験 | 44,725名 | 36,368名 | 30,801名 | 84.69% |
実技試験 | 45,998名 | 37,414名 | 30,119名 | 80.50% | |
2021年5月 | 学科試験 | 45,331名 | 36,378名 | 30,284名 | 83.25% |
実技試験 | 45,790名 | 36,691名 | 28,122名 | 76.65% | |
2021年1月 | 学科試験 | 40,195名 | 31,272名 | 27,494名 | 87.92% |
実技試験 | 40,683名 | 31,607名 | 27,348名 | 86.53% | |
2020年9月 | 学科試験 | 36,891名 | 31,247名 | 28,011名 | 89.64% |
実技試験 | 37,083名 | 31,319名 | 27,574名 | 88.04% | |
2020年5月 | 学科試験 | 中止 | |||
実技試験 | |||||
2020年1月 | 学科試験 | 31,806名 | 25,170名 | 21,479名 | 85.34% |
実技試験 | 30,825名 | 24,237名 | 19,257名 | 79.45% | |
2019年9月 | 学科試験 | 27,566名 | 22,266名 | 17,388名 | 78.09% |
実技試験 | 25,576名 | 20,332名 | 16,159名 | 79.48% | |
2019年5月 | 学科試験 | 22,682名 | 17,865名 | 12,340名 | 69.07% |
実技試験 | 21,536名 | 16,771名 | 14,493名 | 86.42% | |
2019年1月 | 学科試験 | 29,924名 | 23,270名 | 17,240名 | 74.09% |
実技試験 | 28,508名 | 21,950名 | 18,303名 | 83.38% | |
2018年9月 | 学科試験 | 24,949名 | 19,987名 | 15,715名 | 78.63% |
実技試験 | 23,598名 | 18,707名 | 16,182名 | 86.5% | |
2018年5月 | 学科試験 | 20,500名 | 16,405名 | 12,947名 | 78.92% |
実技試験 | 19,456名 | 15,416名 | 13,947名 | 90.47% | |
2018年1月 | 学科試験 | 27,258名 | 21,305名 | 17,114名 | 80.33% |
実技試験 | 25,773名 | 19,936名 | 17,756名 | 89.07% | |
2017年9月 | 学科試験 | 22,004名 | 17,902名 | 14,048名 | 78.47% |
実技試験 | 20,216名 | 16,222名 | 13,848名 | 85.37% | |
2017年5月 | 学科試験 | 19,439名 | 15,609名 | 11,218名 | 71.87% |
実技試験 | 17,528名 | 13,810名 | 11,902名 | 86.18% | |
2017年1月 | 学科試験 | 24,063名 | 19,165名 | 12,878名 | 67.20% |
実技試験 | 22,820名 | 17,988名 | 15,303名 | 85.07% | |
2016年9月 | 学科試験 | 20,811名 | 16,922名 | 11,712名 | 69.21% |
実技試験 | 19,796名 | 15,965名 | 12,262名 | 76.81% | |
2016年5月 | 学科試験 | 17,710名 | 14,036名 | 10,749名 | 76.58% |
実技試験 | 16,607名 | 13,002名 | 11,039名 | 84.90% | |
2016年1月 | 学科試験 | 21,165名 | 16,583名 | 11,380名 | 68.62% |
実技試験 | 20,276名 | 15,783名 | 12,879名 | 81.60% | |
2015年9月 | 学科試験 | 16,665名 | 13,622名 | 10,616名 | 77.93% |
実技試験 | 15,807名 | 12,816名 | 10,783名 | 84.14% | |
2015年5月 | 学科試験 | 12,169名 | 9,778名 | 7,518名 | 76.89% |
実技試験 | 11,726名 | 9,345名 | 8,466名 | 90.59% | |
2015年1月 | 学科試験 | 16,664名 | 13,163名 | 10,701名 | 81.30% |
実技試験 | 16,581名 | 13,043名 | 11,666名 | 89.44% | |
2014年9月 | 学科試験 | 15,638名 | 12,925名 | 11,029名 | 85.33% |
実技試験 | 14,635名 | 11,992名 | 9,773名 | 81.50% | |
2014年5月 | 学科試験 | 12,644名 | 10,118名 | 7,787名 | 76.96% |
実技試験 | 12,064名 | 9,563名 | 8,971名 | 93.81% | |
2014年1月 | 学科試験 | 15,437名 | 12,283名 | 9,596名 | 78.12% |
実技試験 | 15,007名 | 11,891名 | 10,297名 | 86.59% | |
2013年9月 | 学科試験 | 14,135名 | 11,602名 | 9,549名 | 82.30% |
実技試験 | 13,784名 | 11,238名 | 10,125名 | 90.10% | |
2013年5月 | 学科試験 | 10,718名 | 8,550名 | 7,069名 | 82.68% |
実技試験 | 10,786名 | 8,595名 | 7,698名 | 89.56% |
FP協会のFP3級の合格率の推移
FP協会の直近の合格率の推移をグラフで表すと以下のようになります。
学科試験は60%後半から80%前半、実技試験は70%後半から90%前半とどちらも高い水準で移行していることが分かります。
午前の学科試験より午後の実技試験の方が合格率は高く、理由としては午後の問題は毎回問われ方や形式がほぼ同じで対策しやすい点にあります。
きんざいのFP3級の合格率のデータ
次に、きんざいの方のFP3級の実技試験の合格率も掲載します。
年月 | 試験科目 | 受検申請者数 | 受検者数 (イ) |
合格者数 (ロ) |
合格率 (ロ)/(イ) |
---|---|---|---|---|---|
2021年9月 | 学科試験 | 37,074名 | 27,607名 | 14,718名 | 53.31% |
実技試験 個人資産相談業務 |
14,905名 | 12,513名 | 5,412名 | 43.25% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
22,975名 | 15,902名 | 7,742名 | 48.68% | |
2021年5月 | 学科試験 | 31,105名 | 23,248名 | 11,117名 | 47.81% |
実技試験 個人資産相談業務 |
14,241名 | 12,202名 | 7,277名 | 59.63% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
20,865名 | 14,639名 | 6,993名 | 47.76% | |
2021年1月 | 学科試験 | 35,553名 | 26,140名 | 16,666名 | 63.75% |
実技試験 個人資産相談業務 |
19,348名 | 16,414名 | 9,625名 | 58.63% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
24,238名 | 17,194名 | 9,632名 | 56.01% | |
2020年9月 | 学科試験 | 43,455名 | 35,659名 | 24,706名 | 69.28% |
実技試験 個人資産相談業務 |
19,199名 | 17,207名 | 6,071名 | 35.28% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
28,365名 | 22,273名 | 12,518名 | 56.20% | |
2020年5月 | 学科試験 | 中止 | |||
実技試験 個人資産相談業務 |
|||||
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
|||||
2020年1月 | 学科試験 | 36,291名 | 27,744名 | 18,154名 | 65.43% |
実技試験 個人資産相談業務 |
17,897名 | 15,146名 | 7,607名 | 50.22% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
22,034名 | 16,001名 | 7,711名 | 48.19% | |
2019年9月 | 学科試験 | 36,269名 | 27,677名 | 17,374名 | 62.77% |
実技試験 個人資産相談業務 |
16,558名 | 13,843名 | 6,291名 | 45.44% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
19,519名 | 13,583名 | 5,883名 | 43.31% | |
2019年5月 | 学科試験 | 30,436名 | 22,258名 | 9,518名 | 42.76% |
実技試験 個人資産相談業務 |
13,649名 | 11,276名 | 6,129名 | 54.35% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
19,183名 | 13,046名 | 5,852名 | 44.85% | |
2019年1月 | 学科試験 | 35,357名 | 26,256名 | 13,631名 | 51.91% |
実技試験 個人資産相談業務 |
17,711名 | 14,863名 | 8,355名 | 56.21% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
21,490名 | 14,903名 | 5,860名 | 39.32% | |
2018年9月 | 学科試験 | 33,298名 | 25,297名 | 15,594名 | 61.64% |
実技試験 個人資産相談業務 |
15,614名 | 13,136名 | 6,760名 | 51.46% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
18,554名 | 13,040名 | 4,476名 | 34.32% | |
2018年5月 | 学科試験 | 29,561名 | 22,070名 | 12,767名 | 57.84% |
実技試験 個人資産相談業務 |
13,680名 | 11,465名 | 8,164名 | 71.20% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
16,973名 | 11,764名 | 4,199名 | 35.69% | |
2018年1月 | 学科試験 | 40,350名 | 30,692名 | 20,055名 | 65.34% |
実技試験 個人資産相談業務 |
19,796名 | 16,523名 | 11,092名 | 67.13% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
18,958名 | 13,064名 | 5,615名 | 42.98% | |
2017年9月 | 学科試験 | 41,558名 | 32,635名 | 22,830名 | 69.95% |
実技試験 個人資産相談業務 |
19,069名 | 16,139名 | 12,239名 | 75.83% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
19,910名 | 14,328名 | 9,608名 | 67.05% | |
2017年5月 | 学科試験 | 39,556名 | 29,734名 | 16,390名 | 55.12% |
実技試験 個人資産相談業務 |
15,645名 | 12,653名 | 7,553名 | 59.69% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
18,094名 | 12,168名 | 4,941名 | 40.60% | |
2017年1月 | 学科試験 | 44,725名 | 34,856名 | 16,800名 | 48.19% |
実技試験 個人資産相談業務 |
21,317名 | 17,385名 | 13,020名 | 74.89% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
18,345名 | 13,018名 | 6,376名 | 48.97% | |
2016年9月 | 学科試験 | 41,970名 | 32,948名 | 18,148名 | 55.08% |
実技試験 個人資産相談業務 |
20,927名 | 17,627名 | 14,663名 | 83.18% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
20,305名 | 14,742名 | 9,876名 | 66.99% | |
2016年5月 | 学科試験 | 35,052名 | 26,288名 | 14,441名 | 54.93% |
実技試験 個人資産相談業務 |
15,915名 | 12,949名 | 8,022名 | 61.95% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
17,816名 | 12,271名 | 5,219名 | 42.53% | |
2016年1月 | 学科試験 | 40,732名 | 30,455名 | 17,013名 | 55.86% |
実技試験 個人資産相談業務 |
21,825名 | 17,474名 | 10,013名 | 57.30% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
18,806名 | 13,064名 | 7,653名 | 58.58% | |
2015年9月 | 学科試験 | 36,987名 | 28,438名 | 18,898名 | 66.45% |
実技試験 個人資産相談業務 |
18,535名 | 15,765名 | 12,138名 | 76.99% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
17,431名 | 11,884名 | 5,974名 | 50.26% | |
2015年5月 | 学科試験 | 28,742名 | 21,079名 | 11,767名 | 55.82% |
実技試験 個人資産相談業務 |
14,557名 | 11,894名 | 7,783名 | 65.43% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
15,430名 | 10,411名 | 6,442名 | 61.87% | |
2015年1月 | 学科試験 | 35,510名 | 26,933名 | 18,642名 | 69.21% |
実技試験 個人資産相談業務 |
20,954名 | 17,305名 | 12,069名 | 69.74% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
17,152名 | 12,071名 | 7,110名 | 58.90% | |
2014年9月 | 学科試験 | 37,306名 | 28,772名 | 22,252名 | 77.33% |
実技試験 個人資産相談業務 |
19,275名 | 16,427名 | 11,260名 | 68.54% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
18,745名 | 13,063名 | 8,431名 | 64.54% | |
2014年5月 | 学科試験 | 30,904名 | 22,495名 | 12,940名 | 57.52% |
実技試験 個人資産相談業務 |
14,840名 | 12,103名 | 6,822名 | 56.36% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
16,414名 | 10,778名 | 5,145名 | 47.73% | |
2014年1月 | 学科試験 | 40,317名 | 30,212名 | 19,151名 | 63.38% |
実技試験 個人資産相談業務 |
23,778名 | 19,661名 | 13,708名 | 69.72% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
20,500名 | 14,274名 | 8,971名 | 62.84% | |
2013年9月 | 学科試験 | 40,269名 | 30,850名 | 21,675名 | 70.25% |
実技試験 個人資産相談業務 |
23,080名 | 19,338名 | 11,325名 | 58.56% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
18,752名 | 12,874名 | 6,826名 | 53.02% | |
2013年5月 | 学科試験 | 35,439名 | 25,897名 | 17,659名 | 68.18% |
実技試験 個人資産相談業務 |
20,799名 | 17,119名 | 10,829名 | 63.25% | |
実技試験 保険顧客資産相談業務 |
18,270名 | 12,088名 | 8,608名 | 71.21% |
きんざいのFP3級の合格率の推移
きんざいの直近の合格率の推移をグラフで表すと以下のようになります。
学科は60%前後、実技は個人資産相談業務が50%~80%の間で、保険雇用資産業務が40%~70%の間で推移していることがわかります。
また、直近の推移状況を見ると若干合格率は低下気味とも読み取れます。
なぜFP3級の合格率は高いのか
こうしてみるとFP3級の合格率は総じて高く、難易度的には低いことが分かります。
ではなぜ、FP3級の合格率が高いかを実際に受験して感じてみた点からまとめてみます。
学科は過去問の使いまわしが多い
一つ目のポイントとして、午前の学科試験は過去問の使いまわしが多い点が挙げられます。
情報処理技術者試験ほどではありませんが、過去問を数回解いていると見たことある問題が度々出てきます。
つまり過去問がそのまま攻略のカギになるので、演習量をこなしていけば比例して得点が上がっていくことになります。
学科の問題は2~3択の選択肢なのでカンで書いても受かる
学科の問題は60問構成で、30問が2択・残り30問が3択で、36問以上正解で合格となっています。
適当に問題を解いても期待値的には15+10で25問合う計算で、非常に得点しやすい問題構成だという事が分かります。
また、難しい問題やひっかけ問題もなく、参考書に書かれているスタンダードな事を問われます。
知識自体も付けやすく、特に暗記が得意な方には向いている資格です。
実技は毎年ほぼ同じ問題
実技に関しては、過去問の使いまわしが多いというよりも、ほぼ毎回同じ問題で数値をいじっただけです。
具体的に、以下のFP協会の問題を見ていただけるとお分かりいただけるかと思います。
画面左が2019年5月の、右が2019年11月のそれぞれ第2問目です。
まったく同じ形式のキャッシュフロー表が登場し、異なるのは家族の名前とそれぞれの数値、後は穴埋めの場所くらいで、これ以前もすべて同じ形式となっています。
このように、対策すべきポイントが毎回同じなので、学習範囲も決まっており、合格率はおのずと実技の方が高くなります。
FP協会よりきんざいの方が難しい?
先ほどの合格率のデータを見るとFP協会の方がきんざいよりも全体的に合格率が高いので、難易度的にFP協会よりきんざいの方が高いように思われるかもしれません。
しかし、一概にそうとは言い切れません。
理由としてまず学科試験のそれぞれの合格率を見比べていただきたく思います。
こうして見比べてみても、学科同士でもFP協会の方が20%ほど、きんざいよりも合格率が高いです。
しかし実は学科試験はFP協会もきんざいも問題が全く同じ(合格点数ももちろん同じ)です。
要するに、ただ合格率を見比べてきんざいの方がFP協会より難しいとは判断できません。
ではなぜこのように合格率に差が出るのでしょうか。
最も大きな理由としては受験者のモチベーションの違いがあります。
筆者の周りでもFPを受験している方が多いのですが、きんざいの場合団体受験をされる方が多く、企業が強制的に受けさせている傾向が高くなっています。
その結果あまりモチベーションが高くない方が、しぶしぶ受けてあまり合格できないというケースが多く出ています。
一方でFP協会の方は自主的に受ける方が多く、将来的に転職したりキャリアアップしたりを目標としている方が多く、学習のモチベーションも高い方が多くいらっしゃるように感じられました。
このようなポイントからこのように差が出ているように思われます。
FP3級の合格率が高くても、以下の方は要注意!
合格率が高いとはいえ合格率が100%ではない以上、努力しても合格できない場合も想定されます。
かくいう筆者も結構勉強したつもりでいたのですが、本番において学科が6割ちょっとでギリギリの駆け込み合格でした・・・。
その時のことを反省して振り返ってみると以下のようなポイントがまずかったかな・・・と思うので、自戒の念も込めて注意事項を少し書いてみようと思います。
暗記が苦手な方
まず一つ目として、FP試験は結構覚えることが多く、特に法律関係や税関係ではどの領域まで法律が及ぶのか、税率は何%かと言った細かいところまで覚えないといけない場合があります。
数学のように計算で導き出したり、理科のように理屈詰めで覚えたりも難しく、覚えていないと解けない問題が結構あります。
筆者も暗記は苦手で苦戦した記憶があるのでそのような場合、早め早めに回数を重ねて記憶を定着させるようにしましょう。
スケジューリングが苦手な方
これもやらかしてしまう方が多いのですが、FP3級は範囲が広く浅いです。
そのため全体を網羅して学習するにはそれなりに時間がかかってしまいローペースで学習を進めると試験日には間に合わない事態が発生します。
上の表の受験申請者数と受験者数を見比べてみて頂ければと思うのですが、大体申し込んで試験場に来ない方が毎回2割前後います。
この中には「申し込んだけど当日仕事の関係で受験できなかった」と言った方ももちろんいらっしゃると思いますが、「範囲を学習しきれず諦めた」という方もいらっしゃいます。
一方で、「範囲を学習しきれなかったけど振り込んだからとりあえず受ける」と言った方もいて、その方たちの多くは不合格者の20%に含まれることが多いです。
しっかりと試験日から逆算し、どのようなペースで学習を進めていけば間に合うかを把握できるようになれば学習効率も上がるので試してみてください。
具体的なスケジュールの例は以下に書いています。筆者はこのペースで無事合格できたので、一例として参考にしていただければと思います。
勉強に慣れていない方
最後に、勉強自体に慣れていない方もなかなか得点が上がらずに合格までたどり着けないことがあります。
よくあるパターンとしては参考書やテキストを何回も読み、100%理解しようとするパターンや、問題を解くだけ解いて毎回何点だったかを確認して満足して終わってしまうケースです。
そのような習慣がついている場合も合格にたどり着くのは難しくなってきます。
以下に対策法をまとめるので読み進めてください。
合格率に関係なく、安定してFP3級に受かるために!
合格率80%を超える資格なら、何とか1回の受験で合格してしまいたいですよね。
長引けば長引くほどお金がかかり、精神的にも疲れてくるので挫折しやすくなってしまいます。
ここでは短期決戦で決め込むために、いくつか気を付けるべき点をまとめて行くので是非参考にしてみてください。
正しい勉強方法で挑む
何回か受験しても合格できないという方は、一旦勉強方法を見直した方が良いかもしれません。
筆者は毎回テキストをあいまいで良いので一回ざっと目を通し、問題を解いて間違ったところや苦手に感じたところは、参考書を辞書的に使って補完するといった学習方法をとっています。
大抵の資格は難関も含めてこれでクリアしています。
もちろん人によってはすでに独自の勉強法を確立しているという方もいると思いますが、まだ勉強方法がわからないという方は一度試してみてください。
詳しい流れに関しては以下の記事にまとめています。
最新のテキストを使用する
古本屋さんに行くと古い参考書が安値で売られており、費用の節約になるからとついつい買ってしまいがちです。
しかし、FPの場合はそれが命取りになります。
理由としては古い参考書の場合法律や税率と言った重要項目も古い情報のままで、この数値は毎年更新されるため、誤って覚えてしまうリスクがあります。
一度覚えたものを覚えなおすのは困難で、混乱することもあるので最初から正しい知識を仕入れておくに越したことはありません。
また、再受験で年度をまたぐ場合も同様、最新のテキストを用意するようにしましょう。
FP3級のテキスト情報は以下にまとめているので、どのような参考書や問題集があるのかも踏まえたうえで一度いろいろと選んでみてください。
無料サイトも利用してみよう!
FP3級はしっかりと対策すればお金をかけなくても合格できる資格です。
特に最近ではYouTubeやWebサイトでも無料で学習できるコンテンツが増えており、学習者の方にとっても良い環境になっているのではないかなと思います。
筆者としても、これからFP3級を学習する方に向けてできるだけコストを抑えて欲しいと思っており、市販のテキストを網羅した学習ページを作成いたしました。
こちらはメールアドレスを登録すれば解いた問題の正誤情報や学習内容を保持することが可能で、全て無料で利用できるのでお財布にも優しい設計になっています!
インプットはこちらのページで行い、アウトプットに関してはFP3級ドットコムさんを利用すれば良いかなと思います。
最終手段としては通信講座を利用する
独学として、テキストを買って勉強したいけどどうしてもモチベーションが続かない・・・そんな方は通信講座もおすすめです。
通信講座の利点
通信講座を利用することでいろいろなメリットを受けることができるようになります。
具体的にはわからないところをすぐに講師に聞けたり、添削指導によって間違った知識を訂正してもらえたり、丁寧なスクールの場合試験日までのスケジュール管理まで行ってもらえる場合もあります。
また、通学形式の場合であれば周りに同じ資格を取得しようとする仲間たちもいるのでモチベーションの維持がしやすいです。
毎回受験するものの中々合格できない場合、それだけで受験料が結構かかってしまい結果的にお金も時間も無駄に費やしてしまうため、最初からスクールを利用しておいた方が結果的に安く済むこともあります。
一方で学習教材を提供してくれる通信講座もあり、こちらは上記のようなメリットはない分、使いやすい教材がそろっていたりWeb上で解けるアプリを用意してもらえたりとある程度独学に慣れている方には使いやすく学習効率を上げてくれるグッズを入手できます。
また、近くに学校がなくて通学できない方でもネット環境さえあればどこでも受講できるのも通信講座の強みですね!
通信講座はフォーサイトがおすすめ!
FP試験で通信講座ならいくつもありますが、中でも最もフォーサイトがおすすめです。
理由として、フォーサイトの場合通信講座のデメリットである「なかなか講師に質問できない」と言った状況を避けることができてアプリ内で簡単に聞くことができます。
加えてテキストや問題集のクオリティも高く、モチベーションも維持しやすいことから合格率が非常に高いことで有名です。
1点だけ気を付けるべきこととして、フォーサイトはFP3級のみの講座を開講しておらず、FP3級+2級のセットコースを受けることになります。
FPの場合3級だけだとあまりアピールポイントにはならず、2級も取得できて初めて武器になってくるので、先を見据えるのならフォーサイトで2級まで取得してしまうのもアリです。
両方合わせても4~6ヵ月で取得できるので大変おすすめですよ!
フォーサイトの口コミや制度などをまとめたページもあるのであわせてご覧ください!
その他の講座・スクール
ここで紹介した以外にももちろん通信講座やスクールはあり、それぞれにそれぞれのメリットがあります。
興味がある方はそちらも合わせて目を通してみて、資料請求や体験レッスンを受けてみてください!
FP3級の合格率まとめ
本記事のまとめ!
- FP3級の合格率はFP教会で80%、きんざいで50%
- 両者で試験内容に違いはなく、受験者層の差によって合格率が違う
- 確実に合格したいならフォーサイトがおすすめ!
今回はFP3級の合格率に関する話になりました。
合格率が高いからと言って油断していると痛い目に合うこともある試験なので、油断せず、万全の態勢で挑むようにしてください!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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