[FP技能検定試験]計算問題はどう解く?各問題の具体的な流れを解説!
FP試験に挑戦するにあたって、関門となるのが計算問題ではないでしょうか。
中には
と言った方も多いかなと思います。
この記事ではよく問われる計算問題をまとめており、対策方法についても触れているので、計算が苦手な方は参考にしてみてください。
FP試験に必要な計算力とは?
まず初めに、FP試験における必要な計算力を見つけてみましょう。
個人的に必要な計算能力は以下の3つ+1つで、中学レベルの数学ができれば問題ないと感じています。
四則演算
四則演算、つまりは+・-・×・÷の4つは最低限必要です。
こちらについてはあまり解説しなくて良いかなと思うのですが、例えば○円税金を抑えなければいけない物の、基礎控除が◇円で特別控除が△円ある、と言う時は(◇+△)円控除されるから納める額は「○-(◇+△)円」と言った流れで算出していきます。
百分率
FPの問題は結構百分率(%)が出てきます。
所得○円のうち20%が税金としてかかる、と言う問題の時は○×20÷100の様に計算できれば問題ありません。
複利(累乗)の計算
若干難しいのが複利の計算です。
1年あたりで何%利息がかかると言った問題の場合、それを2年・3年・・・と経過させるとどのように変わるのか押さえて置く必要があります。
例えば1,000円借りて1年で1%利息が付く場合
1年目:1,000円×1.01=1,010円
2年目:1,010円×1.01=1,020.1円
3年目:1,020.1円×1.01=1,030.301円
と言ったように、前回算出した値に数値を掛けていく必要があります。この考えを累乗と呼び、中学で学びますがあまり気にしなくて良いです。
読み取り能力(国語力)
最後に、計算能力ではなくむしろ国語力が必要な場合もあります。
例えば実技試験の過去問を見てみると以下の様な出題があります。
西山奈緒子さんが加入している医療保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)にあてはまる金額として、正しいものはどれか。なお、保険契約は有効に継続しているものとし、奈緒子さんはこれまでに<資料>の保険から保険金および給付金を一度も受け取っていないものとする。
西山奈緒子さんが、2019年中に大腸ガンで継続して25日間入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、支払われる給付金は、合計(ア)である。
1 125,000円
2 200,000円
3 325,000円
引用:2020年1月 日本FP協会
この場合、しっかりと問題を読めばどの契約が該当するかしないか分かります。
死亡・高度障害保険金は該当しないことも文章をちゃんと読んでいればわかるため、このような観点からも国語力も重要と言えます。
FP試験の計算問題を解くコツ
FP試験の計算問題に必要な知識はそこまで多くなく、どれも基本的な内容です。
そのためあまり苦戦することは無いと思いますが、解く場合のコツもあるのでご紹介します。
頭で理解するより慣れた方が早い
大学受験や簿記試験等の計算はかなり複雑で暗記するよりも理解した方が早いです。
しかしFP試験の場合問われるパターンが限られており、解き方も決まっているので数問解けば覚えてしまいます。
理解することが苦手、計算が得意じゃないという方は覚えてしまって問題ありません。
電卓は絶対必須
計算自体は単純ですが、小数点以下を含む計算も多く、筆算していると時間がかかってしまう上に計算ミスも起こしかねません。
電卓の持ち込みは認められているため、電卓も用意しましょう。
以下の記事でおすすめの電卓を紹介しているので、一度ご覧ください。
FP試験各分野の計算対策
FP試験各分野の計算問題の対策について、それぞれ記事があるのでリンクを貼っておきます。
かなり詳細に解説しているので参考にしていただければと思います。
ライフプランニングと資金計画
ライフプランニングと資金計画では最初に触れた複利の計算がよく問われます。
特に6つの係数は必ず出ると言っても良いので、最優先で押さえておきましょう。
リスクマネジメント
リスクマネジメントではそこまで複雑な計算が問われることはありません。
どちらかと言うと語句だったり制度だったりを覚える必要があるので、そちらの方に注力しましょう。
金融資産運用
金融資産運用では各経営指標の計算方法も問われるので、何と何を掛けたり割ったりするか、押さえて置く必要があります。
タックスプランニング
タックスプランニングではそれぞれの所得に発生する税額を計算する必要があります。
所得によって税率や計算方法が違うので、それぞれの計算方法をしっかりと押さえて置きましょう。
不動産
不動産の問題では建蔽率・容積率についての問題は頻出事項です。
単純に計算できるようにしておくだけでなく、それぞれの違いについても押さえて置く必要があります。
相続・事業承継
相続・事業継承では1人当たりにいくら相続が発生するか、また、いくら税金を納めないといけないかといった問題がよく出題されます。
遺留分などは覚えていないと対応できないので、計算力だけでなく知識も積み上げておきましょう。
どうしても計算問題が解けないときは?
FP3級で問われる計算問題はそこまで難しくありませんが、電卓の扱いに慣れて居なかったり、計算がどうしても無理と言ったりする方の場合かなり苦戦を強いられる可能性もあります。
何度解いても分からない、正解できないという方は通信講座を利用してみるのも選択肢の一つではないでしょうか。
通信講座では計算問題について、順を追ってどのように解けば良いのか懇切丁寧に解説しています。
特にフォーサイトは価格も抑えめで、テキストも分かりやすくまとめられているのでおすすめです。
フォーサイトのFP講座については、筆者自身レビューをさせて頂いたので、あわせてご覧ください。
FP試験の計算問題まとめ
今回はFP試験における計算問題の傾向や対策方法を紹介させていただきました。
FP試験において、計算問題は切っても切り離せません。
逆に計算問題に慣れてしまえば合格まで一気に近づけるので、早め早めに対策をしておきましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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