[基本情報技術者試験]配点から合格ライン、問題傾向を徹底解説!令和2年春からかなり変わったため要注意!!
基本情報技術者試験の配点は、以前プログラミングの比重がそこまで高くなく、
と言ったケースも稀にありました。
しかし令和2年春から午後の配点基準が変わりプログラミングの比重が大きくなりました。
このことにより、プログラミングが0点の場合絶対に合格できなくなってしまいました。
その他にも、具体的に変わったポイントや、傾向、さらに合格ラインはどれくらいかと言った点を見ていきましょう。
本記事のまとめ!
- 基本情報の午前試験は80問中48問以上正解しなければいけない
- 午後試験も6割以上だがアルゴリズム・プログラミングの比重が重い
- 基本情報対策はスタディングがおすすめ!
基本情報技術者試験の配点基準
早速基本情報技術者試験の配点基準を見ていきましょう。
午前の配点基準
まずは午前の配点基準です。
午前試験の配点はどの問題も1.25点で固定されています。
科目 | 問題数 | 1問あたりの得点 | 満点 |
テクノロジ系 | 50問 | 1.25点 | 62.5点 |
マネジメント系 | 10問 | 12.5点 | |
ストラテジ系 | 20問 | 25点 | |
計 | 80問 | 100点 |
合格ラインは60点となっており、最低48問以上正解する必要があります。
複雑な計算問題も単純な単語問題も同じ1.25点なので、時間配分を間違えないようにする必要があります。すぐに解ける問題を優先的に解いていきたいですね!
各分野(テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系)の問題数は変わりありませんが、令和2年度以降、テクノロジ系において特に計算問題とセキュリティ関係の問題の割合が増えてきました。
セキュリティ問題が増えた背景としては、近年サイバー攻撃(ランサムウェアや標的型メール攻撃)が増加しており、国を挙げてセキュリティに強い人を増やしたいと予想されるからです。
午後試験の配点基準
午後の配点基準は
問 | 分野 | 選択方法 | 配点 |
1 | 情報セキュリティ | 必須 | 20点 |
2~4 | ソフトウェア・ハードウェア データベース ネットワーク |
2~5の中から2問 | 15点 |
5 | プロジェクトマネジメント サービスマネジメント システム戦略 経営戦略 企業と法務 |
15点 | |
6 | データ構造とアルゴリズム | 必須 | 25点 |
7~11 | ソフトウェア開発(C言語、Java、Python、アセンブラ、表計算) | 7~11の中から1問 | 25点 |
となっています。
特に注目したいポイントが問6と問7~11がそれぞれ25点となっており、プログラミングが全体の5割を占めているという点です。そしてもちろん、これらは必修です。
令和2年より前の年は13問の中から7問(セキュリティとプログラミングは必須)選んで答える形式で、プログラミングは20点×2でした。
一方で、令和2年春以降、11問の中から5問(セキュリティとプログラミングは必須)選んで答える形式に変わってプログラミングが25点×2になったことからも、よりプログラミング的思考を求められるようになったと言えますね。
かといってそれ以外の科目も蔑ろにはできません。
それぞれの科目の特徴や対策方法を以下の記事でまとめているので、参考にしていただければと思います。
その他の傾向
午前問題ではセキュリティ問題と数学問題が、午後ではプログラミング問題が重要になったことに触れましたが、それ以外にも変わったポイントがあります。
それは新たな用語・単語です。
例えば少し前に話題になったブロックチェーンやIoT、最近では5GやAIと言ったホットな話題は概要だけでも押さえておきましょう。
基本情報技術者試験に合格できるラインは?
基本情報技術者試験に合格できるラインも確認しておきましょう。
午前・午後ともに60点がボーダーライン
IPAも公表している通り、基本情報技術者試験に合格するためには午前・午後ともに60点以上を1回の受験で取得する必要があります。
もし午前を突破して午後60点に達しなかった場合、次回も午前試験から受けなおしとなります。
午後試験は科目毎の配点こそ分かっているものの、それぞれの小問が1問何点かは明示されておらず合格発表日になるまで自分の得点が分かりません。
そのあたりの理由に関しては自己採点の記事にも書いていますが、相対評価を取っているためとされています。
午後は60点を狙うより上位20%を狙おう
基本情報技術者試験は毎回合格率を20%~30%に合わせるように調整されていると言われています。
これは各回の合格率を追ってみればわかるかなと思います。
そのため、わざわざ60点を狙う!というよりも、可能な限り死力を尽くして勉強し、上位20%に食い込むつもりで勉強しましょう。
新傾向に対応するために
試験の傾向が変わったことにより、過去に基本情報技術者試験を受験した経験がある方も同じような対策をしていては合格し辛いと言えます。
特に以下の3点については注意しておくと良いかと思います。
プログラミング対策を徹底的に
プログラミングの比重が上がったことにより、元々捨てられなかった科目でしたがさらに重要度が上がりました。
どのプログラミング言語を選んで計画的に勉強するかあらかじめ決めておく事も重要です。
プログラミング言語に関しても、COBOLが消えて新しくPythonが追加されたので、AI系のエンジニアを目指すなら選択肢に入れるのも良いですね!
最新のテキストを用意しよう
テキストは最新のものを用意しましょう。
確かにメルカリなどでは破格で入手することができますが、技術も陳腐化している可能性があり最新の傾向を反映しているとは言えません。
多少値段が張るものの、ここはケチらずに最新版を用意してください。
個人的に最もおすすめなのはフルカラーで網羅的に解説されているニュースペックテキストです。
それ以外のテキストについては、以下のページでさまざまなテキストを比較して紹介しています。
スクールや通信講座の利用も効果的
テキストだけでは中々モチベーションが続かないという方は通信講座の利用もおすすめです。
特に先ほどから何度も重要と言っているプログラミングは独学が難しく、誰かに聞いたり実践しながら解いたりしたほうがはるかに効率的です。
基本情報技術者試験の通信講座はいくつかありますが、とくに以下の2社がおすすめです。
BizLearn
BizLearnは講師とのマンツーマンレッスンが魅力の通信講座です。
分からないところをすぐに聞けるのはもちろん、すべてのプログラミング言語解説講座を用意していたり、eラーニングアプリでどこでも勉強で着たりと充実しています。
それでいて価格は4万円前後なので、大手予備校に通うよりもかなりコストを抑えられます。
BizLearnについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
スタディング
BizLearn以上のコスパを狙うのであれば、スタディングがおすすめです。
理由としては、受講料が3万円台と他の通信講座やスクールと比較しても安いにもかかわらず、スマホ一台でどこでも勉強できて問題集アプリでは特に間違えた問題を繰り返し学習できて、効率が良いからです。
筆者自身もお試しで利用したことがあるので、気になる方は以下の記事もご覧ください。
また、他のスクールが気になる!という方は比較した記事もあるので、あわせてご覧いただければと思います。
基本情報の配点・傾向まとめ
本記事のまとめ!
- 基本情報の午前試験は80問中48問以上正解しなければいけない
- 午後試験も6割以上だがアルゴリズム・プログラミングの比重が重い
- 基本情報対策はスタディングがおすすめ!
今回は令和2年以降の基本情報技術者試験の配点や傾向についてまとめさせていただきました。
特にだいぶ前に受験してブランクがある場合、試験制度や傾向がかなり変わっていて戸惑う事も多いと思います。
試験がどのように変わったかをしっかりと把握して分析しておくことで効率的に勉強ができるはずです。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません