商品券の処理[日商簿記3級講座]

2019年8月21日

日商簿記3級 商品券の処理

今回は日商簿記3級商品券について学習します。

チョロ
チョロ
今日買い物していった客が商品券で買い物して行ったでチュ・・・これってどこかで現金に代えてもらうことで切るんでチュか?
キュー
キュー
自治体に持っていけば換金してくれるから安心しいや

商品券

何かの景品やお祝い事などで商品券を貰ったことがある方も多いと思います。使う側としては対応している店舗であれば現金と同じように使うことができますが、店側が受け取った後どのような処理をするかまで知っている方は少ないかと思います。

商品券が現金と同じ役割を果たすのは店側でも同じで、発行した自治体に持っていくことでしっかりと換金してもらえます。

現金と同じ、という事は勘定は資産に分類されますね。

商品券を受け取った場合

最初に物を販売して代金の一部を商品券で受け取った場合の処理を見てみましょう。

ひまわり商事は商品2,500円を売り上げ、自治体が発行した商品券2,000円と現金500円を受け取った。

これまでの知識を用いると・・・

現金で500円受け取ったことと、売上が2,500円あったことは文章中から分かるので先に記載してしまいましょう。

借方 金額 貸方 金額
現金
(資産の増加↑)
500 売上
(収益の発生↑)
2,500

商品を受け取った場合

先ほども述べたように、自治体や商店街が発行した商品券を受け取った場合はその商品券を発行者に買い取ってもらうことができます。

ここでの科目は受け取った商品券、という事で受取商品券を用います。

買い取ってもらえるという事は権利に該当するので資産として処理をし、借方に記載します。

借方 金額 貸方 金額
現金 500 売上 2,500
受取商品券
(資産の増加↑)
2,000

商品券を引き渡した場合

商品券はいつまでも持っていても仕方がありません。ある程度したら発行した自治体に買い取って貰わなければただの紙切れのままです。

ひまわり商事は所有している自治体発行の商品券2,000円を買い取って貰い、代金は現金で受け取った。

商品券を買い取って貰った場合

商品券の発行者に所有している商品券を買い取って貰ったときは受取商品券(資産)の減少として処理をします。

借方 金額 貸方 金額
現金
(資産の増加↑)
2,000 受取商品券
(資産の減少↓)
2,000
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商品券・例題

実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。

問題

次の仕訳をせよ。

金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

使える勘定科目は以下のものとする。

勘定科目:[現金][受取商品券][売上]

問1

商品15,000円を売り上げ、代金は自治体発行の商品券10,000円と現金5,000円を受け取った。

借方 金額 貸方 金額
現金

問2

問1で受け取った商品券10,000円を発行者に買い取ってもらい、現金を受け取った。

借方 金額 貸方 金額

解説(クリックで展開)

商品券・まとめ

今回は商品券を受け取った場合の処理を見てきました。

試験では出題頻度は低い方ですが、内容としてもシンプルで難しくないので万が一出題された場合に手堅く得点できるように問題を解いて慣れておきましょう!

カズ
カズ
店側も現金と同じ扱いをすることを忘れないように!

次回は敷金などの保証金のお話です。


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