[ITパスポート試験]ソフトウェア(プログラミング・OSS)[無料講座・例題付き!]
今回はITパスポートのプログラミングに関する内容に触れていきます。
プログラム
コンピュータと言えばプログラミングと答える方も多いですが、このプログラミング(プログラム)は日常生活でも良く耳にする単語です。
運動会のプログラムだったり授業のプログラムだったりと言った言い方をし、直接和訳すると予定の計画表だったり催し物の実行計画を書いた紙などを表します。
コンピュータにおけるプログラミングもコンピュータに何をどういった手順で処理させるかと言った手順書のようなものです。
しかしコンピュータはディジタルとアナログのところでも触れた通り、0と1の世界で人間が直接あれしてこれしてと命令を出すのは難しいです。
プログラミング言語
そのため人が扱えるようにするために厳密に文法を定め、それ通りに書いて初めてコンピュータ側が解釈して実行に移せるようになります。その文法をプログラム言語と呼びます。
言語と呼ぶだけあり、日本語や英語、ドイツ語と言ったようにプログラムの世界でもCやJava、Pythonなどいくつかの言語があります。
それぞれの言語により特徴や得意不得意が変わってくるので、何を開発するかによって言語を適切に選ぶことで効率的にプログラムを書くことが可能となります。
人が書いた言語をコンピュータがそのまま理解することは難しく、コンピュータが理解できる文字は機械語と呼ばれるものになります。
04 0D 00 90 03 00 00 00
0A 72 67 04 5D 00 00 00
みたいに人間が見ても???ってなるで
そこで、人が書いたプログラムを機械語に置き換える翻訳ソフトが必要となります。
この翻訳ソフトのことをコンパイラと呼びます。
コンパイラによってソースコードをコンパイルし、機械語に置き換えさらに必要なものを付け加えるリンクと呼ばれる処理をして初めて実行できるようになります。
OSS(オープンソースソフトウェア)
ソフトウェアを作成した作者の著作権を守ったままソースコードを無償公開するライセンス形態の事をオープンソースソフトウェア(OSS)と呼びます。
OSSの特徴としては無許可、ライセンスなしに
- 自由な再頒布ができること
- ソースコードを入手できること
- 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること
- 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない
- 個人やグループを差別しないこと
- 利用する分野を差別をしないこと
- 再配布において追加ライセンスを必要としないこと
- 特定製品に依存しないこと
- 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと
- 技術的な中立を保っていること
などが挙げられます。
プログラミングにおける重要語句
以下は試験でも良く問われる語句です。あわせて押さえておきましょう。
- インタープリタ方式・・・ソースコードを機械語形式へと逐次翻訳しながらそのプログラムを実行していく方式になります。上から読んでいくためわかりやすいですが、コンパイラ方式の物よりも実行時間がかかるといったデメリットがあります。
- スクリプト言語・・・プログラムの記述や実行が比較的容易となっているプログラムの総称で、代表的な言語としてはJavaScriptやphp、Perlが挙げられます。
- Linux・・・OSS(オープンソースソフトウェア)のOS(オペレーションシステム)の一つで、研究開発で良く用いられます。
- Android・・・スマートフォンやタブレット向けにGoogleが開発したOSSのOSです。
- PostgreSQL、MySQL・・・OSSのリレーショナルデータベースシステムです。
- Apache・・・OSSのHTTPサーバ用ソフトウェアです。
- Firefox・・・OSSのブラウザです。
ソフトウェア(プログラミング・OSS)・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
問1
機械語に関する記述のうち,適切なものはどれか。(H.29/春)
ア FortranやC言語で記述されたプログラムは,機械語に変換されてから実行される。
イ 機械語は,高水準言語の一つである。
ウ 機械語は,プログラムを10進数の数字列で表現する。
エ 現在でもアプリケーションソフトの多くは,機械語を使ってプログラミングされている。
問2
OSS(Open Source Software)を利用した自社の社内システムの開発に関する行為として,適切でないものはどれか。(H.26/秋)
ア 自社でOSSを導入した際のノウハウを生かし,他社のOSS導入作業のサポートを有償で提供した。
イ 自社で改造したOSSを,元のOSSのライセンス条件に同業他社での利用禁止を追加してOSSとして公開した。
ウ 自社で収集したOSSをDVDに複写して他社向けに販売した。
エ 利用したOSSでは期待する性能が得られなかったので,OSSを独自に改造して性能を改善した。
解説(クリックで展開)
ソフトウェア(プログラミング・OSS)・まとめ
今回はプログラミングとOSSについて学習しました。
OSSは最近よく出題されている分野なので、どういった例がOKかNGかを判断できる力をつけておきましょう。
次回はデータベースについて学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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